お月見

  • 2023年09月25日

#商標

もうすぐ「お月見」ですね。
「お月見」は一年で月が最も美しい日に行われる行事で、行われる日にちは暦に基づき毎年違い、今年(2023年)は9月29日(金)です。
秋の月が一年で最も美しいのは、空気中の水蒸気が少なく月がよりクリアに見え、月の見える高さがちょうどいい等の理由があるそうで、その月を「中秋の名月」といいます。
「お月見」は、「中秋の名月」を鑑賞しながら農作物の収穫に感謝し、豊作を祈ります。

先日、「お月見」にちなんだかわいらしい絵柄の箱の和菓子を見つけました。名古屋の老舗和菓子店「両口屋是清」の新商品『ささらがた 月見』です。

両口屋是清ささらがた月見

5本1セットの箱には、満月・うさぎ・すすきがあしらわれ、夜空に浮かぶ大きな満月を見上げ「お月見」をしているうさぎ達の様子が表現されています。(タイム)

両口屋是清ささらがた月見

●登録商標:
標準文字商標:ささらがた
登録番号  :第5528598号
登録日   :平成24(2012)年 10月 19日
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2012-028325/E50EC86B647DBB4719B95C4B948BABA589C69DE91E8C4FFF3A247D049AC633B5/40/ja

ハート形のぶどう

  • 2023年09月22日

#知的財産

ご近所の方から、ぶどうをいただきました。

マイハート

このところ毎年いただくぶどうで、岡崎市の駒立で購入されるそうです。
「マイハート」という粒がハート形をした珍しい品種で、種なしで皮ごと食べることができます。甘くて美味しく、綺麗なハート形を見つけるととても幸せな気分になります。毎年この時期のお楽しみとなっています。

マイハート

調べてみたところ、「マイハート」は志村葡萄研究所で開発された品種で、「シャインマスカット」と「ウインク」を交配させたぶどうでした。
私たちが交配した品種 – 志村葡萄研究所〜Shimura Grape Research Institute〜

優良品種は「品種登録制度(種苗法)」により保護することも可能です。
農林水産省の品種登録データ検索ページで調べてみると、「マイハート」の登録はありませんが、「シャインマスカット」と「ウインク」の登録がありました。

農林水産分野でも知的財産は重要です。
日本弁理士会のホームページでは知的財産を活用したアグリビジネスなど農水知財の概要を紹介しています。
知財を活用!農林水産ビジネス | 日本弁理士会

農水分野の知財についても弊所にお任せください。お問い合わせお待ちしております。

さて、岡崎市のぶどうといえば駒立が有名です。
ぶどう狩りは10月10日頃まで営業しているようなので岡崎方面でのレジャーを検討中の方、オススメですよ♪(カカオ)
岡崎駒立ぶどう狩り組合│岡崎市 駒立 ぶどう狩り

特許多腕人間方式 -海野 十三-

  • 2023年09月13日

#弁理士】 【#特許】 【#著作権

 弁理士が主人公の小説を紹介します。タイトルは「特許多腕人間方式」、昭和初期の作家「海野 十三(うんの じゅうざ)」による小説です。

 海野 十三(本名:佐野 昌一)は、ミステリー小説やSF小説を数多く発表し、「日本SF小説の父」と呼ばれています。海野氏は、作家デビュー後の昭和11年(1936年)、39歳のときに弁理士の資格を取得し、その2年後に「佐野電気特許事務所」を開設しています。

 「特許多腕人間方式」は、海野氏が44歳のとき、昭和16年(1941年)に発表された作品です。特許事務所を経営する弁理士のもとに1人の発明家が訪れ、「3本目の腕」に関する特許出願の依頼をするところから話が始まります。弁理士が、出願手数料および出願印紙料として発明家から受け取った百円紙幣(当時は大金)と対話(一人二役)しながら出願用の明細書を書き進めるという、ユーモラスかつシュールな場面が出てきます。特許請求の範囲の記載の中で「少なくとも」という表現を使い、特許範囲(権利範囲)を拡大したとして弁理士の腕前を披露する場面や、出願後に拒絶理由通知書が届き、審査官と面会し、拒絶理由の解消に奮闘する場面もあります。現在の弁理士実務にも通じるものを感じます。

特許多腕人間方式

 全体的にユーモアが散りばめられており、オチもなかなか。短編小説のため、あっという間に読み終えました。
 この作品は、海野氏の死後50年以上経過しており、著作権の保護期間が満了しているため、青空文庫などで自由に読むことができます(ヒロ)。

「特許多腕人間方式」青空文庫

とよたエコフルタウン

  • 2023年09月08日

#知的財産

 先日、豊田市にある「とよたエコフルタウン」へ行ってきました。
豊田市は、SDGs達成のための活動をリードしていく「SDGs未来都市」に政府から選ばれています。
「エネルギー」「モビリティ」「ウエルネス」を重点に、SDGs達成に向けた取り組みを広げています。とよたエコフルタウンは、豊かな暮らしを目指す拠点であり、10年先、50年先を見据えた新たな取り組みの事例を体感できる施設です。

とよたエコフルタウン

 とよたエコフルタウンには、小型モビリティや、世界規模の課題問題、ドローン、豊田市の歴史、SDGsなどに関する展示があり、水素ステーション、植物栽培ユニット、オフグリッドトレーラーハウスなどの施設がありました。
また、空気中の水分を飲料水に変換し、1日4ℓ生成可能な装置も見ることができました。災害時の断水や清潔な水が飲めない新興国の水不足に期待できます。

 ものづくりのまちから、モノ、コト、ヒトがつくるまちへ、というビジョンと社会の方向性を知ることができ、さらに、50年後の豊田市という映像があり、50年後の社会を見るのはとても印象的でした。
内容が気になる方は、ぜひ、とよたエコフルタウンへお出かけください。(ラズベリー)

とよたエコフルタウン https://toyota-ecofultown.com/