今日5月23日と関連の深い発明について紹介します。今回紹介するのは、プロイセンに生まれたドイツの発明家であり、航空技術のパイオニアとして名高い”The flying man”オットー・リリエンタール(Otto Lilienthal, 1848.5.23~1896.8.10)が発明した「飛行機械」(Flugapparat, Flying machine)です。オットー・リリエンタールは174年前の今日、プロイセン王国ポメラニア地方アンクラム(現ドイツ連邦共和国メクレンブルク=フォアポンメルン州)で生まれました。
設計技師となったオットーは、1867年、弟グスタフとともに有人飛行の研究をはじめます。普仏戦争に従軍した時期を除き、ハンググライダーの開発等を精力的に行いました。1891年の実験開始時点では飛行距離は25m程度でしたが、1893年には250mにまで飛行距離を延ばし、1894年には米国で特許も取得しています。合計2,000回以上もの飛行実験を行いましたが、1896年に墜落事故を起こし、頸椎損傷で亡くなりました。
リリエンタールは飛行実験だけでなく、蒸気機関の開発等を行ったことでも知られています。その蒸気機関は当時の小型蒸気機関の中でも安全性が高く、得られた利益を飛行実験の資金に回すことができました。生涯で25件の特許を取得し、うち4件が飛行技術関連です。
リリエンタールの飛行実験は母国ドイツだけでなく世界中で広く報道されたため、世間の注目を集めました。あのライト兄弟に刺激を与えるなどさまざまな影響を残し、現在の航空技術に繫がる礎を築いたといえそうです。
関連リンク
オットー・リリエンタール – Wikipedia
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