デコポンの名前の謎

  • 2023年03月22日

#商標

冬から春にかけて、スーパーなどで「デコポン」をよく見かけます。頭部がこぶのように出ている見た目が特徴的で、甘くて美味しいので買うことがあります。デコポンにそっくりな見た目で「不知火(しらぬひ、しらぬい)」という商品も見かけます。

デコポン

「デコポン」と「不知火」は、どちらも「清見」と「ポンカン」を交配させて生まれた果実ですが、「デコポン」は、熊本県果実農業協同組合連合会(JA熊本果実連)の登録商標(登録2495156号)であるのに対し、「不知火」は普通名称です。

名前にとてもインパクトがあるので、頭部にこぶがある柑橘を見ると、つい見た目だけで「デコポン!」と言ってしまいがちですが、「デコポン」は、「不知火」の中でも糖度13度以上、クエン酸1.0%以下などの品質基準を満たさなければならず、さらに、許諾を受けた農業団体でなければ「デコポン」の商標を使用することはできません。

なお、1991年3月1日に熊本県から初めて「デコポン」が出荷されたことにちなみ、3月1日は「デコポンの日」として日本記念日協会に登録されています。「デコポン」は、愛知県や三重県でも生産されています。(シスぞう)

JA熊本果実連 – 商標について
JAグループ熊本 – 登録商標「デコポン」不正使用に注意
Wikipedia – デコポン
J-PlatPat – 商標登録2495156号

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