商標登録へのアプローチ ~異端児の多様な考え方~

  • 2021年12月27日
#商標

一般に、新しい商品あるいはサービスを開発したら、どんな名前にしようかと、いろんな商標の名前(ネーミング)を検討することになる。
ところが逆に、この名前(商標)を使いたいのだが、どんな商品あるいはサービスを提供する事業を行うかを考える変わった人がいる。

総本山妙満寺

先日、京都旅行に行って神社仏閣を見て回ったとき、「金閣寺」という商標を使いたい、ついてはこの名前をどんな商品に使ったら儲かるか、嬉しいかを考えたいという人に出会った。「金閣寺味噌」、「金閣寺のお茶」、「金閣酒」などである。その名前のイメージにふさわしい商品を販売していきたいとのこと。商標+商品で稼げる事業を決めたいというわけだ。
このような商標へのアプローチもこれからの時代はありであろうと思う。まずは検索、調査から始めよう。(おにぎり)

アキレススティック

  • 2021年12月22日
#商標

 無添加良品「アキレススティック」は、私の家の犬が大好きな、鳥すじ肉を原材料とするスティック状のドッグフードです。商品の説明書きによると、(1)噛む力を鍛え、健康を守る、(2)天然タンパク質で健康を維持、(3)楽しく噛んでストレス発散、という効能があります。私は犬に、毎日、朝と夜、他の総合栄養食やジャーキー類と混ぜて与えるのですが、最初にアキレススティックをくわえて少し離れた場所に運び、自分のスペースを確保してから一生懸命に噛みます。天然素材のため大きさや形にばらつきがあります。大きいピースと小さいピースとでは数倍の差があり、特に大きいピースのときには時間をかけて楽しんでいます。

アキレススティック

 今年(2021年)の秋頃に商品がリニューアルされ、パッケージのロゴが従来の「無添加良品/アキレススティック」から「無添加良品/アキレススティック+(プラス)」に代わりました。それに先立ち、販売者であるドギーマンハヤシ株式会社は、従来の図形文字商標(商標登録第5147261号)に加えて、標準文字の「アキレススティック」(指定商品=ペットフード、飼料)を商標登録出願し、拒絶理由通知の応答を経て登録されました(商標登録第6285888号、令和2年8月28日登録)。「アキレススティック」が全体で一連一体の商標として需要者・取引者に知られていることが審査官に認められたようです。(コナン)

生麺うまいまま製法

  • 2021年12月15日
#特許

 東洋水産株式会社の「マルちゃん正麺」は、麺が美味しくてお気に入りのインスタントラーメンの一つです。

マルちゃん正麺

 パッケージには「生麺うまいまま製法」と書かれており、裏面には特許番号が載っていました。

生麺うまいまま製法

 調べてみると、この特許は、早期審査で特許査定となっています。特許査定後、日清食品ホールディングス株式会社が請求人となり無効審判が請求されており、請求項1が無効、請求項2~10については審判請求が成り立たず権利確定となっています。また、本件に基づく分割出願が第4世代まで行われており、いずれも登録されています。さらに、日本出願を基礎出願としてPCT出願にて国際出願もされています。

 日頃なにげなく食べていたラーメンが、特許制度をフル活用して守られている技術に支えられていたと知ると、今まで以上に美味しく感じられるような気がしました。(マロン)

キャッシュレス決済

  • 2021年12月08日
#商標

みなさんは現金派ですか?キャッシュレス派ですか?
私は今年本格的にキャッシュレスデビューをしました。今までクレジットカードは使っていましたが、高額な買い物やオンラインショッピングの時だけでした。

キャッシュレスはクレジットカードだけで無く、交通系ICカードやモバイル決済など様々な方法があります。その中で私が主に使っているのがクイックペイ(QUICPay)です。

クイックペイ

クイックペイを選んだ理由の1つはスマートフォンで決済が出来るからです。
設定も簡単でiPhoneにあるApple Walletにクレジットカード情報を登録するだけで使えます。
常にiPhoneを持ち歩いている私にとってスマートフォン決済が可能なクイックペイが好条件でした。

クイックペイや他のキャッシュレス決済にもあるのですが、支払が完了した際に音がなる仕組みになっています。例えば、交通系ICカードで改札を通る際「ピッ」と音がしますよね。それと同じようにクイックペイを使うと「クイックペイ」と音声が流れます。

クイックペイを使うたびに耳にすることと、知的財産に係わる仕事をしていることから「もしかして音商標で出願又は登録されているかもしれない」と思いJ Plat-Patで調べてみました。
すると、株式会社ジェーシービーが今年の7月に出願していました。(商願2021-85332)
商標名記事が「本商標は、「クイックペイ」という電子的な\音声が聞こえる構成となっており、全体で\約1秒間の長さである。」となっています。

キャッシュレスも時代にあった支払い方法なのかと思いながら今後も使用したいと思います。(うさぎ)

電子マネー【QUICPay(クイックペイ)】|QUICPay
QUICPayの使い方|QUICPay
J Plat-Pat 商願2021-085332

レーダー

  • 2021年12月05日
#今日の発明

 本日12月5日と関連の深い発明について紹介します。今回紹介するのは、イギリスの電子工学者で発明家のロバート・ワトソン=ワット(Sir Robert Alexander Watson Watt, 1892.4.13~1973.12.5)が発明した防空レーダーです。ロバート・ワトソン=ワットは、48年前の今日、スコットランドのインヴァネスで亡くなりました。

 ロバート・ワトソン=ワットは大学で工学を学んだ後、イギリス気象庁などで無線通信の研究を行いました。その後、ナチスドイツが台頭しつつあった1935年、イギリス空軍省に電磁波による防空用航空機探知システムを提案。2月から実験を開始し、4月には特許を取得、同年終わりまでに探知距離を60マイル(97km)まで伸ばしました。この功績により、1942年ナイトの称号を与えられます。
 この技術をもとに防空レーダー設備が整えられた結果、イギリスは1940年のバトル・オブ・ブリテンに勝利することになりました。その後、彼は、1941年にアメリカに派遣され、防空システムについて助言を行ったとのことです。

 ちなみに、ロバート・ワトソン=ワットは蒸気機関を改良して産業革命を呼び起こしたジェームズ・ワットの子孫(日本語版ウィキペディア)との説がありますが、はっきりとした証拠はないようです(英語版ウィキペディア)。

関連リンク
1. ロバート・ワトソン=ワット – Wikipedia
2. Robert Watson-Watt – Wikipedia

(blink)