スイマーです。
幼い頃通った書道教室では、書き初めには市販の墨汁ではなく墨を擦って墨液をつくっていました。
磨っても磨っても水っぽく、なかなか理想の濃度と粘りにはならず苦労をした憶えがあります。
容器から硯に注ぎすぐ使える墨汁の手軽さ有り難さ、毎年正月を迎えると感じていました。
その墨汁は1893年に特許がとられています。
ハッと一息!
弁理士、特許技術者、商標実務者、図面作成者、業務管理者が書き込みます
生麺うまいまま製法
東洋水産株式会社の「マルちゃん正麺」は、麺が美味しくてお気に入りのインスタントラーメンの一つです。
パッケージには「生麺うまいまま製法」と書かれており、裏面には特許番号が載っていました。
調べてみると、この特許は、早期審査で特許査定となっています。特許査定後、日清食品ホールディングス株式会社が請求人となり無効審判が請求されており、請求項1が無効、請求項2~10については審判請求が成り立たず権利確定となっています。また、本件に基づく分割出願が第4世代まで行われており、いずれも登録されています。さらに、日本出願を基礎出願としてPCT出願にて国際出願もされています。
日頃なにげなく食べていたラーメンが、特許制度をフル活用して守られている技術に支えられていたと知ると、今まで以上に美味しく感じられるような気がしました。(マロン)
一年半前の特許出願
特許出願から一年半を経過すると公開公報が発行され、誰もが出願内容を知ることができるようになります。日本で初めて新型コロナウイルスの感染が確認されたのが2020年1月16日。その後、2020年1月後半から2月はコロナ禍の始まりの時期でした。ちょうどその頃の特許が最近公開されています。(2021年9月16日時点で、早期公開等の例外を除き、出願日が2020年3月6日頃までの特許出願が公開されています。)
そこで、コロナ禍で多く用いられるようになった「三密」、「ソーシャルディスタンス」、「外出自粛」、「ステイホーム」、「不要不急」等の用語をいち早く記載した特許出願があるか調べてみましたが見つかりませんでした。出願から3、4か月で公開される実用新案公報の傾向から推測すると、コロナ関連用語が出願明細書に記載されるようになったのは、おそらく2020年4月頃の出願からだろうと思われます。
では、2020年2月頃にどのような出願がされていたのかと検索画面を見ていたとき、偶然に目に入ったのが「株式会社ぐるなび」による、発明の名称が「情報処理システム、情報処理方法及びプログラム」等の出願でした。株式会社ぐるなびは、飲食店の予約やデリバリーの注文を受け付けるウェブサイト「ぐるなび」を運営している会社です。
株式会社ぐるなびは、以前から情報処理関連の特許出願をコンスタントにしています。2017年~2019年の実績では、年70件程度、1か月平均5~6件程度の出願がされていました。それに対し、2020年1月23日から2月21日までの1か月間に前年平均の2倍に相当する12件の出願がされていたので気になりました。コロナとは直接関係無いかもしれませんが、何か戦略があったのでしょうか。コロナ禍の初期に各企業が様々な戦略を考えていたであろうことが、一年半後の今になって推し量られます。(コナン)
美味しさの技術
一正蒲鉾の「カリッこ」シリーズのお菓子が好きで、スーパーで売っていると、つい買ってしまいます。噛み応えのある堅めの食感で、ポリポリとついつい食べ進んでしまいます。いわし、えび、わかめ&ひじきの3種類がありますが、私はいわしがお気に入りです。
裏面を見ると製法特許の特許番号が記載されていました。(特許第3816037号)
魚の風味を生かしたカリカリ感のあるお菓子は、こうした技術によって支えられているのだと感じました。
また、「カリッこいわし」や「カリッこ」は商標登録されています。
この商品は、スーパーではお菓子コーナーではなく、かまぼこや魚肉ソーセージが売っているコーナーにあることも多いので、気になった方は探してみてください。(マロン)
Dynamic Random Access Memory (DRAM)
今日、9月5日と関連の深い発明について紹介します。今回紹介するのは、アメリカ合衆国の電子工学者で発明家のロバート・デナード(Robert H. Dennard、1932.9.5~)が考案したDynamic Random Access Memory (DRAM)です。今日9月5日に、89歳の誕生日を迎えています。
DRAMとは半導体メモリの一種です。放電すると情報が失われるため常にリフレッシュ(記憶保持動作)するための電力を消費することが欠点ですが、大容量かつ安価なため、コンピュータの主記憶装置、デジタルテレビ、デジタルカメラなどに広く使われています。
現在ではコンピュータの主記憶装置はすべてDRAMになっています。近年では低消費電力に特化したDRAMも登場しています。
私たちが毎日利用しているDRAMですが、これはデナードが1966年、IBMトーマス・J・ワトソン研究所で構想したものです。翌1967年には特許出願し、1968年に設定登録されました(US3387286A)。デナードは京都賞も受賞しています(2013年)。
ちなみにトーマス・J・ワトソン研究所とはIBMの研究部門です。デナード以外にも、数学のブノワ・マンデルブロ、物理学の江崎玲於奈など数々の著名な科学者が在籍したことで知られています。
関連リンク:ロバート・デナード – Wikipedia
(blink)
地元のお酒 半田郷
先日、気になる広告を発見しました。「おかげさまで、全米第一位」の大きな文字に引き付けられ、よく見ると、アメリカの日本酒コンクールでグランプリを受賞したお酒ということでアピールされていました。
近所のスーパーに置いてあるか確認したところ、運良く購入出来ました。
暑い日によく冷えた日本酒を飲むのは最高です。さっぱりしたそうめんと一緒に食べて、夏を感じました。重すぎず軽すぎず、バランスの取れた美味しいお酒でした。この半田郷を製造した中埜酒造株式会社をJ-Plat Patで検索したところ、特許と実用新案が合計で6件、意匠1件、また半田郷を含め商標が207件出願されていました。商標件数が圧倒的に多く、ブランド力を高めていく戦略で事業展開をされているのかな、と思いました。
中埜酒造株式会社HP内 半田郷ページ:
旬を肴に、酒を酌む『半田郷』|中埜酒造株式会社 (nakanoshuzou.jp)
地元にはまだ知られていない美味しい物がたくさんあるのだなぁ、と少しわくわくした気分になりました。(マリーゴールド)
樹脂製のアクセサリー
長年の友人がUVレジンでアクセサリーをつくっています。
UVレジンとは紫外線で固まる特殊な樹脂液です。
好きな型に流し込んだUVレジン液の中に好きな小物を入れたり、UVレジン液そのものを着色した後、紫外線を当てて硬化させオリジナルのアクセサリーに仕上げます。
ひとくちにレジン液といっても、調べてみると固まりやすさや内包物への馴染みやすさ、丈夫さなど製造会社によってさまざまな技術があり製法特許も申請されています。
街の雑貨店や文具店などにいろいろな作成キットが売られていて目にする事もあると思いますが、簡単に作れるからこそ作成者のセンスが物を言う、なかなか奥の深い世界だなと感じます。
(スイマー)
らくらくノート
新学期が始まって間もない頃、子供が学校から持ち帰った教材の中に「特許商品」と書いてあるもの見つけました。表紙には「くりかえしけいさんドリル らくらくノート」と記載され、懐かしい「3丁目のタマ」のイラストが書いてあります。
ノートで特許とはどんな内容なのかと疑問に思い、お馴染みのJ-Plat Patで調べて見たところ、要約には「問題ドリルを用いてその問題を解き、ノートの適切な書き方、使用法を学習させることができる演習ノートと、問題練習教材を提供すること。」とありました。
その内容を一通り見ましたがノートひとつにも子供が学びやすく、そして書きやすくするための工夫が随所に見られました。これも立派な発明なのだなぁと感心し、発明にも色々な形があるのだということを改めて感じました。(マリーゴールド)
らくらくノートの日本特許番号:5031612
株式会社新学社のらくらくノート紹介ページ:ドリル専用ノート「らくらくノート計算」 (sing.co.jp)
新生活を応援します
3月から4月にかけて家電量販店等の店頭に「新生活応援」という文字がよく見られます。新しい土地に移り住む場合に限らず、今までと同じ家から通う場合であっても、学校や職場が変われば何かしらの新生活が始まります。新生活を支えるための商品やサービスが必要になりますね。
家具・インテリア企業の株式会社ニトリホールディングスは、昨年(2020年)10月に下の図形商標を出願しており(商願2020-132144号)、2021年3月末現在審査待ちです。店舗の棚やチラシ等に使用されているのを見かけました。

また、特許で「新生活」をキーワードとして検索してみると、「不動産情報提供装置」の発明(特許第6626166号公報)が見つかりました。ユーザのニーズに合った物件情報を適切に提供するというものです。段落[0047]に「また、ユーザは、重視したい要件、あったらいいと思う要件、新生活に欠かせないと思われる要件、及び新しい住まい方で快適さをどこに求めるかという要件についてそれぞれ選択を行う。」と記載されています。
コロナ禍での新生活のスタートは通常時以上に不安が大きいと思いますが、周りには様々な新生活応援商品やサービスがあります。有効に利用してみませんか。(コナン)
※画像は特許情報プラットフォームJ-PlatPatより
バレーボール
アニメ「ハイキュー!!」の影響もあって、子供がバレーボールにハマっています。うちにあるボールは、株式会社ミカサのもので、意匠登録1318937号のものと思われます。
また、ミカサのホームページをみると、現在は、意匠登録1574960号のものが主流のようです。このデザインのものには、「特許登録」の表示もありました。J-PlatPatで調べると、株式会社ミカサの特許がいくつか見つかりました。どの特許がこのバレーボールに対応しているのかまでは、わかりませんでしたが、子供達が日常的に使っているものも、知的財産に支えられていることを改めて感じました。(マロン)
株式会社ミカサ https://mikasasports.co.jp/
*「ハイキュー!!」は、集英社の登録商標です。









