みなさんは、地域ブランドということばを聞いたことがありますか?
これは、地域産業の活性化のため、地域の特産品をブランド化する取り組みです。特許庁の地域団体商標制度を用いた、地域名+商品名・サービス名からなるブランドネームが典型的ですが、農林水産省の地理的表示保護制度などもあります。
有名なところでは、今治タオル工業組合の登録商標「今治タオル」があります。ご存じかもしれませんが、これは外国人観光客にも人気の有名ご当地ブランドとなっており、まさに地域産業活性化の成功例といえるでしょう。
今回は私の地元、名古屋市緑区有松町・鳴海町の地域ブランド「有松鳴海絞」をご紹介します。由来を辿れば江戸時代初期にまでさかのぼる伝統工芸であり、国の伝統工芸品にも指定される有松鳴海絞ですが、現在は愛知県絞工業組合の登録商標となっており、当地域由来の製法で生産された絞り染織物や和服に使用されます。毎年6月には「有松絞りまつり」が開催され、多くの観光客が訪れています。
服部国際特許事務所がある愛知県には、令和1年7月末現在、19の地域団体商標が登録されています。みなさんの出身地や郷土にゆかりのものもあるかもしれません。みなさんも一度、ご自分の地元の特産品について調べてみてはいかがでしょうか?
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