FIFA ワールドカップ2026

  • 2026年07月15日
#商標】 【#意匠】 【#特許

4年に1度開催されるFIFAワールドカップ。2026年大会が現在開催中で、7月20日(日本時間)が決勝戦です。どの国が優勝するか今から楽しみです。
幼少期にサッカーをやっていたこともあり、本大会は注目して観ています。
今回はアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共同開催のため日本と時差があり、試合の時間は日本時間午前が多く、平日の朝早い時間の試合は断念することもあります。

実はスポーツの中にも知財が関わっているのをご存じですか?
例えば、大会名やロゴなどは商標権、試合球(ボール)の構造やカメラ・センサー技術は特許権、ユニフォームや公式マスコットなどは意匠権で保護されています。
なお、FIFA(フェデェレイション・インタ―ナショナル・デ・フットボ―ル・アソシエ―ション)は日本で複数の商標登録を保有しています。(うさぎ)

FIFA World Cup

*画像は商標第4094032号の公報より

「特許製法」のかため極細麺!

  • 2026年07月08日
#特許

 東洋水産のカップラーメン「とんパラ 博多豚骨」に特許製法の文字があったので買ってみました。

とんパラ博多豚骨

 パッケージには、「特許第7080653」の特許番号もありました。

とんパラ博多豚骨

J-PlatPatで調べてみると、発明の名称は「湯戻し用油揚げ即席麺の製造方法」、出願人は東洋水産です。請求項を見ると、α化工程を行うことなく生麺線を油で揚げることが記載されていました。また、東洋水産のホームページには、「ノンスチーム製法」と書かれていました。
 東洋水産ホームページより:「とんこつパラダイス 博多豚骨」新発売のお知らせ
https://www.maruchan.co.jp/news_topics/entry/2026/05/post_20211144.html

 以前にブログでも取り上げた同じく東洋水産のマルちゃんシリーズの生麺うまいまま製法とは、また別の特許ですね!
 過去のブログ記事:生麺うまいまま製法

 麺は豚骨ラーメンらしい硬めの細麺で、スープも濃厚でおいしかったです。待ち時間が2分と短いのもいいですね!(マロン)

裏表・かかとなしソックス

  • 2026年06月24日
#特許

 普段何気なく目にする特許製品について紹介します。
 今回紹介するのは、目をつぶっていても履ける、裏表もかかともないソックスです。

 このソックスは、特許庁の広報誌「とっきょ」Vol.67でも紹介されていたHONESTIES株式会社(大阪府泉佐野市)の商品です。広報誌で紹介された特許とは別の特許技術を使用しています。

 HONESTIES株式会社は、裏表や前後の区別をなくしたインナーウェアを展開しています。
 衣服のバリアフリー、全ての生活者にとってのストレスフリーを掲げ、視覚障害のある方や着替えに介助が必要な方、発達障害や高齢者など、すべての人の生活の負担を軽減するユニバーサルデザインとして高く評価されています。
 2020年には「グッドデザイン賞」を受賞しています。

 実物はこちら。何回か使った後なので、使用感がでていてすみません笑

裏表・かかとなしソックス

 特徴は、裏表や前後の区別なく着られること。ソックスについては
「うら、おもてがない。かかともない。方向がないから、目をつぶっていても履ける。」
 と謳っています(HP)。
 実際に使用してみたところ、生地がしっかりしていて裏表(表裏)とも丈夫ですし、脱いだままの姿で洗濯できます。
 その上、乾いた後はそのまま足を入れることができます。かかとが見当たらないのですが、履いてみると、自然とかかとになじんでくれるのが不思議です。

 忙しい毎日の一部を、少し楽にしてくれる一品です。
(blink)

旧東海道五十三次~池鯉鮒(ちりふ)宿

  • 2026年06月17日
#商標】 【#特許

 現在の愛知県知立市には江戸時代に東海道五十三次の池鯉鮒(ちりふ)宿がありました。

旧東海道五十三次~池鯉鮒(ちりふ)宿

旧東海道五十三次~池鯉鮒(ちりふ)宿

 写真の石碑の近くに知立市観光交流センターがあります。中に入ると、知立市のマスコットキャラクター「ちりゅっぴ」のぬいぐるみが迎えてくれます。

知立市観光交流センター

 知立市が商標権者であるマスコットの図形商標及び「ちりゅっぴ」の標準文字商標が各種グッズを指定商品として10年前(2016年)に登録されています。なお、図形商標の称呼は「チリュッピ」でなく、「チリュウシ、チリューシ」となっています。

 図形商標:商標登録第5888931号(下記リンク)、第5969661号
 https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/TR/JP-2016-042337/40/ja

 標準文字商標:商標登録第5888932号(下記リンク)、第5969662号
 https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/TR/JP-2016-042338/40/ja

 また、愛知県知立市に本社をおく株式会社FUJIは、電子部品実装機、工作機械等の多くの特許を出願しています。(コナン)

エクスプレスチェックアウト ~1秒チェックアウトを支える特許技術~

  • 2026年06月03日
#特許

 こんにちは、ヒロです。先日の東京出張の際、アパホテルに宿泊しました。チェックアウトのため1階へエレベーターで降りたところ、「エクスプレスチェックアウト」と表示されたポストに目が留まりました。案内に沿ってカード回収口へカードキーを入れると、あっという間にチェックアウトが完了しました。追加清算の必要がない場合に限られるものの、ホテルスタッフを介さず短時間で手続が終わる、非常に便利な仕組みです。アパホテルではこれを「1秒チェックアウト」と呼んでいるようです。

APAエクスプレスチェックアウト APAエクスプレスチェックアウト

 案内板の右下には「特許登録済 第7430491号」と表示されていました。日常の中で特許番号の表示を見つけると、つい内容を確認したくなります。
 この特許は「ルームキー回収ボックスおよびこれを用いたチェックアウトシステム」に関するものであり、単なる回収箱ではなく、業務システムと連携した装置として構成されています。

【請求項1】(公報より、原文のまま抜粋)
 宿泊施設におけるルームキーを回収するルームキーの回収口を設けた筐体を備えて、任意の場所に設置して移動可能なルームキー回収ボックスであって、
 前記回収口から差し込まれたルームキーを案内する案内路と、
 前記ルームキーが保持する部屋情報を読み取る部屋情報読取部と、
 当該部屋情報を、宿泊施設のフロント業務装置に出力する部屋情報出力部と、
 前記回収口又はその周囲に設けられた発光部と、
 利用者の接近を感知するセンサーとを備え、
 当該センサーは利用者の接近を感知し、前記発光部を点灯させ、
 前記部屋情報読取部における部屋情報の読み取りが正常に行われた場合、当該読み取りが正常に行われなかった場合、又は前記案内路におけるルームキーの移動により読取音を発する音声出力装置を備え、
 前記筐体は、その上面を正面側に下向きに傾斜させているルームキー回収ボックス。

APAエクスプレスチェックアウト
特許第7430491号の図1(公報より抜粋)

 請求項1の発明を簡単に説明すると、「ルームキーを入れるだけで、チェックアウトに必要な情報取得と連携処理まで自動で行う回収ボックス」です。
 まず、この装置には回収口が設けられており、利用者はカードキーを投入するだけで操作(チェックアウト手続)が完了します。内部では、投入されたキーが案内路を通過し、その途中に設けられた読取部によって部屋情報が取得されます。
 取得された情報はフロント側の業務装置に送信され、チェックアウト処理やその後の業務(例えば宿泊後の部屋の清掃等)に利用されます。すなわち、本装置は単体の機械ではなく、フロントシステムと連携した構成となっています。
 さらに、利用者の使いやすさに配慮した工夫も含まれています。装置にはセンサーが搭載されており、利用者が近づくと回収口の周囲が発光します。これにより、どこにキーを入れればよいか直感的に分かります。また、読み取り状況や動作に応じて音を出す仕組みも備えられており、利用者へのフィードバックも考慮されています。
 加えて、上面が前方に傾斜している点も特徴です。これは見た目上のデザインというより、回収口を認識しやすくし、キーを投入しやすくするための機能的な構成です。
 以上のように請求項1は、「キーの搬送」、「情報の読み取り」、「システムへの送信」、「利用者誘導」といった機能を一体化した点に特徴があります。一見シンプルな装置ですが、利用者の自然な行動をトリガーとして業務処理を自動化する設計が特許として保護されています。サービス現場の工夫でも、技術的構成として表現すれば特許になり得ることを示す好例といえるのではないでしょうか。

参考:特許取得のお知らせ(アパホテル)

マルちゃん正麺 醤油味

  • 2026年05月20日
#特許

スイマーです。
ときどき無性に食べたくなるインスタントラーメン、近場のスーパーマーケットで安売りをしていたので5食入りパックを買ってきました。

マルちゃん正麺 醤油味

この製品、以前から知っていたのですが今回初めて食べてみました。
乾麺なのに3分で麺がほぐれ茹で上がり、コシもちゃんと感じられてあっという間に完食しました。

マルちゃん正麺 醤油味

袋の裏、調理方法の上には特許番号が書かれています。早速.J-PlatPatで調べるとインスタントラーメンにおける解決すべき問題やその方法が書かれています。
なるほどなるほどと感じ入りながら、次回は別の味を購入してみようと思いました。

マルちゃん正麺 醤油味

乾麺およびその製造方法
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2012-522717/10/ja

疲れしらずのくつした

  • 2026年03月18日
#商標】 【#特許

 普段何気なく目にする特許製品について紹介します。
 今回紹介するのは「疲れしらずのくつした」です。

 疲れしらずのくつしたは、特許庁の広報誌「とっきょ」vol.65でも紹介された、西垣靴下株式会社(奈良県大和高田市)の特許技術を使用した靴下です。カラフルな配色に惹かれ、試しに取り寄せてみました。

疲れしらずのくつした 疲れしらずのくつした

 HPによれば、「特殊なテーピング編みとノンスリップの編み込み滑り止め、足裏のクッション編みで、疲れにくさを実現した高機能ソックス」とのこと。商品パッケージでは、特許技術としてクッション編みしか紹介されていませんが、グリップ編みなども特許技術のようです。

疲れしらずのくつした

 履いてみたところ、土踏まずのクッションがしっかりしています。要は、靴底に敷くタイプのインソールが、靴下側にくっついた感じでしょうか。また、一見してそれとわかる滑り止めが付いているわけではないのに意外なほど滑りにくく、歩きやすくて快適な感じがしました。

 最近は、身近なホームセンターや作業服専門店などでもさまざまな機能性靴下を買うことができます。靴下の編み方ひとつとっても奥が深いものです。世の中を動かす発明や創意工夫の威力を実感し、頼もしく感じます。

 なお、使用商標「疲れしらずのくつした」は、「疲れ知らずの靴下」として商標登録されています。
(blink)

墓じまいのビジネスモデル

  • 2026年03月11日
#商標】 【#特許

 「墓じまい」とは、今あるお墓を撤去して更地にし、管理者へ土地を返すことです。取り出された遺骨は、一般に永代供養墓や納骨堂などに改葬されます。近年、人口の大都市集中や少子高齢化等によって地方の墓地の管理が困難となるケースや、生涯未婚率の上昇、子どもの出生率低下等により墓地後継者が不在となるケースが増加している背景から、墓じまいの需要が高まっています。そこで、墓の撤去、改葬許可申請の行政手続き代行、改葬先の手配をセットにした「墓じまいサービス」を提供する専門業者がいます。例えばある業者は、「墓じまいSOS」という登録商標(商標登録第5958751号)を使用して事業を展開しています。
  https://www.bishoo.co.jp/hakajimai_sos.html

 また別の業者は、最終継承者が死亡した際に、該最終継承者を含む所定範囲の親族を合祀墓へ改葬し、一定期間の慰霊を行う「遺骨合祀システム」の発明を出願し、登録されました(特許第7370611号公報)。この特許明細書には、「本システムの利用には、運営上必要な費用が発生する。かかる費用については、管理人が最終継承者の死亡後にその遺産(相続財産)から必要分を受け取る態様も考え得るが、相続人の存在等により費用受け取りの煩雑化も想定される。したがって、システムの利用開始時に、必要経費の全てが支払われる態様が最適である。」というビジネスモデルが記載されています。
 墓じまいは、私にとっても今後の人生で解決しなければいけないテーマです。(コナン)
 ※ 写真は、本文とは関係ありません。

墓じまい

富士山は一瞬 ~新幹線の車窓に学ぶ、知財の初動~

  • 2026年02月25日
#商標】 【#意匠】 【#特許】 【#知的財産

 こんにちは、ヒロです。
 先日、東京出張へ向かう新幹線の車窓から富士山を撮りました。見える時間は意外と短く、流れる建物の切れ目を逃さないように、「ここだ」と思った瞬間にシャッターを切る。ほんの一瞬の差で、写る景色も印象も大きく変わります。

富士山

 知財の世界でも、この「初動」が結果を左右します。新商品や新サービスは、公開した瞬間から模倣リスクが一気に高まります。同時に、後から取り得る保護の選択肢(=“守れる範囲”)が狭まることがあります。
 たとえば技術(特許)やデザイン(意匠)は、新規性の観点から「いつ公表したか」が重要です。ネーミング(商標)も、原則として早く動いた方が有利になりやすい分野です。SNSでの予告投稿、ECでの先行掲載、展示会での“チラ見せ”――その一歩が、後からの出願や交渉を難しくしてしまうことがあります。
 実際、「発売前にインスタで反応を見ていたら、翌月には似た商品が出ていた」という話は珍しくありません。公表後でも救済制度(いわゆる例外規定)が用意されている分野(特許・意匠)もありますが、要件や期限があり、万能ではありません。だからこそ、公開前に出願の検討・準備を進めることが、費用対効果の高いリスク管理になります。

 車窓の富士山は一瞬で過ぎ去りますが、事業(アイデア、デザイン、ネーミング)の「公開」はネット上に残り、公衆の目に触れ続けます。思いついたら、まず“守る段取り”を。早めに動けば、権利の取り方や公開の進め方を“設計”できます。
 知財に関するご相談(特許・意匠・商標の初動確認など)は、弊所お問い合わせフォームよりお気軽にどうぞ。

サンタクロースになりました🎅

  • 2025年12月25日
#商標】 【#実用新案】 【#意匠】 【#特許

 ブックサンタは、認定NPO法人チャリティーサンタが、様々な困難によって体験格差を抱える子ども達に本を送るために、書店と連携してスタートした社会貢献プロジェクトです。全国の1851の書店から参加することができます。合言葉は、「あなたも誰かのサンタクロース」です。
 対象の書店で、選んだ本にお支払いをすると、写真のようなリーフレットとステッカーをいただきました。

ブックサンタ

 書店での寄付は、クリスマスで終わってしまうようですが、運営費の寄付やクラウドファンディング、同じNPO法人チャリティーサンタが運営している「シェアケーキ」は、通年で参加できるようです。
 「ブックサンタ」と「シェアケーキ」は、特定非営利活動法人チャリティーサンタにて、商標登録されていました。
 また、ちょっと気になったので、「サンタクロース」をJ-PlatPatの簡易検索で検索してみると、特許・実用新案15件、意匠11件、商標31件がヒットしました。意外とあるものですね。
 来年も、#ブックサンタ で、私も誰かのサンタクロースになろうかな、と思います。(マロン)

 ブックサンタ公式ホームページ
 https://booksanta.charity-santa.com/