宇宙教育のすすめ

  • 2024年01月31日

#知的財産】 【#著作権

JAXAの打ち上げた小型月着陸実証機(SLIM)が世界で5カ国目に月面着陸に成功しましたね。残念ながら着陸姿勢に問題があり予定していた月探査は難しいようですが、この先この計画がどうなっていくのか目が離せません。
ところでJAXAのサイトでは教育に使える様々な教材が無料で公開されています。使用には著作権、知的財産権における利用条件がありますので、よくお読みになりご家庭で挑んでみて下さい。
https://edu.jaxa.jp/materialDB/

画像は数年前にスマホで撮った月の写真です。何かが映り込んでますね。
(スイマー)

月

ビートルズ – ナウ・アンド・ゼン

  • 2024年01月23日

#商標

2023年11月2日に、ビートルズの新曲「ナウ・アンド・ゼン」が発表されました。
1970年に解散したビートルズですが、1996年以来27年ぶりの新曲発表ということで、大きな話題となりました。「 ナウ・アンド・ゼン 」は、ビートルズ最後の新曲と言われています。

大きな話題となったのには、もうひとつ理由があります。
この曲は、故ジョン・レノンが1970年代後半に書き、自宅でピアノを弾きながら録音したカセットテープが元となっていますが、このカセットテープから、彼の歌声のみを取り出す音源分離処理に、AI の技術が活用されているのです。
このカセットテープの音質はひどく、以前の技術では、ピアノに重ねられた歌声のみを取り出すことは、不可能だったのです。
彼の歌声は、ポール・マッカートニーとリンゴ・スターの演奏と、故ジョージ・ハリスンの音源に重ねることで、メンバー4人による完全な新曲として完成され、公式にリリースされました。

公開後すぐに聞きましたが、デモテープの音源を使用したとは思えない音質で、物悲しい雰囲気の中、ビートルズの普遍的な魅力を感じました。
この曲の歌詞は、離れてしまった相手への感謝や愛情を伝えていますが、この曲をビートルズの楽曲として世に出したことで、ジョン・レノンの視点からだけでなく、メンバー同士が、お互いの気持ちを表したのかも知れません。
古くからのビートルズファンだけでなく、若い世代のファンの人たちの心にも響いたことと思います。(シスぞう)

日本において、「THE BEATLES」、「BEATLES」 の商標は、アップル・コープス・リミテッドによって13件登録されています。興味のある方は、J-PlatPat で検索してみてください。

ふるさと納税 ~自分の故郷はどこ?~

  • 2024年01月18日

#商標

私事ですが、2023年の12月に「さとふる」でふるさと納税をしました。

総務省の「よくわかる!ふるさと納税」には「ふるさと納税制度は、「生まれ育ったふるさとに貢献できる制度」、「自分の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度」として創設されました。」と書かれています。
そこで疑問に思ったのです。私の故郷っていったいどこなのだろう?と。
多くの方は故郷といえば自分が生まれ育ち、進学や就職まで過ごした場所になると思います。または実家がある場所も故郷といえるでしょう。
では生まれた場所と育った場所が異なる人の故郷はどこになるのか。
転勤が多い家庭や私のように幼少期を外国で過ごした者の「故郷」はどこになるのか考えた結果、おそらく生まれてから一番長く過ごしている場所が適切かなと思いました。

今回私は祖父母が住んでいる京都府京丹後市にふるさと納税しました。長期休みに遊びに行くこともあるのでお世話になっている自治体に貢献できたらなと思い選びました。 お礼品はお米10キロと和牛をいただきました♪(うさぎ)

ふるさと納税

※「さとふる」はSBプレイヤーズ株式会社の登録商標です。

ふるさと納税サイト【さとふる】ランキングとレビューで探せる認知度No.1 (satofull.jp)
総務省|よくわかる!ふるさと納税|よくわかる!ふるさと納税 (soumu.go.jp)

ミッキーマウスの著作権

  • 2024年01月09日

#著作権

 人気キャラクターである初代ミッキーマウスの著作権が2024年1月1日に切れ、アメリカでパブリックドメインとなりました。これにより、初代ミッキーの二次創作が可能になります。パブリックドメインとなるのは、1928年に制作された短編映画「蒸気船ウィリー」に登場するもので、現代版とは、目の描き方や手袋や靴などが異なっています。また、ミッキーマウスの商標権はディズニーが保有しているため、パブリックドメインとなったからとはいえ、その使用には注意が必要です。

 2023年には、一足先に著作権切れを迎えた「クマのプーさん」をホラー映画化した「Winnie-the-Pooh: Blood and Honey(邦題「プー あくまのくまさん」が公開されたことも話題になりました。今後、パブリックドメインとなったミッキーマウスを題材とした作品が登場するかもしれませんね。(マロン)

参考URL:
初代版ミッキーマウスの著作権が失効、パブリックドメインに(CNN)
https://www.cnn.co.jp/business/35213395.html

映画「プー あくまのくまさん」公式サイト
https://akumano-pooh.com/

安全剃刀

  • 2024年01月05日

#今日の発明】 【#特許

 今日(1月5日)と関連の深い発明について紹介します。今回紹介するのは安全剃刀です。1月5日は、アメリカ合衆国の実業家・発明家で安全剃刀の発明者、キング・キャンプ・ジレット (King Camp Gillette)の誕生日です。

 安全剃刀といえば、貝印やフェザーもありますが、すぐに思い浮かぶのはジレットかシックでしょうか。ちなみに私は毎朝シックのエクストリーム3を愛用しています。使い捨て商品ですが、割と長く使えます(笑)

シック エクストリーム3

 ジレットは1855年、ウィスコンシン州で生まれ、イリノイ州シカゴで育ちました。セールスマン時代、雇い主が「使い捨て製品を発売すれば客が安定する」と言ったことをきっかけに使い捨て剃刀の発明を思いつきます。その後替刃式安全剃刀の開発に乗り出し、1901年9月にはジレット社を創業。同じ年の12月に特許出願し、3年の審査期間を経て、特許を取得しました。

特許庁J-PlatPatで検索してみたところ、情報は出てくるものの、残念ながら「指定された公報は存在しません。」となってしまいました。しかし、Google Patentsで検索してみると、公報も入手できました。)

 製造販売を開始した1903年の業績は振るわなかったものの、飲料のオマケとして無料配布したことをきっかけに業績を伸ばし、1918年には米国政府から第一次大戦従軍兵のための剃刀と替刃を受注するなどし、ジレット社は世界最大の剃刀メーカーに成長しました。

 ところで、今日では、ジレット社が切り開いたともいわれる事業戦略Razor and blades model (剃刀と替え刃のビジネスモデル)が知られています。これは、消耗品など補完的な商品の売上を増加させるため、中心となる商品の価格を抑えて販売する (または無料で提供する)というもの。現代でも、インクカートリッジの価格が大幅に上昇したインクジェットプリンタ、専用のカプセルやポッドを購入して使用するコーヒーマシン、電動歯ブラシ…などの事例があります。皆さんも心当たりがあるのでは?私はここに挙げた全部、持っています(笑)

 ともあれ、画期的な発明をしただけで成功するほど甘くはないということでしょうか。それまでになかった新しい市場を創り出した先人達の奮闘ぶりを参考にしたいものです。(blink)