Pokémon Sleep

  • 2023年08月16日

#商標

今年の7月にリリースされたスマートフォン向けゲームアプリ「Pokémon Sleep」をダウンロードしてみました。寝る際にアプリを稼働し、枕元にスマートフォンを置くだけで睡眠を計測・記録して遊べるゲームです。コンセプトは「朝起きることが楽しみになる」。実際にプレイしてみると自分の睡眠のデータを見ることができ睡眠の大切さなどを改めて実感するようになりました。また、ゲーム内で寝ているポケモンたちの寝顔も可愛くてついついやり続けてしまいます。

枕元 スマートフォン

「Pokémon Sleep」は商標登録がされており(商標登録第6271841号)、権利者は任天堂株式会社、株式会社クリーチャーズ、及び株式会社ゲームフリークの3社による共同出願です。出願日(2019年5月22日)及び登録日(2020年7月21日)を見てもわかるように数年の企画・開発を重ね、今年リリースされたのでしょうか。(うさぎ)

Pokémon Sleep 公式サイト:https://www.pokemonsleep.net/

Xの行方

  • 2023年08月09日

#商標

 Twitterのサービス名が「X」に変更されました。これに対し、ロックバンドX JAPANのYOSHIKI氏が「X JAPAN商標登録してあると思うけどなー」とツイートして、話題となっています。確かに、Twitter JAPANの「Twitter」部分を「X」に置き換えると、「X JAPAN」になってしまいます。

X

 日本の商標法では、「極めて簡単で、かつ、ありふれた標章のみからなる商標」は商標登録を受けることができず(商標法第3条第1項)、審査基準において、「極めて簡単で、かつ、ありふれた標章」について「ローマ字の1字又は2字からなるもの」と例示されています。つまり、ロゴなどがない状態の「X」のみでは識別力がなく、商標登録されることはありません。

 上述の「X JAPAN」は、標準文字で商標登録されています(第4750523号)。また、アメリカでも、マイクロソフトやメタが標準文字ではないものの「X」を商標登録しています。ほかにも、Xの文字に関する登録は多数あるようです。

 今後のTwitter改め「X」のブランディングの行方が気になるところです。(マロン)

参考URL:
「Twitter」は「X」に、「Twitter Japan」は「X Japan」に……? YOSHIKI「商標登録してあると思うけどなー」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e32abb6c2170e977c0e6e91e5ac751ba7dd7e1ee

MetaそしてMicrosoftが既に米国でXを商標登録済
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuriharakiyoshi/20230725-00359274

万年筆の書き心地

  • 2023年08月02日

#商標

 コロナ禍のはるか前からブームになっていた「万年筆」にも、「インク沼」なる流行りコトバにもまったく縁がなかった私ですが、最近になって万年筆を使い始めました。といっても定価で千円程度の安価なものですが、ほとんど筆圧をかけずにサラサラ書けるためとても書きやすく、気に入っています。

 買い求めやすい価格帯の万年筆にも最近はいろんなものがありますが、私が選んだのは、最寄りの書店の筆記具コーナーで目についた、株式会社パイロットコーポレーションの「カクノ」という万年筆です(商標登録56414865697648)。私が買ったのは本体もキャップも透明なものですが、インクカートリッジの残量が確認しやすく、便利です。安いのでインクの色ごとに購入してもよさそうです。

万年筆カクノ

万年筆カクノ

 パッケージには「きっと書くのが楽しくなる」とあり、ペン先にはユーモラスなイラストが描かれています。同社のホームページにはこどもにも読みやすく書かれた使い方紹介があり、万年筆がはじめてでも困らずに済みそうです。

 万年筆は軽いタッチでサラサラ書けるので、長時間使用しても疲れにくいそうです。作家さんが愛用されるというのも納得です。カクノに慣れてきたら、別の万年筆も試してみようと思います。(blink)

補助犬のイベント

  • 2023年07月28日

#商標

少し前、近所の商業施設で開催された、「補助犬について、知ろう!学ぼう」というイベントに行ってきました。
「人をサポートする犬」というと盲導犬のイメージが強いかと思いますが、身体の不自由な方をサポートする介助犬、耳の不自由な方をサポートする聴導犬も活躍しています。

イベントでは、広い商業施設内に、盲導犬、介助犬、聴導犬それぞれのブースが設けられ、それぞれの犬たちが、どのように人をサポートするかといった実演をしていました。

盲導犬のブースでは、盲導犬と歩く体験が可能で、私も参加してみました。
“アイマスクをして、まっすぐ歩き、Uターンして、イスに座る”という一連の動きをするのですが、盲導犬と適度な距離を保つのが難しく、離れすぎてしまったり、近づきすぎてしまったりしました。
街で見かける、盲導犬ユーザーさんと盲導犬との息の合った歩行は、たくさんの練習と、信頼関係によるものなのだなと、感心しました。

イベントでは、グッズ販売もしており、私は写真のクッキーを購入しました。

中部盲導犬協会

このオレンジ色のシールに描かれた“上を見上げた犬”は、「アイちゃん」というそうで、このアイちゃんのマークは、2011年3月18日付け、指定役務「盲導犬に関する知識の教授」等で商標登録されています(登録第5400234号)。
今後、アイちゃんマークが付されたグッズなどを、応援の気持ちでいろいろ集めてみたいと思います。(さくらもち)

社会福祉法人 中部盲導犬協会:http://www.chubu-moudouken.jp/
社会福祉法人 日本介助犬協会:https://s-dog.jp/
社会福祉法人 日本聴導犬協会:https://www.hearingdog.or.jp/
アイちゃんのマーク(登録第5400234号):https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2010-078746/C9BB55A100809B47EA22F1BDC970E6C8A68B5B124C45A7A56B0F96906AB73C5C/40/ja

尾張津島天王祭

  • 2023年07月25日

#商標

 先日、事務所行事で尾張津島天王祭の天王川公園で開催された宵祭を観覧しました。津島神社及び天王川公園は愛知県津島市にあります。天王祭はここ5年程、中止や規模を縮小して開催していましたが、今年は、観光桟敷が設けられ、通常開催となりました。事務所では11年ぶりに天王祭の観光桟敷にお客様、所員及び所員の家族が集まり、会話や食事にとても素晴らしい時間を過ごしました。

 天王祭は日本三大川祭りや日本三大提灯祭りの一つに称されています。規模の大きさや歴史、由緒があります。天王祭は津島神社の祭礼として600年近く続いており、斎竹立、船分け、稚児打廻し、宵祭、朝祭と行事があります。

 天王祭の起源は、室町時代に津島神社の神葭神事をもとにしたと言われていますが明らかではありません。当時、津島には5つの村(米之座、今市場、筏場、下溝、堤下)があり、豊かな経済力をもっていたため、これを基盤として盛大に行われてきました。天王祭は織田信長、豊臣秀吉、尾張藩主が観覧しています。

 天王祭は昭和55年(1980年)に国の重要無形民俗文化財に指定されました。さらに、天王祭は平成28年(2016年)にユネスコ無形文化遺産に登録されました。また、「尾張津島天王祭」は商標登録第6117611号に登録されています。

巻藁船(まきわら)

 宵祭には、500個以上の提灯を掲げ、5艘の巻藁船(まきわら)が天王川を漕ぎ渡ります。車河戸において巻藁船は、提灯の如意点火があり、御旅所に向け出船します。

巻藁船(まきわら)

 巻藁船はとても華麗であり壮大で、提灯や紋章、光が水面に揺らぐ光景は印象的でした。
尾張津島天王祭は趣があり日本の昔から現代までのいくつもの時代の歴史や風情を感じました。(ラズベリー)

AR・MRによるシミュレーション技術

  • 2023年07月19日

#商標】 【#特許

 ヘッドマウントディスプレイを装着して周りを見ると、現実の空間上に仮想空間の物体が重なって見えます。これがAR(拡張現実)です。また、仮想空間の物体を自由に動かせるようにする技術がMR(複合現実)です。近年、ARやMRは、医療分野その他の各産業分野での作業支援や教習訓練に広く利用されています。VR(仮想現実)、AR、MRを合わせてXR(クロスリアリティ)とも呼ばれています。

 推進工法やシールド工法による地下トンネル工事を行うサン・シールド株式会社では、地下トンネル工事の作業計画や工事に用いられる掘進機の製造、保守などの工程において、AR、MRによるシミュレーション技術を積極的に活用しています。実際の活用例は、YouTubeのSunshieldチャンネル(下記リンク)にも紹介されています。

 知的財産の面からもサン・シールド株式会社は、「作業支援システム」(特許第6969807号公報)の特許権や「SUNーSHIELD MRシミュレータ」(商標登録第6379062号)などの商標権を取得しています。

SunShield_MRシミュレーター

 都市整備事業における地下開発の役割は今後ますます重要になってくると思われます。それを支える作業においてXRの最新技術がより有効に利用されることに期待します。(コナン)

サン・シールド株式会社ホームページ
https://www.sunshield.co.jp/

YouTube Sunshieldチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCvS6w4NRWGAZ7aOcw34CXmA

伊勢の「ういろ」

  • 2023年07月12日

#商標

定期的に食べたくなる和菓子「ういろ」。名古屋名物として有名ですが、弊所の古くからのお客様「虎屋ういろ株式会社」様は三重県伊勢市にある生ういろ専門店です。一般的に米粉を主原料としている名古屋ういろとは異なり、虎屋ういろは、小麦粉で作られているそうです。
名古屋の百貨店にも店舗があるので立ち寄りやすく、防腐剤を使っていない「生ういろ」は、ショーケースに綺麗に並べられて見るからに美味しそうです。
今回は夏限定の「七夕ういろ」を選びました。
夜空に見立てた黒ういろに栗を星のように散りばめてあり、黒糖ういろが一番好きな私にとってはたまりません。モチモチ食感でとても美味しかったです。

虎屋 七夕ういろ

縁あって弊所が権利化のお手伝いをさせていただいた登録商標は、包装に使われている虎のマーク(登録番号3058956)と手提げ袋に使われている「や」の添えられた虎のマーク(登録番号4149016)です。25年以上も前に登録された商標が店の看板となりお店を支え続けています。

虎屋ういろ 虎屋ういろ

今年3月に創業100周年を迎えられた虎屋ういろ様は、次の100年も美味しいういろを作り続けていかれることでしょう。

虎屋ういろ創業100周年

ちなみに・・・
ロゴを形取った虎虎焼もオススメです。可愛くて美味しいですよ♪(カカオ)

虎屋ういろ虎虎焼

伊勢名物ういろ 和菓子の製造販売|虎屋ういろ | (torayauiro.com)

フードロス対策「訳あり ムーンライト」

  • 2023年07月05日

#商標

森永製菓株式会社の「森永ビスケット」シリーズは、長年親しまれているビスケットです。
なかでも「ムーンライト」は、甘くて少ししっとりした食感で、自分としては特にお気に入りなのでたまに購入したくなる商品です。
紅茶や牛乳とよく合います。

森永ビスケット ムーンライト

J-PlatPatで調べてみると、今年(2023年)から40年を遡る1983年6月30日に登録されており歴史の長さを感じます。
この登録日からほぼ40年後である、2023年6月28日、「訳あり ムーンライト」という商品が発売されているようです。
食品ロスを減らすべく製造過程で割れたり欠けたりした「ムーンライト」を詰め、内容量は通常と比較して約3倍とのことです。
自分は、いつも食べる際割っていること、内容量が多いということで、こういった取り組みは大歓迎。
通販サイトで発売されるということですが、スーパーやコンビニでも購入可能になることを期待します。(タイム)

●登録商標「ムーンライト」
登録番号:第1596290号
登録日:昭和58(1983)年 6月 30日
URL: https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-1979-060552/F1A61BF7B3F991657F142A0E7BA6AD413BCEA8E2519E3C59BD7A88B734029160/40/ja

ビオレの音商標と意匠

  • 2023年06月28日

#商標】 【#意匠

 ビオレには、音商標があります。指定商品は、せっけん類,化粧品です。
 ビオレは、花王株式会社のフェイスケア、ボディケアのブランドです。

ビオレの音商標

 ビオレの関連ブランドのビオレuの商品には、ボディウォッシュ、泡ハンドソープ、スキンケアなどがあります。
 先日、ビオレuのにくきゅう型泡ハンドソープを購入しました。にくきゅう型ハンドソープは、ポンプディスペンサーが通常のタイプの1箇所の開口部から横向きに泡がでる形状と異なり、数箇所の開口部から鉛直上向きに泡がでるポンプディスペンサーを備えています。ポンプディスペンサーの形が奇抜で印象的で、意匠登録されていました。

 これまでの泡ハンドソープを使用するとき、両手を使い、右手でポンプを押し、左手に泡ハンドソープを手に取って、手洗いをしていました。しかし、にくきゅう型泡ハンドソープを使用すると、片手で泡ハンドソープを手に取ることができ、手洗いできます。とても、便利で、機能面だけでなく、衛生面においても、良いなと思いました。

ビオレuにくきゅう型泡ハンドソープ ビオレuにくきゅう型泡ハンドソープ

 文字商標だけでなく、音商標と意匠として権利化し、ブランド力をより一層高め、多面的に知的財産の保護と活用がされている商品だと思いました。(ラズベリー)

音商標第5805052号
意匠登録第1710004号

INTA2023 in Singapore

  • 2023年06月21日

#商標】 【#知的財産】 【#知財イベント

 5月16日~20日にシンガポールで開催されたINTA2023に参加してきました。INTA2023は、INTA(International Trademark Association:国際商標協会)の年次総会で、世界各国から商標弁理士や特許弁理士などの知財関係者が多数集まるイベントです。今年は3,700以上の企業・組織から8,000人以上の参加登録があったそうです。

シンガポール INTA2023

 会場はサンズエキスポ&コンベンションセンター。屋上に巨大な展望プールのあるホテルとして有名なマリーナベイ・サンズの足元に隣接する国際展示場です。1階の展示ホールはとても広く、各国の知財関連ツールを提供する企業や知財事務所など、多くの企業・組織がブースを出展していました。会期中、私は、日頃お付き合いのある各国現地代理人とのミーティング、会場内外で出会った各国知財関係者との交流などでした。休憩中に声を掛けられたり、こちらから声を掛けたりして知り合った知財関係者との交流は、リアルで参加したからこそできた経験でした。

INTA2023 INTA2023

 シンガポールといえばマーライオン!ということで、ミーティングの後、マーライオン公園に立ち寄りました。実物のマーライオンは、大き過ぎず小さ過ぎず、色も形もイメージ通りでした。マーライオンの後ろにミニマーライオンが居たのは新しい発見でした。

マーライオン ミニマーライオン

 今回の出張中、空港や街中で見かけた人、会場内外で交流した人のほとんどがマスクを着けておらず、出発前の日本での状況との違いに正直戸惑いました。しかし同時に、コロナ禍前には普通で当たり前だった状況を思い出しました。今後は日本でもリアルでの交流が増え、様々な業界での経済活動も活発化してくると思います。弁理士の1人として、知財業界・産業界の盛り上がりに繋がるような活動をしていきます。(ヒロ)。