生せんべい

  • 2025年02月05日
#商標

 先日、愛知県半田市を訪れる機会があり、道中に「生せんべい」という看板を見つけました。『せんべいなのに生?焼く前のせんべいなのか、中身がやわらかく生っぽいせんべいなのか』と、想像が膨らみました。土産店で発見して購入してみると、見た目が予想外に四角で白と黒の薄い羊羹のようでした。

生せんべい

 食べてみるともっちりとして食べ応えがあり、白は砂糖と蜂蜜のほのかな甘みが広がり、黒は黒糖と蜂蜜でこうばしい風味がして、子供も喜ぶ懐かしい味のお菓子でした。名古屋で良く見かける「ういろう」に似ているように思いました。

 調べてみると、愛知県知多半島の特産銘菓で、お餅のようにもちもちとした歯ざわりで、黒砂糖と蜂蜜のほのかな甘みが口に広がる風味豊かな半生菓子だそうです。
 「生せんべい」の由来につながる話として販売元によると、『徳川家康が桶狭間の戦いで今川義元に加勢した際、知多半島へ逃れる途中に半田市にたどり着き、百姓家に干してある生のせんべいを所望し、美味しそうに頬張った。』という物語があるようです。

 生せんべいの包装の上部についているマークが昭和32(1957)年10月12日に商標出願されていて、今でも権利が続いています(商標登録第523200号)。

生せんべい

 歴史のある良い商品なので、半田市を訪れた際に試してみてはいかがでしょうか。(カモミール)
知多銘菓 生せんべい | 総本家田中屋

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