峠の釜めし

  • 2021年02月17日

#商標】 【#実用新案

 先日、家の近所の食料品店で開催されていた「全国駅弁フェア」に行き、「峠の釜めし」を購入しました。
 「峠の釜めし」は、群馬県横川駅で販売されている駅弁で、うずらの卵、栗、ごぼう等の具材が、昆布と秘伝の出汁で炊かれたご飯の上にのっています。何度食べても飽きない、とても美味しいお弁当です。

 写真の通り、包装用紙に商標登録番号(第1731043号)と、実用新案登録番号(第3094454号)が記載されていたため、J-Platpatで検索してみました。
 商標権については、縦書きの「峠の釜めし」という文字商標が、指定商品「釜めし」で登録されていました。一方、実用新案権は、考案の名称「釜めし容器」として、「本来の用途に使用された後に、芳香剤容器として有効に利用することが可能な釜めし容器に関する」考案が登録されていました。実用新案権は既に存続期間が満了していますが、J-Platpatで考案の内容を閲覧することが可能ですので、どのような内容であったか気になる方はぜひ検索してみてください。(さくらもち)

ウイスキー「KIYOSU」

  • 2021年02月15日

#商標

先日、地下鉄の車内で、「KIYOSU」という名前のウイスキーの広告を見かけました。製造販売するのは清洲桜醸造で、名古屋市に接する清須市にあります。清洲桜醸造といえば、「清洲城信長 鬼ころし」という日本酒が有名ですが、日本酒だけでなく、ウイスキー、ウォッカ、ジンも製造しているのですね。

J-PlatPatで、「清洲桜醸造」をキーワードに検索してみたところ、「清洲城信長」など4件の登録商標がヒットしました。
ジャパニーズウイスキーは、世界五大ウイスキーのひとつに数えられ、品薄になる銘柄もあるほどの人気です。また、産地特有のボタニカルな原料で風味付けをするクラフトジンも、強い個性を楽しめて人気が高まっています。どちらも興味のあるお酒です。一度味わってみたいと思っています。(シスぞう)

※写真はイメージです
愛知クラフトウイスキー キヨス https://onikoroshi.co.jp/aichi-craft/whisky/

「商標拳」?

  • 2021年02月03日

#商標

特許庁のホームページに、ビジネス商標について解説するこんな楽しいサイトがあります。

【無双おじさん】「商標拳」 ~ビジネスを守る奥義~ |経済産業省 特許庁 (jpo.go.jp)
https://www.jpo.go.jp/introduction/soshiki/design_keiei/shohyoken/index.html

商標を模倣された一見弱そうな社長が「商標拳」の奥義で大切な自社の権利を守る、そんな動画があります。ぜひ、ご覧くださいね。
(スイマー)

ホットケーキミックスの特許

  • 2021年01月27日

#商標】 【#特許

 私の大好物であるケーキの特許を調べてみました。特許となっているケーキを調べてみると、特許第5771385号森永製菓株式会社のホットケーキミックスのアレンジミックス、および、プレミックス食品がありました。

 森永製菓株式会社のホットケーキミックスはいつも行くお店に置いてあり、手軽に購入できました。
 実際、ホットケーキミックスのパッケージをみると、日本プレミックス協会JPAマークが記載されていました。日本プレミックス協会は、「会員としての自覚と責任を認識して消費者の皆様へ貢献する」という立場より、JPAマークを制定し、特許庁への商標手続きを経て、会員企業の製品への表示を実施しているようです。
(ラズベリー)

入学試験のインターネット出願システム

  • 2021年01月22日

#特許

 私たちがいる知財業界で「出願」といえば、特許出願や意匠登録出願、商標登録出願を意味しますが、一般社会では、高校や大学を受験するために志願票と調査書を郵送する手続きを思い浮かべる人の方が多いかもしれません。入学試験の出願において最近ではインターネット出願が当たり前になっています。

 そのような状況の中、受験生の調査書を出身校から受験校に送り、受験校がその調査書を受け付ける業務の改善に着目した発明「出願データと調査書データのマッチング方法」が、昨年(令和2年)の6月と8月に特許第6715423号、特許第6752480号(特許権者:株式会社アットシステム)として登録されました。これらの発明では、教員や学校事務職員の業務時間を短縮したり、転記作業でのデータ入力ミスを防止したりすることができます。

 特許出願手続の視点から、この2件の特許出願は、出願前のプレゼンについて新規性喪失の例外の適用を受けており、且つ、早期審査を請求している点が注目されます。そのため、特許第6715423号は出願から約7カ月、特許第6752480号は出願からわずか約4カ月で登録に至っています。特許権者のホームページ(下記リンク)によると、既に多くの学校で採用されているようです。

 これから受験シーズンです。このブログを見ている方の中に受験生の方がいらっしゃいましたら、体調に気をつけて頑張ってください。(コナン)

 (参照リンク) https://www.atsystem.jp/
         https://www.ckip.jp/top/

鼻にかけない眼鏡

  • 2021年01月13日

#特許

 先日、御在所サービスエリアに立ち寄ったところ、写真の看板を見かけました。鼻ではなく、テンプル(つる)で顔のサイド部分を挟み込むようにして眼鏡を支えるようです。鼻パッドがあると、顔に跡が付きますし、メイクも落ちるので、これはとてもいいな、と感じました。

 看板には「特許出願中」とありましたので、J-PlatPatで調べてみたところ、発売元の株式会社アイゾーンジャパンから出願されている特許がありました。
(特開2020-95243、特許第6749712号)
 2020年の公開で、すでに特許査定が出ているので、経過情報を確認すると、スーパー早期審査の対象案件だったようです。

 (1)、(2)の要件を満たすと、スーパー早期審査の対象となります。
(1)「実施関連出願」かつ「外国関連出願」であること、又はベンチャー企業による出願であって「実施関連出願」であること
(2)スーパー早期審査の申請前4週間以降になされたすべての手続をオンライン手続とする出願であること

 スーパー早期審査の詳細は、特許庁サイト内「スーパー早期審査の手続について」(PDF)をご参照ください。(マロン)
https://www.jpo.go.jp/system/laws/rule/guideline/patent/document/index/supersoukisinsa.pdf

鹿せんべい

  • 2021年01月06日

#商標

先日、初めて奈良へ行ってきました。
私は幼少期を海外で過ごしていたため、今まで行く機会がありませんでした。
奈良と言えば大仏と鹿の印象があったので、東大寺と奈良公園へ行きました。
鹿が多く生息している奈良公園周辺と奈良公園内では、鹿せんべいが様々な所で販売されていました。
私も鹿とふれあいたいと思い一つ購入してみました。
するとおせんべいが証紙で束ねられており、その紙には「登録商標2386385」と記載されていました。

J-Plat Patで検索してみたところ、「鹿せんべい」の文字が商標登録されていることがわかりました。権利者は「一般財団法人奈良の鹿愛護会」で登録日が1992年2月28日でした。天然記念物にも指定されている鹿は様々な面で保護され愛されている動物ですね。(うさぎ)

江戸時代の発明家 飯塚 伊賀七

  • 2020年12月28日

#今日の発明

 今日(12月24日)と関連の深い発明家について紹介します。今回紹介するのは、江戸後期の発明家、飯塚 伊賀七(いいづか・いがしち)です。1836年の今日は、伊賀七が亡くなった日です。

 同じ江戸時代の発明家としては、オランダ製の静電気発生装置 エレキテルを紹介した平賀 源内が有名ですが、発明家としての評価には異論もあります。

 一方、伊賀七は「からくり伊賀」との異名を取り、庄屋を務めるかたわら、建築・和算・蘭学などを学び、多くのからくりや和時計を製作したほか、なんと、エレキテルを自ら作ったという説まであるようです。

 常陸国筑波郡(現在の茨城県つくば市)で生涯を過ごしたことから、2009年に「ロボットの街つくば」が提唱された際、伊賀七はからくり=ロボットということで「ロボットの街つくば」の原点として紹介されました。筑波研究学園都市の原点といってもよさそうです。

 詳細は、以下のリンク先(Wikipedia)をご覧下さい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%AF%E5%A1%9A%E4%BC%8A%E8%B3%80%E4%B8%83

(blink)

携帯おにぎり

  • 2020年12月21日

#実用新案

先日、保険代理店の方より、「携帯おにぎり」をいただきました。長期保存が可能なアルファ米のおにぎりです。通常の防災セットに入っている食糧だけではいざという時に全然足りませんよ、というアドバイスもいただきました。

裏面に「登録新案第3197867号」の表示がありましたので、J-PlatPatで調べてみたところ、実用新案登録されていました。考案の名称は「収容体」で、おにぎりに関する考案ではなく、容器に関する考案でした。
従来の「ごはん」の状態から「おにぎり」にすることで、箸やスプーンが不要となり歩きながらでも食べられるようになりますが、この考案により、手で直接触れることなく成形し食べることができるので手を清潔な状態に保つことが難しい状況でも安心して食べられます。
非常時用の保存食品のみならず、登山などのアウトドア活動や海外旅行での携行食品としても利用されているようです。
今回いただいたものは当所の備蓄品に追加しておこうと思いますが、本番で使用することなくローリングストックで消費できることを願っています。
以上、試食してみたい衝動にかられているカカオでした♪

Marmite

  • 2020年12月16日

#商標

イギリスに住んでいた頃に食べ物で衝撃を受けたものがあるので紹介します。
Marmiteという焦げ茶色のなめらかなペーストです。イギリス人が好んでトーストに付けて食べます。味はしょっぱいような苦いような、とにかく濃い味で、当初はなぜ好まれるのかさっぱり理解出来ませんでした。が、日本でいう納豆のような感覚があり、次第にイギリス人に対して親近感を覚えるようになりました。

この食品はパッケージデザインのインパクトが強くオンリーワンの存在感があります。実際の原料や製造方法を調べてみると、ビールの製造過程で発生する酵母から作られています。栄養があって、そこも納豆と通じるものがありますね。イギリスの伝統的なフィッシュアンドチップスにはビールで揚げられているものもありますが、イギリスでビールといえば、このMarmiteも欠かせない存在になっています。またいつかイギリスに行く機会があれば食してみたいと思います。
J-PlatPatで調べてみたところ、日本の登録商標で3件ヒットしました。最近のもので2019年9月に日本で商標登録されているとは驚きました。(Marigold)

Marmite公式サイト(英語):Marmite Spread Yeast Extract 250g | Marmite
ウィキペディア:マーマイト – Wikipedia