「特許」や「商標」という言葉は聞いたことがあっても、「知的財産」というとピンとこない方は、意外に多いのではないでしょうか。日本弁理士会のWebサイト(https://www.jpaa.or.jp/intellectual-property/)では、知的財産について、「人間の知的活動によって生み出されたアイデアや創作物などには、財産的な価値を持つものがあります。そうしたものを総称して「知的財産」と呼びます。」と説明されています。特許や商標は知的財産に含まれます。上記リンクでは事例も交えてさらに詳しく説明されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。(ランナー)
ハッと一息!
弁理士、特許技術者、商標実務者、図面作成者、業務管理者が書き込みます
特許庁の特許
5月に、特許庁が特許文献検索システムに関する特許権を取得したと発表しました。
特許庁が特許を取得!?個人的にはとても驚きました。
発明者は特許庁の審査官7名で、職務発明のため出願人は特許庁長官です。やはり特許では前例がありませんでした。
システムの呼称「ADPAS(アドパス)」についても商標出願(国内・国際)され、既に国際登録されています。ちなみに商標では前例がありました。
このシステムを使って、世界中の膨大な数の特許文献を効率的に検索し、スピーディで質の高い審査が安定して行われることを期待したいと思います。
どんな発明かご興味があれば、J-PlatPatで検索を!(カカオ)
【発明の名称】管理システム及び管理方法
【特許番号】特許第6691280号
【特許権者】特許庁長官

(写真は国土交通省のウェブサイトから引用)
オリーブパスタ
こんにちは、ヒロです。
お土産で頂いたパスタの包装に特許番号の表示(第5180993号)がありました。
ゆでる前の麺には、長手方向に延びる溝が表面に2つ、裏面に1つあります。これにより、麺の端面(断面)は、特許第5180993号の図1に示されている麺の断面形状と同様、略W字状になっています。
調理後の麺にも溝がしっかり残っています。
オリーブオイルが練り込まれた麺はモチモチしており、溝のある麺にソースがよく絡んで、とてもおいしかったです。
この特許の内容について知りたい場合は、下のリンク先(J-PlatPat)を参照してください。
特許第5180993号(麺類の製造方法)
ペット飾り
普段何気なく目にする特許製品について紹介します。今回紹介するのは「ペット飾り」です。ペットの毛に簡単に取り付け、取り外しができ、身震いしても外れないように工夫されています。詳しくは、特開2012-187011号公報をご覧ください。(チョビ)

チョコパウンドケーキ
私のお気に入りのチョコパウンドケーキのレシピを紹介します。
材料:バター100g、チョコレート150g、砂糖75g、卵3個、小麦粉100g、刻みチョコレート30g、ベーキングパウダー3g
バターとチョコレートを泡立て器で混ぜた後、さらに砂糖を加え、全卵液を2~3回に分けて混合します。次に小麦粉、ベーキングパウダー、刻みチョコレートをサクッと混ぜて生地を作ります。この生地をパウンド型に入れて、オーブンで温度180℃、45分間で焼き上げます。仕上げに、シュガーパウダーをお好みでどうぞ。なお、お菓子や料理のレシピは特許権取得可能です。

(↓上記レシピとは無関係ですが、お菓子の特許の一例を紹介します。)
特許第6449062号 【発明の名称】焼き菓子の製造方法 【特許権者】日清食品ホールディングス株式会社
(バレリーナ)
とっきょちょうキッズページ
特許庁のWebサイトには「とっきょちょうキッズページ(https://www.jpo.go.jp/news/kids_page/index.html)」があります。特許、意匠、商標について、まんがやクイズで解説した電子書籍を読むことができますよ。お子さんの自宅学習用の教材にいかがでしょうか。(ランナー)
顔認証システム
もうすぐ東京オリンピック・パラリンピックが開催され、世界中から多くの人が訪日されますね。
大会会場や交通機関の混雑は相当なものでしょう。
そこで、今大会から初めて、大会関係者の入場における本人確認に顔認証システムを取り入れることで、多くの人のスムーズな入場や、テロや犯罪行為の防止に役立てるようです。
今大会で使用されるのは、日本電気株式会社(NEC)が開発したシステムです。
特許庁のJ-Plat-Patで出願人「日本電気株式会社」、発明・考案の名称/タイトル「顔認証」で検索してみると、20件の特許が公開されていました。
私はまだ顔による認証をする機会がないのですが、様々な場面で利用されているようですね。
聞くところによると、テーマパークでの顔認証システムの場合、仮装の程度により認証がされない事もあるようです。
認証の可不可が、顔の状態によって違うのも、興味を引かれるところです。(タイム)
ソフトキャンディー
ソフトキャンディーのパッケージに特許番号(特許第3405323号)の表示を見つけました。

調べてみると、ソフトキャンディーについての特許で、「発明が解決しようとする課題」は「そのおいしさを損なわず歯付き防止性をも併せて向上させた新食感のソフトキャンディーを提供すること」とのことでした。
この課題をどのようにして解決しているのか気になった方は、J-PlatPat(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)で調べてみてください。(ヒロ)

位置情報に基づくコンテンツ提供
普段何気なく目にする特許について紹介します。今回紹介するのは「位置に基づくコンテンツへのアクセス」です。例えば、天気予報サイトにアクセスすると、お天気情報に併せて、使用中のデバイスに最寄りのお店の広告が表示されることがあります。この位置情報に基づくコンテンツの提供をテーマにした特許があります。詳しくは、特許6143724号(US8812705)をご覧ください。(チョビ)

乗り物酔い防止メガネ
2月5日は、フランスの自動車メーカー、シトロエン社の創業者である実業家、アンドレ・シトロエンの誕生日です。1878年に生まれた彼は、1919年にシトロエン自動車会社を設立しています。
シトロエンというと、乗り物酔いを防止するメガネ「SEETROËN(シートロエン)」を発売したことで話題になりました。このメガネは、南フランスのスタートアップ企業、ボーディング・リングが開発した特許取得済の技術を採用しています。レンズはなく、フレーム内の青い液体で再現される水平線を常に捉えることで、薬に頼らず乗り物酔いを解消できるそうです。

その独特な外観は、掛けるのをためらわせるかも知れませんが、有効率95%とも言われていますので、乗り物酔いにお困りの方は、思い切って試してみては如何でしょうか。(シスぞう)
※画像は公式サイトより
シトロエン公式サイト https://www.citroen.jp/seetroen/
アンドレ・シトロエン(Wikipedia) https://ja.wikipedia.org/wiki/アンドレ・シトロエン





