かつお食堂 ~極上のかつお節体験~

  • 2025年11月26日
#商標

 先日の東京出張の際、渋谷にある「かつお食堂」で食事をしました。「かつお食堂」さんは、以前、当所で商標登録のお手伝いをさせていただいたご縁があり、一度ご挨拶も兼ねて伺ってみたいと思っていたお店です。

かつお食堂 かつお食堂

 予約の時間にお店へ入ると、「シュッ、シュッ、シュッ」という心地よい音とともに、店主の永松さんがかつお節を削っている姿が目に飛び込んできました。

かつお食堂 かつお食堂

 お店のカウンターでは、お客さんからの注文のたびに、永松さんがかつお節をその場で削って提供してくれます。
 注文を済ませてしばらくすると、削りたてでふわふわのかつお節をごはんの上に山盛りにのせた一杯、お味噌汁、卵などが並んだ「かつお食堂の定食」が運ばれてきました。
 ピンクがかった極薄のかつお節は香りが抜群で、口に入れるとすっと溶けてしまうほど。かつお節をここまで薄く、しかも均一に削る技術は、まさに職人技といえます。かつお節を削る様子を実際に見るのも、これほど美しく美味しい削りたてのかつお節を味わうのも初めての体験でした。かつおの出汁がしっかり効いたお味噌汁も絶品でした。

かつお食堂 かつお食堂

 鰹節伝道師「かつおちゃん」としても活動されている永松さんからは、かつお節の産地や、かつお節ができるまでの工程など、興味深いお話をたくさん聞くことができます。かつお節を削る鉋(かんな)は、その日の気温や湿度などによって使い分けているのだとか。テーブルに置かれていた途中まで削られたかつお節を手に取ってみると、想像以上にずっしりと重く、とても硬く、削り面はまるで木目のよう。実物を見て触れるのは初めてで、とても貴重な経験となりました。
 「かつお食堂」は「ミシュランガイド東京」で2022・2023・2024・2025年と4年連続で「ビブグルマン」に掲載されています(MICHELIN GUIDE:かつお食堂)。「価格以上の満足感が得られる料理」(ビブグルマン)に選ばれているのも納得のクオリティと体験です。

かつお食堂

 嬉しいことに、店内には、当所で出願代理し登録に至った商標(登録第6957190号)の登録証が飾られていました。この商標のかつおのイラストは、永松さんがこの仕事・お店を始めるきっかけをくれた御祖母様の作だそうです。「お店のアイデンティティーを象徴する大切なイラストなので、ぜひ商標登録したい」と出願のご依頼をいただいた際の言葉を思い出しました。永松さんの思いが込められたこのイラストはお店の看板・象徴として、これからもお店を支え続けてくれることでしょう。

 日本の伝統食材であるかつお節の魅力を未来に伝える「かつお食堂」が、ますます発展し、末永く続いていくことを願っています(ヒロ)。

かつお食堂HP:https://www.katsuoshokudo.jp/services
かつお食堂Instagram:https://www.instagram.com/katsuoshokudo/
かつお食堂予約ページ:https://www.tablecheck.com/ja/shops/katsuoshokudo/reserve
永松さん著「鰹節を手削りする 美味しい暮らし: 日本の味いただきます」:https://amzn.asia/d/5ghVozl

自動運転タクシーWaymo

  • 2025年11月17日
#特許

 自動運転の無人タクシーがあることをご存じでしょうか?

 それは日本ではありませんが、アメリカのサンフランシスコやロサンゼルスといった都市部で実際にGoogleと同じAlphabet社傘下のWaymoという会社が自動運転タクシーを事業化しています。日本でもすっかり浸透しているUberタクシーと同じように、アプリをダウンロードし、自分の乗車場所と目的地を入力するだけで、Waymoが通常のタクシーのように迎えに来てくれます。アプリの登録でクレジットカード情報も紐づけされるため、決済は乗車後に自動的に行われ、支払いの手間もありません。

 先日、友人が実際に乗車したのですが、運転席に人がいないことが不思議だが、通常のタクシーと変わらず目的地まで安全にたどり着き、アメリカでは必須のチップが不要で運転手に気を遣う必要もなく快適と言っていました。通常のタクシーと異なる点は、ドアの開閉をアプリ上で行い、シートベルトを締めると自動で動き出し、乗車してから自分の好きなジャンルの音楽を設定でき、到着予定時間を把握できる点で、より便利に利用できるようです。

 Waymo社は世界でも自動運転の先駆けのようで、特許についても第7712751号(自動運転車向けサーマルイメージング)や第6985523号(車両の内部状態の判別と応答)などの数多く取得しています。

 日本でも、東京での試験運転が始まっていますが、観光地だけでなく、過疎地での高齢者向けタクシーや、個人所有して足の不自由な人でも運転でき、子供の送迎に利用できるようになると便利だと思いました。自動運転技術がますます進化することに期待したいです。(カモミール)

Waymo – Self-Driving Cars – Autonomous Vehicles – Ride-Hail
Waymo 日本版

きのこの山

  • 2025年11月12日
#商標

スイマーです。
秋ですね。秋といえばキノコです。この季節の山の幸は美味しくてたくさん食べたいのですが、素人が気軽にキノコ狩りに出掛けるわけにはいきません。

そこで、どなたにも安心して街中で手に入れられるキノコといえば、「きのこの山」ですね。可愛らしいキノコの形をしたお菓子は大人になった今でも手に取るとワクワクします。

この誰もが知る有名な形状のお菓子は1978年に文字商標(登録番号1330075号)、2018年には立体商標に登録されています(登録番号第6031305号)。
個性的で魅力的な形状だからこそ企業側もしっかりと権利を守っています。

きのこの山

知的財産権によってブランドを守る取り組み きのこの山に関する模倣品対策のご紹介
https://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2024/0924_01/index.html

以前当所ブログで取り上げた、「たけのこの里」は2021年に立体商標が登録されています(登録番号6419263号)。
たけのこの里

次元転移装置

  • 2025年11月05日
#今日の発明

今日(11月5日)と関連の深い発明について紹介します。今回紹介するのは、エメット・ブラウン博士が発明した「次元転移装置」です。

次元転移装置を搭載した乗り物が時速88マイルの速度で走行または飛行しているとき、次元転移装置に1.21ジゴワットの電流を流すことにより、タイムサーキットに設定された日付と時刻へ次元転移すなわちタイムトラベルを実現することができます。

ブラウン博士は、この発明を1955年11月5日にトイレで時計を掛けようとして足を滑らせて便器に頭を打った際、タイムマシンの理論とそれを実現させるタイムサーキットを閃きました。実現には、30年の歳月と全財産分の費用がかかったとされています。

これらはもちろんフィクションで「BTTF」のお話です。
デロリアンかっこいい。
(p)

引用リンク
バック・トゥ・ザ・フューチャー – Wikipedia
デロリアン (タイムマシン) – Wikipedia

「ディスペンパック」が「パキッテ」に

  • 2025年10月29日
#商標

もう10年以上も前になりますが、弊所のブログで「ディスペンパック」について掲載したことがあります。
便利な容器 ディスペンパック(ヒロ)

「ディスペンパック」は調味料などが入った小さな容器で、片手でパキッと2つに折ることで、中身が出てくる構造です。(詳しくは以前の記事をご覧ください。)
その後もこの記事に時々アクセスがあるので、この商品に興味をお持ちの方が多いと推測します。

パキッテ

パキッテ

この「ディスペンパック」は、2019年に「パキッテ」という名称に改められています。「パキッテ」は、キユーピー株式会社のグループ会社である、株式会社ディスペンパックジャパンの商品です。小さな文字ですが、商品に「パキッテTM」と記載があるのがわかります。

パキッテ

名前の由来が容易に想像できて、覚えやすく親しみやすいネーミングですね。この容器を見たことはあっても「ディスペンパック」という名前を憶えている人はあまりいなかったそうですが、知名度が上がりそうな「パキッテ」という名前には、ネーミングの重要性を感じます。もちろん「パキッテ」は商標登録され、ブランドが保護されています。
パキッテ:登録6334755
PAKITTE:登録6268828

ちなみに、「パキッテ」はカプセルトイにもなっています(2025年9月より順次販売)。これなら思う存分、何度でも“パキ”ってできますよ♪
https://x.com/kewpie_official/status/1967786792461144565
私も“パキ”ってしたいです。(シスぞう)

ブランド力のある商品・サービス名の商標登録は、ビジネスにおける重要なプロセスです。
御社の大切な商品名やサービス名も商標登録して保護しませんか?
商標登録に関するご相談・ご依頼がございましたら、こちらからぜひ弊所までお問い合わせください。

推しが商標登録されていました♪

  • 2025年10月22日
#商標

2023年3月に投稿したブログ「ちいかわ」で私の推しはちいかわの友達のうさぎとお伝えしました。
そして、なんと!その推しが商標登録されていました!

ちいかわ
*商標登録6890391の公報より

商標権利者は「株式会社ナガノ」となっており、前回の記事で紹介したちいかわ(商標登録第6462301号)も商標権者が「株式会社ナガノ」に商標権移転登録されていました。

自分の好きなものが権利保護されているのを見つけて安心しました。
(うさぎ)

マステの小さな商標

  • 2025年10月15日
#商標

 ちょっとしたものを貼ったり、封をしたりするのに、何かと便利なマスキングテープ。可愛い物が売っていると、つい買ってしまいます。

マスキングテープ

 先日購入したマスキングテープには、とっても小さく「商標」の記載がありました。J PlatPatで調べてみたところ、ニチバン株式会社が「Petit joie/プチジョア」で権利化していました。(第5746465号)
 もちろん、記載サイズが小さくでも権利が小さいわけではありません!

マスキングテープ

 愛知県安城市に工場があるニチバンは、「セロテープ」で有名です。あまりにも有名で、一般名称と間違えられがちですが、「セロテープ」もニチバンの商標、一般名称は「セロハンテープ」です。セロテープの商標はいくつかありますが、一番古いものは昭和34年に登録されています(第546229号)。

 セロテープは必須アイテムですし、プチジョアのマステも、また見つけたら購入したいと思います。(マロン)

プチジョアシリーズ
https://www.nichiban.co.jp/general/stationery/product_name/brand_series/petitjoie/

セロテープ
https://www.nichiban-cellotape.com/

秋口の京都

  • 2025年10月09日
#商標

先日、用事があり京都に行ってきました。
せっかくなので、用事のついでに少々観光も。

仁和寺の北庭

仁和寺の北庭

龍安寺の石庭

龍安寺の石庭

せっかくなので、京都(関西)らしいうどんも。

のっぺいうどん

のっぺいうどん

きつねうどん

きつねうどん

せっかくなので、好きな和菓子屋さんにも。
名代豆餅で有名な「出町ふたば」さんです。
みながこの看板を目指してやってきます。

出町ふたば

名代豆餅の他に、芋あんを使った「福豆大福」、「よもぎだんご」、「新栗餅」を買いました。

名代豆餅

数時間持ち歩いたあとに撮影したので、美味しそうな雰囲気が伝わらないかもしれませんが、どれも美味しくて感動しました。
お店の前に常に行列ができているのも納得です。

今回は駆け足でしたが、もう少し秋が深まったら、紅葉を見ながらゆっくり京都観光をしたいなと思いました。

商標「出町 ふたば」は、「もち及び赤飯の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供」を指定役務として2009年2月20日付で商標登録されています(登録第5205944号)。
(さくらもち)

ボールペン画

  • 2025年09月29日
#今日の発明】 【#特許

 本日(9月29日)と関連の深い発明について紹介します。
 今回紹介するのは、ボールペンです。

 9月29日は、最初の実用的なボールペン特許を取得したハンガリー生まれの発明家ビーロー・ラースロー(1899.9.29-1985.10.24)の誕生日です。

 とはいえ、ボールペンの技術とビーロー・ラースローの物語は既に広く知られたものとなっています()。そこで今回は、筆記用具というイメージとはかなり異なる、画材としてのボールペン(ボールペン画)を紹介します。

Polo_Pony,_ballpoint_biro_drawing
ジェームズ・ミルン, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

Mona_a'la_Mace_in_ballpoint_pen_by_Lennie_Mace_1993_(shown_cropped)
レニー・メイス, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

 仕事でも家庭でも、私たちが日頃からお世話になっているボールペンですが、インクがダマになり、文字が汚くなってムッとしたことはありませんか?私はよくあります(笑)。そんな私には、上に紹介したような美しい絵が、あのボールペンで描けるとはとても信じられません。
 ここまでの芸術的な使い方は無理でも、スピログラフという歯車定規?を使えば、素人でも綺麗な図柄が描けそうです。

Various_Spirograph_Designs
See page for author, Public domain, via Wikimedia Commons

 ちなみに現在知られているスピログラフは、デニス・フィッシャーというイングランドの発明家が開発した((PDF))知育玩具で、日本でも1960年代後半(昭和40年代)にブームになったとのこと。今では、類似品がくるくる定規、デザイン定規といった名前で販売されています
(blink)

知財フェス2025

  • 2025年09月23日
#弁理士】 【#知的財産】 【#知財イベント

 日本弁理士会東海会では、2025年10月4日(土)に中部電力MIRAI TOWER(名古屋市栄)にて「知財フェス2025」を開催します。このイベントは、一般市民の方に向けて、知的財産の理解、弁理士に対する関心を持つきっかけを作っていただくことを目的としています。知的財産に関するゲストとして、発明系ユーチューバーのカズヤシバタ氏、株式会社リブレ(本社名古屋市)代表取締役の堀井邦彦氏が出演予定です。
 カズヤシバタ氏は、日常生活で便利な様々なグッズを発明し、動画で紹介しています。
https://www.youtube.com/channel/UCEJT4uFeT34AGob1v7mhVzg
 堀井邦彦氏は、ペルチェ素子を使った冷却衣服、送風機能/温度制御機能付き衣服、身体温度調整被服等の数多くの新技術を発明しました。
https://rible.jp/company/
 その他、税関のトークショーや日本弁理士会東海会による相談会等もあります。知財の世界を楽しみながら体験してみてはいかがでしょうか。(コナン)

【知財フェス2025のスケジュール概要】
日時:2025年10月4日(土)11時~17時
メイン会場:中部電力MIRAI TOWER下 特設ステージ(黄色バスの前に設営)

中部電力MIRAI TOWER

屋内会場:中部電力MIRAI TOWER 3F イベントスペース (入場無料)

11時~:オープニング、大学サークルパフォーマンス、税関トークショー
13時~:ゲストトークショー
13時30分頃:カズヤシバタ氏 登場
14時15分頃:堀井 邦彦氏 登場
15時~:大学サークルパフォーマンス
(注)スケジュールは変更になる場合がありますので、予めご了承ください。

中部電力MIRAI TOWER

中部電力MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)
https://www.nagoya-tv-tower.co.jp/