スイマーです。
幼い頃通った書道教室では、書き初めには市販の墨汁ではなく墨を擦って墨液をつくっていました。
磨っても磨っても水っぽく、なかなか理想の濃度と粘りにはならず苦労をした憶えがあります。
容器から硯に注ぎすぐ使える墨汁の手軽さ有り難さ、毎年正月を迎えると感じていました。
その墨汁は1893年に特許がとられています。
ハッと一息!
弁理士、特許技術者、商標実務者、図面作成者、業務管理者が書き込みます
商標登録へのアプローチ ~異端児の多様な考え方~
一般に、新しい商品あるいはサービスを開発したら、どんな名前にしようかと、いろんな商標の名前(ネーミング)を検討することになる。
ところが逆に、この名前(商標)を使いたいのだが、どんな商品あるいはサービスを提供する事業を行うかを考える変わった人がいる。
先日、京都旅行に行って神社仏閣を見て回ったとき、「金閣寺」という商標を使いたい、ついてはこの名前をどんな商品に使ったら儲かるか、嬉しいかを考えたいという人に出会った。「金閣寺味噌」、「金閣寺のお茶」、「金閣酒」などである。その名前のイメージにふさわしい商品を販売していきたいとのこと。商標+商品で稼げる事業を決めたいというわけだ。
このような商標へのアプローチもこれからの時代はありであろうと思う。まずは検索、調査から始めよう。(おにぎり)
アキレススティック
無添加良品「アキレススティック」は、私の家の犬が大好きな、鳥すじ肉を原材料とするスティック状のドッグフードです。商品の説明書きによると、(1)噛む力を鍛え、健康を守る、(2)天然タンパク質で健康を維持、(3)楽しく噛んでストレス発散、という効能があります。私は犬に、毎日、朝と夜、他の総合栄養食やジャーキー類と混ぜて与えるのですが、最初にアキレススティックをくわえて少し離れた場所に運び、自分のスペースを確保してから一生懸命に噛みます。天然素材のため大きさや形にばらつきがあります。大きいピースと小さいピースとでは数倍の差があり、特に大きいピースのときには時間をかけて楽しんでいます。
今年(2021年)の秋頃に商品がリニューアルされ、パッケージのロゴが従来の「無添加良品/アキレススティック」から「無添加良品/アキレススティック+(プラス)」に代わりました。それに先立ち、販売者であるドギーマンハヤシ株式会社は、従来の図形文字商標(商標登録第5147261号)に加えて、標準文字の「アキレススティック」(指定商品=ペットフード、飼料)を商標登録出願し、拒絶理由通知の応答を経て登録されました(商標登録第6285888号、令和2年8月28日登録)。「アキレススティック」が全体で一連一体の商標として需要者・取引者に知られていることが審査官に認められたようです。(コナン)
生麺うまいまま製法
東洋水産株式会社の「マルちゃん正麺」は、麺が美味しくてお気に入りのインスタントラーメンの一つです。
パッケージには「生麺うまいまま製法」と書かれており、裏面には特許番号が載っていました。
調べてみると、この特許は、早期審査で特許査定となっています。特許査定後、日清食品ホールディングス株式会社が請求人となり無効審判が請求されており、請求項1が無効、請求項2~10については審判請求が成り立たず権利確定となっています。また、本件に基づく分割出願が第4世代まで行われており、いずれも登録されています。さらに、日本出願を基礎出願としてPCT出願にて国際出願もされています。
日頃なにげなく食べていたラーメンが、特許制度をフル活用して守られている技術に支えられていたと知ると、今まで以上に美味しく感じられるような気がしました。(マロン)
キャッシュレス決済
みなさんは現金派ですか?キャッシュレス派ですか?
私は今年本格的にキャッシュレスデビューをしました。今までクレジットカードは使っていましたが、高額な買い物やオンラインショッピングの時だけでした。
キャッシュレスはクレジットカードだけで無く、交通系ICカードやモバイル決済など様々な方法があります。その中で私が主に使っているのがクイックペイ(QUICPay)です。
クイックペイを選んだ理由の1つはスマートフォンで決済が出来るからです。
設定も簡単でiPhoneにあるApple Walletにクレジットカード情報を登録するだけで使えます。
常にiPhoneを持ち歩いている私にとってスマートフォン決済が可能なクイックペイが好条件でした。
クイックペイや他のキャッシュレス決済にもあるのですが、支払が完了した際に音がなる仕組みになっています。例えば、交通系ICカードで改札を通る際「ピッ」と音がしますよね。それと同じようにクイックペイを使うと「クイックペイ」と音声が流れます。
クイックペイを使うたびに耳にすることと、知的財産に係わる仕事をしていることから「もしかして音商標で出願又は登録されているかもしれない」と思いJ Plat-Patで調べてみました。
すると、株式会社ジェーシービーが今年の7月に出願していました。(商願2021-85332)
商標名記事が「本商標は、「クイックペイ」という電子的な\音声が聞こえる構成となっており、全体で\約1秒間の長さである。」となっています。
キャッシュレスも時代にあった支払い方法なのかと思いながら今後も使用したいと思います。(うさぎ)
電子マネー【QUICPay(クイックペイ)】|QUICPay
QUICPayの使い方|QUICPay
J Plat-Pat 商願2021-085332
レーダー
本日12月5日と関連の深い発明について紹介します。今回紹介するのは、イギリスの電子工学者で発明家のロバート・ワトソン=ワット(Sir Robert Alexander Watson Watt, 1892.4.13~1973.12.5)が発明した防空レーダーです。ロバート・ワトソン=ワットは、48年前の今日、スコットランドのインヴァネスで亡くなりました。
ロバート・ワトソン=ワットは大学で工学を学んだ後、イギリス気象庁などで無線通信の研究を行いました。その後、ナチスドイツが台頭しつつあった1935年、イギリス空軍省に電磁波による防空用航空機探知システムを提案。2月から実験を開始し、4月には特許を取得、同年終わりまでに探知距離を60マイル(97km)まで伸ばしました。この功績により、1942年ナイトの称号を与えられます。
この技術をもとに防空レーダー設備が整えられた結果、イギリスは1940年のバトル・オブ・ブリテンに勝利することになりました。その後、彼は、1941年にアメリカに派遣され、防空システムについて助言を行ったとのことです。
ちなみに、ロバート・ワトソン=ワットは蒸気機関を改良して産業革命を呼び起こしたジェームズ・ワットの子孫(日本語版ウィキペディア)との説がありますが、はっきりとした証拠はないようです(英語版ウィキペディア)。
関連リンク
1. ロバート・ワトソン=ワット – Wikipedia
2. Robert Watson-Watt – Wikipedia
(blink)
日本丸と海王丸
今月上旬、名古屋港に入港した練習帆船「日本丸」と「海王丸」を観に行ってきました。
名古屋港管理組合設立70周年に合わせ4年ぶりの同時入港ということです。
帆を広げた船を間近で観られたら壮観だろうなぁと思いましたが、寄港期間中の展帆はないということで少し残念に思いながら名古屋港に着くと、良い意味で裏切られました!帆がなくても壮観でした!!
海王丸は展示時間外で側面からは観ることができませんでしたが、日本丸は間近でじっくり観ることができました。2隻を一緒にフレームに収めようとするとかなり遠くからでないと難しいほどの大きさです。
寄港した2隻はともに2代目で、初代は引退後、それぞれ横浜港の日本丸メモリアルパーク、富山新港の海王丸パークで保存されています。日本丸は国の重要文化財に指定されています。
J-PlatPatで検索してみると「帆船日本丸」、「海王丸」の商標が数件ヒットしました。初代帆船を保存するパークの運営管理を行う財団法人が保有しています。
あいにくの曇り空でしたが、暑くもなく寒くもなく海風に吹かれるにはちょうど気持ちのよい日でした。
日本丸たちを海側から観にきた名古屋マリンライダーもお目見えしましたよ♪(カカオ)
練習船 | 独立行政法人 海技教育機構 (jmets.ac.jp)
帆船日本丸・横浜みなと博物館|横浜みなとみらい (nippon-maru.or.jp)
海王丸パーク|帆船海王丸を中心とした憩いのベイエリア (kaiwomaru.jp)
ポケモンセンター
緊急事態宣言が解除になり子供が一番喜んだことはポケモンセンターの営業再開でした。緊急事態宣言が発出される前から、小さい子供から年配の方までものすごい人で賑わってましたが、緊急事態宣言中は休業していました。ポケモンセンターではゲーム機を持参するとアイテムの取得が出来たり、誕生月にはシールがもらえるなど子供にとって魅力的な場所です。様々なものがオンライン化するなかで実際の店舗に足を運ぶ楽しさを思い出させてくれるお店にこれからもお世話になりそうです。
J-Plat Patでポケモンセンターのロゴと標準文字の商標登録を見つけました。ロゴは商標登録番号4598029で、標準文字は登録番号4447341と登録番号5195807の2つがありました。(マリーゴールド)
リンク:
ロゴ(商標登録番号4598029、2002年8月23日登録)
標準文字①(商標登録番号4447341、2001年1月19日登録)
標準文字②(商標登録番号5195807、2009年1月9日登録)
記憶力を補うヨーグルト
各メーカー様々なタイプの商品が開発・販売されているヨーグルト。健康維持のため習慣化している人が多いせいか、効能にこだわる商品が目立つ場所に陳列されている印象があります。
先日、大量に陳列されていた新発売のヨーグルトを購入しました。
記憶力に特化したヨーグルトです。他社の商品でも記憶力に特化したヨーグルトが発売されているようなので、競争激しい分野のようです。(タイム)
●商品名:森永乳業「メモリービフィズス 記憶対策ヨーグルト」発売日:2021年10月12日
●この商品に関連する登録商標:
標準文字商標:メモリービフィズス
商標登録番号:第6350567号
登録日 :令和3(2021)年 2月 9日
BIONTECH商標
こんにちは、ヒロです。
1ヵ月ほど前、ファイザー社の新型コロナウイルスワクチンを接種(2回目)しました。接種済証に貼り付けられたシールには、図案化されたアルファベットで「BIONTECH」との表示がありました。
J-PlatPatで「BIONTECH」を検索キーワードにして調べてみると、「T」の部分が少し違うものの、全体的には略同じ登録商標(国際商標1478253)を見つけました。
国際商標1478253の基礎出願(欧州連合知的財産庁)の出願日は2012年7月18日、国際登録日は2019年4月5日、日本での登録日は2021年4月16日、商標権者は「BioNTech SE」となっています。国際登録から約1年後に新型コロナウイルス感染症が世界的に流行し始め、その約1年後に日本で商標登録されたようです。
商標権者の「BioNTech SE」(以下、「バイオンテック」)は、トルコ系ドイツ人夫妻等によって2008年にドイツで設立されたバイオテクノロジー企業とのことです(Wikipedia「バイオンテック」)。バイオンテックは、2020年3月よりファイザー社とともに新型コロナウイルスワクチンの開発を進め、わずか1年足らずでワクチンを実用化しました。バイオンテックとファイザーが開発・実用化したのは、mRNAワクチンという種類のワクチンです。mRNAワクチンは、2020年12月に史上初めて承認された新しいワクチンで、従来のタンパク質系ワクチンと比べ、製造時に病原体の産生を必要とせず、より速く、より安価に、より標準化された方法で、製造工程において不良率が少なく製造できるという利点があるそうです(Wikipedia「RNAワクチン」)。
日本ではワクチン接種者の増加が奏功しているのか、2021年10月末時点で新規感染者数が落ち着いてきています。しかし、まだまだ油断できません。感染拡大防止に努めながら、このパンデミックの一日も早い終息を願うばかりです。