ハッと一息!
弁理士、特許技術者、商標実務者、図面作成者、業務管理者が書き込みます
お仏壇のはせがわとノリタケのコラボレーション
先日、ショッピングモールに入っている「お仏壇のはせがわ」のお店で、香炉とお供え用のカップを購入しました。ノリタケのボーンチャイナで、裏面を見ると、はせがわとノリタケ、2つのロゴが入っていました。
はせがわの文字の横にあるデザイン(第5557659号)、ノリタケのロゴは、いずれも商標登録されています。ノリタケのロゴは、いくつか登録されていますが、一番古いものは、なんと昭和38年の登録でした!(第631574号)
家には仏壇がないのですが、ノリタケのカップは、インテリアともよくなじみ、小さくても通常サイズのカップと変わらぬ美しさで、気軽にお供えして手を合わせることができるので、とても気に入っています。
はせがわでは、ライフスタイルの変化に合わせ、ノリタケの仏具の他にも、愛知県刈谷市の「カリモク家具」とコラボしたリビング仏壇や、推しを祀れる「推し壇」など、「手を合わせる機会」を身近なものにする様々な商品を展開しているそうです。「推し壇」は、社員の方の考案だそうで、商標登録されており(第6776045号)、私が見に行った店舗にもありました。(マロン)
桃カステラ
先日、旅行で長崎に行きました。
長崎で必ず買いたいと思っていたのが、「桃カステラ」です。
ふんわりとしたカステラ生地と砂糖菓子で桃が表現されており、たいへんかわいらしいお菓子です。
長崎では、桃の節句をはじめ、さまざまなお祝いの際に贈られるそうです。
お祝い事が多い3月だったからなのか、市内のさまざまなお菓子屋さんで売られているのを目にしました。
例えば、上で表示した桃カステラは「白水堂」さんというお店のもの。
桃かすてら | 白水堂公式オンラインショップ
こちらは「万月堂」さんというお店のもの。
万月堂
(長時間持ち歩いて型崩れしてしまったので、パンフレットで失礼します。)
同じ桃カステラでも、お店ごとに個性がありますね。
他にもたくさんのお菓子屋さんがそれぞれの桃カステラを販売しているので、いつかすべての桃カステラを食べてみたいなと思っています。
商標「桃カステラ」は、権利者を「長崎県菓子工業組合」とする「団体商標」(※)です(登録番号:第5151942号、指定商品:第30類「桃の外観を模したカステラ,カステラ」、登録日:2008年7月18日)。
桃カステラを銘菓として守り、ますます盛り上げたいという「長崎県菓子工業組合」の気持ちが伝わってきますね。
※「団体商標」について詳しく知りたい方は、下記特許庁ウェブページの「1.団体商標登録制度」の項目を参照してみてください。
https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/seidogaiyo/dansho.html
(さくらもち)
疲れしらずのくつした
普段何気なく目にする特許製品について紹介します。
今回紹介するのは「疲れしらずのくつした」です。
疲れしらずのくつしたは、特許庁の広報誌「とっきょ」vol.65でも紹介された、西垣靴下株式会社(奈良県大和高田市)の特許技術を使用した靴下です。カラフルな配色に惹かれ、試しに取り寄せてみました。
HPによれば、「特殊なテーピング編みとノンスリップの編み込み滑り止め、足裏のクッション編みで、疲れにくさを実現した高機能ソックス」とのこと。商品パッケージでは、特許技術としてクッション編みしか紹介されていませんが、グリップ編みなども特許技術のようです。
履いてみたところ、土踏まずのクッションがしっかりしています。要は、靴底に敷くタイプのインソールが、靴下側にくっついた感じでしょうか。また、一見してそれとわかる滑り止めが付いているわけではないのに意外なほど滑りにくく、歩きやすくて快適な感じがしました。
最近は、身近なホームセンターや作業服専門店などでもさまざまな機能性靴下を買うことができます。靴下の編み方ひとつとっても奥が深いものです。世の中を動かす発明や創意工夫の威力を実感し、頼もしく感じます。
なお、使用商標「疲れしらずのくつした」は、「疲れ知らずの靴下」として商標登録されています。
(blink)
墓じまいのビジネスモデル
「墓じまい」とは、今あるお墓を撤去して更地にし、管理者へ土地を返すことです。取り出された遺骨は、一般に永代供養墓や納骨堂などに改葬されます。近年、人口の大都市集中や少子高齢化等によって地方の墓地の管理が困難となるケースや、生涯未婚率の上昇、子どもの出生率低下等により墓地後継者が不在となるケースが増加している背景から、墓じまいの需要が高まっています。そこで、墓の撤去、改葬許可申請の行政手続き代行、改葬先の手配をセットにした「墓じまいサービス」を提供する専門業者がいます。例えばある業者は、「墓じまいSOS」という登録商標(商標登録第5958751号)を使用して事業を展開しています。
https://www.bishoo.co.jp/hakajimai_sos.html
また別の業者は、最終継承者が死亡した際に、該最終継承者を含む所定範囲の親族を合祀墓へ改葬し、一定期間の慰霊を行う「遺骨合祀システム」の発明を出願し、登録されました(特許第7370611号公報)。この特許明細書には、「本システムの利用には、運営上必要な費用が発生する。かかる費用については、管理人が最終継承者の死亡後にその遺産(相続財産)から必要分を受け取る態様も考え得るが、相続人の存在等により費用受け取りの煩雑化も想定される。したがって、システムの利用開始時に、必要経費の全てが支払われる態様が最適である。」というビジネスモデルが記載されています。
墓じまいは、私にとっても今後の人生で解決しなければいけないテーマです。(コナン)
※ 写真は、本文とは関係ありません。
砥鹿神社といなり寿司 ~豊川市~
1月上旬、車のお祓いのため、豊川市にある砥鹿神社に行ってきました。
まだ初詣の余韻が残る境内には、開運を願う大きな干支絵馬が飾られていました。縁起物の写真にあやかり、弊所も今年のご利益をいただきたいと思います。
また、日本一大きなさざれ石も鎮座しており、このパワーストーンからも活力をいただきました。
せっかくなので豊川グルメも楽しみたい!豊川名物と言えば、いなり寿司です。具入りのものを食べたかったのですが、豊川稲荷の門前町で販売されており、夕方には閉店してしまうため、残念ながら間に合わず断念しました。
ちなみに「豊川いなり寿司」は、特定非営利活動法人みんなで豊川市をもりあげ隊の地域団体商標です。
商標登録第6013646号 豊川いなり寿司(とよかわいなりずし) | 経済産業省 特許庁
また「豊川いなり寿司図鑑」からも、豊川いなり寿司のブランド化が推進されていることがうかがえます。
結局、豊川グルメにはありつけませんでしたが、三河国内で最も格式高いと言われる砥鹿神社でお祓いを受けることができ、今年は良いスタートを切れた気がします。
お祓いまでの待ち時間には、境内で日光さる軍団のお猿さんショーを観覧。たくさん笑って、開運おさる手形をお土産にいただきました。今年も「災いさる」一年となりますように♪(カカオ)
※「さる軍団」は株式会社おさるランドの登録商標です。
富士山は一瞬 ~新幹線の車窓に学ぶ、知財の初動~
こんにちは、ヒロです。
先日、東京出張へ向かう新幹線の車窓から富士山を撮りました。見える時間は意外と短く、流れる建物の切れ目を逃さないように、「ここだ」と思った瞬間にシャッターを切る。ほんの一瞬の差で、写る景色も印象も大きく変わります。
知財の世界でも、この「初動」が結果を左右します。新商品や新サービスは、公開した瞬間から模倣リスクが一気に高まります。同時に、後から取り得る保護の選択肢(=“守れる範囲”)が狭まることがあります。
たとえば技術(特許)やデザイン(意匠)は、新規性の観点から「いつ公表したか」が重要です。ネーミング(商標)も、原則として早く動いた方が有利になりやすい分野です。SNSでの予告投稿、ECでの先行掲載、展示会での“チラ見せ”――その一歩が、後からの出願や交渉を難しくしてしまうことがあります。
実際、「発売前にインスタで反応を見ていたら、翌月には似た商品が出ていた」という話は珍しくありません。公表後でも救済制度(いわゆる例外規定)が用意されている分野(特許・意匠)もありますが、要件や期限があり、万能ではありません。だからこそ、公開前に出願の検討・準備を進めることが、費用対効果の高いリスク管理になります。
車窓の富士山は一瞬で過ぎ去りますが、事業(アイデア、デザイン、ネーミング)の「公開」はネット上に残り、公衆の目に触れ続けます。思いついたら、まず“守る段取り”を。早めに動けば、権利の取り方や公開の進め方を“設計”できます。
知財に関するご相談(特許・意匠・商標の初動確認など)は、弊所お問い合わせフォームよりお気軽にどうぞ。
ゴッホ展
先日、愛知県美術館で開催中の「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」に行ってきました。

印象派の絵画が好きで、モネやルノワールなどの展覧会があると足しげく通っているのですが、最近はデジタルアートを取り入れた没入体験型の展覧会が増えているように感じます。
ゴッホやモネ、ルノワールは死後70年経過しているため著作権は消滅しておりパブリックドメインになっていますが、それら作品の同一性を損なわない範囲で動画や3Dに複製されていて、まるでそれら絵の世界に自分が身を置いたような不思議な体験が得られます。
今回のゴッホ展では、絵画だけでなく手紙も公開され、ゴッホとその家族がどのような関係であったかや、「ゴッホ」がどのようにして世界的に著名な画家になったかについて物語をもって紹介されています。その物語を理解し、大型スクリーンに映し出される有名絵画を見て回ることで、まるで映画をみているように、絵のストーリーを感じられます。
10年程前は展覧会というと時代や画家ごとに分類された部屋に絵画とその紹介文が展示されるというのが通常でした。技術の進歩で絵の世界をより近く感じられるように進化していますね。
ちなみに、「ゴッホ」という名称を商標出願しても公序良俗違反(故人の著名な氏名を無断で使用し、不利益を与えること等)で登録される可能性は低いようです。(カモミール)
繋ぎ留めるもの
スイマーです。立春は過ぎましたが寒い日が続きますね。
冬になると我が家ではいろいろなところで安全ピンが活躍します。用途は防寒で掛布団にふかふかタオル、そして衣類同士を繋いで留めています。
さてこの安全ピン、歴史はかなり古く紀元前14世紀ミケーネ文明まで遡るようで、紀元前13世紀には現行とほぼ変わらない形になったようです。
しかし使用が主に宝飾用だった為でしょうか、時代と文明の移り変わりの中、次第に忘れ去られてしまい、復活するのはなんと1849年。アメリカの発明家のウォルター・ハントにより再発明されました。
その後工夫や改良がなされ今も便利な生活用具となっている安全ピン。
今、この物と物とを「繋ぎ留めるもの」はその形と作用から反骨を表すもの、連帯を示すものとしての役割も負っているようです。
Fab 4
本日2月4日(Feb.4)は、ある偉大なアーティストの愛称「Fabulous Four」にちなみ、そのアーティストの記念日とされています。
そのアーティストとは「ビートルズ」
今から60年以上前にデビューし、1970年に事実上解散するまで多くの楽曲いわゆる著作物を生み出してきました。活動期に発表された自作曲は、すべてメンバーが作詞作曲しており、最も多いクレジットは、ジョン・レノンとポール・マッカートニーとの共同名義である「レノン=マッカートニー」となっています。
レノン=マッカートニー作品は、今もなお世界中の人々を魅了し、影響を与えて続けています。その一方、レノン=マッカートニー作品の著作権は、当事者間に長きに渡る金銭的な問題を生じさせることになります。
これは、最初にレノン=マッカートニー作品の著作権を管理する音楽出版社「ノーザン・ソングス社」を設立した際、ジョンやポールらが著作権を十分に理解していない状態で、同社と契約を締結したことに起因するとされています。
興味のある方は以下の本に詳しく書かれていますので、是非。(p)
ノーザン・ソングス~誰がビートルズの林檎をかじったのか | シンコーミュージック・エンタテイメント | 楽譜[スコア]・音楽書籍・雑誌の出版社
引用リンク
ビートルズ – Wikipedia
レノン=マッカートニー – Wikipedia
では最後に、みんな大好き変拍子を置いておきます。



















