カリフォルニアのお米 ~カルローズ~

  • 2025年04月23日
#商標

 こんにちは、ヒロです。
 最近、お米価格の高騰が続いていますね。先日、某会員制倉庫型店で米国産のお米が安く販売されていたため、試しに購入してみました。

カリフォルニアのお米、カルローズ

カリフォルニアのお米、カルローズ

 このお米「カルローズ」は、カリフォルニア州サクラメント・バレーで有名な、中粒種のジャポニカ米の一種とのことです。日本産のお米よりも、やや細長く見えます。炊き上がりを食べてみると、少し水分が少ないような気がするもののパサつきはなく、普段食べている日本産のお米によく似た食感・味に感じました。

カリフォルニアのお米、カルローズ

 お米の袋の中央には、稲穂を模した図形と円形・矩形の図形の上に「100% ORIGINAL」、「CALIFORNIA」、「RICE」の文字があしらわれた商標が表示されています。J-PlatPatで調べてみたところ、この商標と同一の登録商標が見つかりました。

カリフォルニアのお米、カルローズ

登録番号:第6176480号
登録日:令和1(2019)年8月30日
権利者:カリフォルニア ライス コミッション
指定商品:米国カリフォルニア州産の米

 この商標には商標法第4条第1項第16号(品質等誤認)の拒絶理由が通知されたようですが、指定商品を「米国カリフォルニア州産の米」と補正することで、最終的に登録に至っています。もしこの商標が、稲穂などの図形を含まず、「100% ORIGINAL」、「CALIFORNIA」、「RICE」の文字のみで構成されていた場合は、識別力がないと判断される可能性が高く、たとえ指定商品を補正したとしても、拒絶理由は解消できなかったものと思われます。

 弊所では、商標登録出願のご依頼をいただいた際には、審査時に想定される拒絶理由について、事前(出願前)に対応策や代替案などのアドバイスをお伝えするよう努めています。新たに商標登録出願をご検討中の方は、ぜひ弊所までご相談ください。

家計簿アプリ

  • 2025年04月15日
#意匠】 【#特許

 家計簿アプリをご存じですか?昔は家計簿というと専用ノートに支出項目ごと細かく書いて、時間と手間がかかりました。しかし今ではキャッシュレス決済連動の家計簿アプリが複数あります。その中でも私は数年前からマネーフォワードMEという家計簿アプリを使っています。

マネーフォワードME

 このアプリはクレジットカード等の各種電子決済サービスと連動させることができるため、記入する時間や手間がかかりません。現金を使った場合は、手入力でも記入できます。普段、現金しか使えないお店を除き、ほぼキャッシュレス決済としているので、使った分が自動的に家計簿アプリに登録され、毎月何にどれくらい使っているかを簡単に把握することができて便利です。

 こういったアプリには実は多くの特許や画面デザインの意匠が関係していて、マネーフォワードの家計簿アプリも特許第6534085号などの複数の特許で守られており、他社の模倣を防いでいるようです。

 最近はポイ活と呼ばれるポイントをためたり、ためたポイントを活用したりする人が増えていて、ますますキャッシュレス決済が進む世の中になっているので、ポイントや収支管理のアプリは今後も増えそうですね。(カモミール)

マネーフォワード ME|利用率No.1の家計簿アプリ

活版印刷機について

  • 2025年04月09日
#発明

何の気なしにテレビを観ていると、世界の発明を取り上げる番組が放送していました。
番組内では歴史的な発明にランキングを付けていて、その中で活版印刷機が第1位になっていました。

活版印刷

それまではひと文字ひと文字手書きで複製するしかない為一握りの人しか持てなかった本などの情報伝達手段が、印刷機の発明で一気に世の中の人達へ届き共有されるとは驚きだったと思います。もちろん紙を安価に入手できなければ大量複製はできませんが、それでも高価な羊皮紙へ手書きする時代から比べるとその安易さは雲泥の差ですね。
活版印刷機は日本に戦国時代に一度渡ってきたそうですが、その後忘れられ幕末に再び伝わりました。その後の近代化のスピードは目を見張るばかりです。大量に印刷された情報のおかげだったのかもしれません。

そういえば『チ。』という漫画がNHKでアニメになり先日まで放送されていましたが、終盤活版印刷機が重要なポイントになっていましたね。この漫画、今度は舞台化もされるようでちょっと観覧してみたいなと思っています。(スイマー)

ぷりんとぴあ | 第4話:グーテンベルクが発明した活版印刷術 | 日本印刷産業連合会

COMTEC PORTBASE(ポートベイス)

  • 2025年04月02日
#商標

2025年3月20日に、名古屋最大級のライブハウス型ホール「COMTEC PORTBASE(ポートベイス)」が開業しました。「PORTBASE」の文字とロゴは、服部国際特許事務所が商標登録のお手伝いをさせていただきました。

「COMTEC PORTBASE」は、三井ショッピングパーク「ららぽーと」のある、名古屋市港区の「みなとアクルス」に建設されました。開業前に近くを通ったので、外観を見てきましたが、エッジのあるその外観は船のように見え、運河沿いの立地にマッチしています。

COMTEC PORTBASE(ポートベイス)

東海エリアでは、愛知厚生年金会館が2008年に閉館、愛知県勤労会館が2010年に閉館、名古屋国際会議場(センチュリーホール)は2025年2月から2027年3月まで大規模改修のため臨時休場、Niterra日本特殊陶業市民会館は2028年3月に閉館予定と、同規模のイベント会場が不足しています。
先日のニュースによると、2023年のライブ公演数は、東京と大阪で過半数を占めるのに対し、愛知県は全体の7%にすぎず、いわゆる「名古屋飛ばし」が人口流出の一因にもなっているのではないかと指摘されているそうです。

この「COMTEC PORTBASE」の開業に続き、2025年7月13日には、老朽化したドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)に代わる施設として、「IGアリーナ」が名城公園にオープンします(開業式典は5月31日)。
イベント会場不足は徐々に解消しつつありますが、「名古屋飛ばし」という言葉自体はもっと前からあり、イベントの少なさは会場不足以外の要因もありそうです。

私は音楽ライブに行くのが大好きです。ライブ公演のほか、様々な文化や芸術に触れられる機会が増え、より豊かな街づくりに繋がっていくことを楽しみにしています。(シスぞう)

商標登録に関するご相談は、こちらから服部国際特許事務所まで是非どうぞ。

COMTEC PORTBASE https://portbase.co.jp/

飛騨のさるぼぼ

  • 2025年03月26日
#商標】 【#地域団体商標

先月、友人数名と岐阜県高山市へ行ってきました。
名古屋からJRひだに乗り2時間20分ほどで着きました。

写真を撮ったり、食べ歩きや観光などを楽しみました。
高山の街中でよく見かけたのが「飛騨のさるぼぼ」でした。猿の赤ちゃんに似ていることから「さるぼぼ」と呼ばれる人形で、縁起物として親しまれているようです。
「飛騨のさるぼぼ」は地域団体商標(商標登録第5087585号)にも登録されています。

飛騨のさるぼぼ

今回の思い出にさるぼぼ作りの体験で、さるぼぼのお手玉を作りました。時間は30分ほどで布を縫ったり、のりでさるぼぼの頭をつけたりなど簡単で大人から子供まで楽しめる体験でした。

弊所は愛知県、岐阜県、三重県など東海地方の知的財産の支援実績があります。東海地方以外のお客様でも対応可能ですのでお気軽にお問い合わせください。(うさぎ)

変わらぬおいしさ 変わらぬ名前

  • 2025年03月19日
#商標

 お店で「ヨーグレット」が売っていたので、懐かしく思い、購入しました。かつての箱入りのタブレットタイプではなく、パウチ袋入りの糖衣タイプのもので、ヨーグレットも進化していました! たまたま私が行ったお店では糖衣タイプしか売っていませんでしたが、ホームページを見ると、昔ながらの箱入りのヨーグレット、ハイレモンも今でも健在のようです。

ヨーグレット

 食べようと思ってパッケージを見ていて、ふと、「ヨーグレットって明治じゃなかったかな?」と気になって調べてみたところ、ヨーグレットやハイレモンを製造している明治産業は、2023年に丸紅の子会社となり、社名が「アトリオン製菓」に変わったようです。
 元々のヨーグレットの商標権は明治製菓で、現在の商標権の権利者はアトリオン製菓になっています。経過情報を見ると、2023年に権利譲渡されているようです。ハイレモンも同様、現在の商標権の権利者はアトリオン製菓です。

 仮に、同じ品質のものが売っていたとしても、名前やパッケージが変わっていたら、手に取れなかっただろうな、と思います。時代の流れで会社が変わっても、変わらない味を楽しめることが、商標権で守られていることに改めて気づいた出来事でした。箱入りタイプも売っているのを見つけたら、買ってみようと思います。(マロン)

猫の日

  • 2025年03月12日
#商標

先日2月22日は猫の日でした。
猫好きの私にとって、猫の日は、写真や動画などで朝から晩までいつも以上に色々な猫を目にすることができる大変ありがたい一日です。

今年は猫の日にちなみ、こんなお菓子を買ってみました。

稲豊園 招福猫子まんじゅう

稲豊園 招福猫子まんじゅう

岐阜県高山市にお店を構える、稲豊園さんの「招福猫子まんじゅう」です。

稲豊園 招福猫子まんじゅう

稲豊園 招福猫子まんじゅう

この見た目のインパクト。
一度見たらなかなか忘れられないのではないでしょうか?
「招福」の名のとおり、ご利益がありそうです。

ちなみに紙袋にも猫が描かれています。

稲豊園 招福猫子まんじゅう

稲豊園 招福猫子まんじゅう

数年前にその存在を知ってから、ずっと食べたいと思っていたおまんじゅうを食べることができ、大満足な2025年の猫の日でした。

「招福猫子まんじゅう」の「猫子」は、「和菓子」等を指定商品として2022年6月15日付で商標登録されています(登録第6572445号)。

貴社も大事な商品・サービス名を商標登録しませんか?
商標登録に関するご相談、ご依頼は、こちらからお気軽にどうぞ。
もちろん個人のお客様も大歓迎です。(さくらもち)

YOINED

  • 2025年03月05日
#商標

 普段何気なく目にする商標について紹介します。今回紹介するのは、UCC上島珈琲株式会社の「食べる」コーヒー、YOINED(ヨインド)です。

 少し前になりますが、特許庁の広報誌「とっきょ」Vol.63にも紹介記事が載っていました。別の記事も参考に付けておきます。今回はリニューアル再販のようです。

 ちょっといいお値段なので(6枚入り2700円(税込)→1枚450円!)しばらく躊躇していましたが(笑)、自宅でUCCのカプセル式コーヒーマシンを利用していることもあり、試しに購入してみました。

UCC上島珈琲「食べる」コーヒーYOINED (ヨインド)

 外装は、みたところ板チョコのようなパッケージです。開封して実物をかじってみると、中身もやはり一枚ものの板チョコのような感じになっています。左がMELLOW BROWN(コーヒー豆配合量15%)、右がCRAZY BLACK(40%)です。

UCC上島珈琲「食べる」コーヒーYOINED (ヨインド)

 MELLOW BROWNの方はそれほどコーヒー豆っぽさを感じなかったのですが、CRAZY BLACKの方はコーヒー豆の味わいが強く感じられました。付属のパンフには「余韻に包まれるから、その名はヨインド」とありますが、しばらくの間、確かにコーヒーの余韻に浸ることができました。

 ちなみに、特許庁の広報誌に載るくらいなので当然かもしれませんが、YOINEDには特許技術が生かされています(特許6849552)。「手軽にコーヒーの香りや味を楽しむことのできる、コーヒーを用いた食品」を世に出すために、なんと20年もの月日が費やされたとのこと。いつもの飲むコーヒーとはまた違った感覚を味わってみてはいかがでしょうか。
(blink)

先行技術調査・侵害予防調査は『悪魔の証明』

  • 2025年02月26日
#特許

 新しい発明をして特許出願しようと思ったとき、審査で新規性・進歩性の拒絶理由が通知されるリスクを減らすため、過去に似た発明が公開されていないか、出願前に調査することが推奨されます。しかし、特殊な技術分野を除けば、日本国内だけに限っても、過去に公開された文献は膨大にあります。その中から、拒絶理由の引例となり得る先行技術文献が「ない」ことを探すことは大変困難です。似た文献が「ある」ことを探す場合は一つ見つければよいのですが、「ない」ことを探すのには終わりがありません。いわゆる「悪魔の証明」です。

悪魔

 先行技術調査を100%漏れなく行い、特許取得が100%可能であるとの確証を得ることは不可能です。しかし、特許出願を審査する審査官にとっても「悪魔の証明」であることは同じです。したがって、まず審査官が見つけそうな範囲を調査することが基本と考えられます。J-Platpatを検索して拒絶理由の引例となり得る先行技術文献がすぐに見つかれば、出願方針を変更した方がよいでしょう。ある検索条件の範囲で調査しても先行技術文献が見つからなければ、出願して特許取得にチャレンジしてみるのもよいと思います。

パソコンを見てがっかり

 自社が製造販売を予定している製品等が他社の特許権等を侵害するおそれがないか判断する侵害予防調査も「悪魔の証明」です。製造販売する国が日本のみの場合、侵害予防調査の対象範囲は、現存する有効な特許公報、及び、現在審査中で将来特許になる可能性のある特許公開公報に絞られます。ただし、実施予定製品の一部の特徴が技術的範囲に含まれる文献も見落とさないように注意する必要があります。
 特許調査のご要望がありましたら弊所にお問い合わせください。(コナン)

名古屋土産

  • 2025年02月21日
#商標

先日、知り合いの劇団が地元で公演することになり、本番が近づきメンバー全員が地元に集合するタイミングで何か差し入れをしたいなと思い、悩んだ末、名古屋土産のお菓子にしました。
関西在住のメンバーが多いので、見た目も楽しめる名古屋土産は喜んでいただけるかなと思い、名古屋駅構内の売店に行ってみたところ、目移りするほどの土産菓子が並んでいて、見ているだけでも楽しめます。
個包装で日持ちがして常温保存でき、あまり手を汚さず食べられるものがよいと思い、こちらの3種類をチョイスしました。

名古屋土産

なごや嬢、鯱サブレー、三大武将おかきです。

なごや嬢(ロゴ)三大武将おかき(標準文字)は登録商標です。
鯱サブレーはパッケージまるごと商標出願されていて、2月5日現在で登録査定が通知されています。(商願2024-067295
鯱サブレーは、30類「サブレー」で出願していましたが、拒絶理由通知がなされ、「愛知県名古屋市で製造又は販売されるサブレー」と補正することで登録査定となっています。

ちなみに、鯱サブレーの製造会社の元祖鯱もなか本店の「元祖 鯱もなか」は、2022年に藤井聡太七冠の「勝負おやつ」に選ばれています。
地元の土産品はなかなか食べる機会がありませんが、差し入れや手土産にするための味見という名目でまた食べてみたいなと思います♪(カカオ)