PS5

  • 2020年11月27日

#商標】 【#実用新案】 【#意匠】 【#特許

 こんにちは、ヒロです。
 先日(2020/11/12)発売された最新世代の家庭用ゲーム機PlayStation5(PS5)。初期出荷台数に対し購入希望者数が多く、入手困難な状況になっています。私は、予約抽選に運よく当選し、発売日に入手することができました。

 高解像度・高フレームレートの映像出力、高速SSD採用により大幅に短縮されたロード時間、高精度のハプティック技術(触覚技術)を用いたコントローラ、3Dオーディオ技術等、最新技術が多数投入され、前世代のPlayStation4(PS4)と比べ、性能が大きく向上しています。特許の仕事をしているせいか、ゲームソフトで遊ぶことよりも、今、ゲーム機にはどのような技術が使われているのか、ゲーム関連の技術はどこまで進歩しているのかといったことに興味があります。少し遊んでみて、特にコントローラのハプティック技術に驚きました。ゲーム内での場面や状況に合わせてコントローラが様々なパターンで振動したり、ボタンの反発力が変化したりします。従来のバイブレーション技術とは明らかに違います。今までにないゲーム体験ができると感じました。

 J-PlatPatの特許・実用新案検索で、PS5を製造販売する「株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント」(文字数制限により実際は先頭から20文字目まで)を「出願人/権利者/著者所属」の欄に入力し検索したところ、876件の国内文献が見つかりました(「登録日あり」で絞り込むと585件)。これらの文献に記載された技術のうちのいくつかがPS5に使われているかもしれません。

 続いて、J-PlatPatの意匠検索で、同様に「出願人/権利者」の欄に入力し検索したところ、55件の国内公報が見つかりました。最新の登録例(意匠登録第1671045号)は、PS5本体と同日に発売されたワイヤレスヘッドセットに対応すると思われます。今後は、斬新なデザインのPS5本体やコントローラ等について意匠登録および公報発行される可能性があります。

 さらに、J-PlatPatの商標検索で、同様に「出願人/権利者」の欄に入力し検索したところ、535件の出願・登録情報がヒットしました。

 パッケージ前面中央右寄りには「PS」ロゴ(第4440718号の2)、「PS5」ロゴ(商願2020-14898)、「PlayStation」(第5695839号等)が表示されています。
 「PS」ロゴ(第4440718号の2)は、同一の標章について防護標章登録(第4440718号の2防護第01号等)されているため、著名な商標として認められていることが分かります。
 「PS5」ロゴ(商願2020-14898)については、2019年12月2日にジャマイカに出願し優先日を確保した上で、2020年2月12日にパリ条約の優先権を主張しつつ日本に出願されています。これは、「ジャマイカに出願した場合、出願商標を一般(他人)に知られ難い」という事情があり、「PS5」ロゴについて、発表日まで一般にできるだけ知られないようにするため、および、ジャマイカ以外の各国で他人により先取り的に出願・登録されるのを防ぐため等の理由によると考えられます。なお、「PS5」ロゴは、ジャマイカへの出願日後、日本への出願日前である2020年1月7日に家電見本市「CES 2020」(米国ラスベガス)で発表されました。

萩乃薫の歴史

  • 2020年11月20日

#商標

 先日、「萩乃薫」というお菓子を購入しました。

 この菓子は、山口県萩市に店舗を構える「光國本店」というお店のもので、夏みかんの皮を細切りにし、糖蜜煮したものです。私が購入したものは、9月~11月の秋限定の商品であったため、未完熟の夏みかんを薄切りにしたものが入っていました。見た目も味もさわやかで、とてもよい商品でした。

 J-Platpatで検索すると、「萩乃薫(縦書き)」という商標は、大正8年(1919年)に商標登録出願され、同年に商標登録されていました(登録第107032号)。繰り返し更新登録され、今日まで有効に商標権が存続しているという点から、「萩乃薫」は長く大切に受け継がれている商品なのだと実感しました。(さくらもち)

パワーボールで筋トレ

  • 2020年11月11日

#実用新案】 【#特許】 【#知的財産

運動や筋トレの機会が減っているため、手軽に鍛えられるトレーニング器具を購入しました。
パワーボールもしくはリストボールなどと呼ばれるもので、片手で握って使います。

ボールと、それを包む外球の二重構造になっていて、ゼンマイを巻いてボールを始動させた後、ボールの回転に合わせるようにして手首を回すことでボールの回転数を上げていくと、ジャイロ効果で外球が動こうとする力が発生します。その力に対抗することで、筋力を鍛えられます。
持ち方によって、指先から上腕まで鍛えることができますが、ダンベルなどのトレーニング器具とは違い、筋肉に過度な負荷をかけずにトレーニングすることができます。小さいので保管場所にも困りません。回転数に応じて、色を変化させて発光したり、回転数や回転速度を表示する機能もあります。

付属の取扱説明書を開くと、「特許」の文字がありました。

国別にずらずらと番号が並んでいる商品は、あまり見かけたことがありません。日本では3件登録されているようです。J-PatPatで日本の番号を検索してみると、3件とも実用新案登録となっていました。(シスぞう)

空き缶衛星

  • 2020年11月06日

#特許

スイマーです。
飲料水の缶にカメラやセンサーを取り付け、ドローンからそれを落とし、正常に作動するかを確認する講義があったというニュースをみました。今年の11月に福井県で自作の人工衛星の性能を競い合うという高校生の大会に向けたもののようです。簡単に手に入る材料で、実験場所は学校の校庭です。いかに自分で考えて工夫し結果を出せるかが課題となるとても楽しそうな興味深いニュースでした。以前、町工場から宇宙へ飛ばす衛星が話題になりましたが、私たちの生活がより豊かになる特許技術へつながる科学に目を向ける若者たちの夢が大きく育って欲しいと思いました。

参考ニュース
NHK 福井 高校生が空き缶で超小型人工衛星作り
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201026/k10012680841000.html