コミコンという名前

  • 2018年09月26日

#商標

スイマーです。
先月、アメリカのサンディエゴ・コミコンがソルトレイク・コミコンに商標権をめぐる裁判で勝訴したという記事を読みました。 “Comic Con”と”Comic-Con”の名称使用の差止めを命じられたソルトレイク側は名称の変更をしたとのことです。
地名+コミコンの名前が付いたイベントは他にも世界中にあり、東京でも開催されています。今後各地のイベント名がどうなっていくのか、成り行きを見ていきたいと思います。

ウィキペディアより
コミコン・インターナショナル

今日の発明~邦文(和文)タイプライター

  • 2018年09月20日

#今日の発明

今日(9月20日)と関連の深い発明についてご紹介するこのシリーズ。今回は「邦文(和文)タイプライター」です。

邦文(和文)タイプライターを発明した発明家・実業家の杉本京太氏は、1882年の今日、岡山県で生まれ、1915年(大正4年)に邦文(和文)タイプライターを発明し、「特許第27877号タイプライター」を取得しています。
1917年には、日本タイプライター株式会社(現キヤノンセミコンダクターエクィップメント株式会社)を大谷仁兵衛氏、杉本甚之助氏とともに創立しています。

英文タイプライターでは、QWERTY配列のキーを打鍵することで活字を紙に打ち付けます。この配列は、今日のコンピューターのキーボードに採用されているものと同じです。
しかし、日本語の文字数は膨大なため、使用頻度を考慮して選んだ2,400字の活字を独自の配列で並べ、前後左右に稼働するバーで選択してつまみ上げ、紙に打ち付ける機構を開発しています。

1980年代に日本語ワードプロセッサーが普及するまで使用されていましたが、日本語独特の特徴から、開発するのは大変なことだったでしょうし、印字できる文字が限られたり、高速でタイプすることが難しかったり、当時のいろいろな苦労が容易に想像できます。同時に、現在使われている日本語変換のありがたみも感じます。

杉本京太氏は、1985年に特許制度制定百周年を記念して選出された、日本の十大発明家の一人になっています。(シスぞう)


By miyamiya‘s file, CC 表示 3.0, Link
※画像はWikipediaより「小型邦文タイプライターSH-280」(日本タイプライター株式会社製造)

・杉本京太:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E6%9C%AC%E4%BA%AC%E5%A4%AA
・十大発明家:https://www.jpo.go.jp/seido/rekishi/judai.htm

スーパーの食品売場にある登録意匠

  • 2018年09月05日

#商標】 【#意匠

 スーパーの食品売場でいつも目にする商品の中には、商品自体やパッケージが意匠登録されているものがあります。その中で、今年(平成30年)登録されたものを2つ紹介します。いずれも、一つの商品に対し意匠権及び商標権の両方で保護が図られています。
 1.サントリーホールディングス(株)の缶チューハイ「明日のレモンサワー」は、缶の正面に男性の顔、背面に女性の顔のイラストが特徴的に描かれており、物品「包装用缶」について、意匠登録(第1597505号、登録日:平成30年1月19日)されています。また、同出願人により、指定商品「レモンを使用した又はレモン風味のサワー、レモンを使用した又はレモン風味の酎ハイ」について、「明日のレモンサワー」が商標登録(第5949930号)されています。
 2.味の素(株)の冷凍食品「香炒飯」は、物品「包装用袋」について、パッケージの正面部分のデザインが部分意匠として登録(第1602331号、登録日:平成30年3月30日)されています。また、同出願人により、指定商品「チャーハンのもと、チャーハン、冷凍チャーハン」について、「香炒飯/かおりチャーハン(AJINOMOTOのロゴ入り)」が商標登録(第6030986号)されています。(コナン)