携帯おにぎり

  • 2020年12月21日

#実用新案

先日、保険代理店の方より、「携帯おにぎり」をいただきました。長期保存が可能なアルファ米のおにぎりです。通常の防災セットに入っている食糧だけではいざという時に全然足りませんよ、というアドバイスもいただきました。

裏面に「登録新案第3197867号」の表示がありましたので、J-PlatPatで調べてみたところ、実用新案登録されていました。考案の名称は「収容体」で、おにぎりに関する考案ではなく、容器に関する考案でした。
従来の「ごはん」の状態から「おにぎり」にすることで、箸やスプーンが不要となり歩きながらでも食べられるようになりますが、この考案により、手で直接触れることなく成形し食べることができるので手を清潔な状態に保つことが難しい状況でも安心して食べられます。
非常時用の保存食品のみならず、登山などのアウトドア活動や海外旅行での携行食品としても利用されているようです。
今回いただいたものは当所の備蓄品に追加しておこうと思いますが、本番で使用することなくローリングストックで消費できることを願っています。
以上、試食してみたい衝動にかられているカカオでした♪

Marmite

  • 2020年12月16日

#商標

イギリスに住んでいた頃に食べ物で衝撃を受けたものがあるので紹介します。
Marmiteという焦げ茶色のなめらかなペーストです。イギリス人が好んでトーストに付けて食べます。味はしょっぱいような苦いような、とにかく濃い味で、当初はなぜ好まれるのかさっぱり理解出来ませんでした。が、日本でいう納豆のような感覚があり、次第にイギリス人に対して親近感を覚えるようになりました。

この食品はパッケージデザインのインパクトが強くオンリーワンの存在感があります。実際の原料や製造方法を調べてみると、ビールの製造過程で発生する酵母から作られています。栄養があって、そこも納豆と通じるものがありますね。イギリスの伝統的なフィッシュアンドチップスにはビールで揚げられているものもありますが、イギリスでビールといえば、このMarmiteも欠かせない存在になっています。またいつかイギリスに行く機会があれば食してみたいと思います。
J-PlatPatで調べてみたところ、日本の登録商標で3件ヒットしました。最近のもので2019年9月に日本で商標登録されているとは驚きました。(Marigold)

Marmite公式サイト(英語):Marmite Spread Yeast Extract 250g | Marmite
ウィキペディア:マーマイト – Wikipedia

畳縁のかばん ~鬼滅の刃~

  • 2020年12月11日

書類を入れる手軽な鞄(かばん・トートバッグ)をもらいました。
A4サイズの大きさの書類が入って、そのほか筆記具、小物が入り、軽くて使いやすいです。この鞄の素材は畳縁(たたみべり)が使ってあります。

現代の日本では、住居はフローリングや椅子の文化になり、畳の部屋が少なくなっています。利用度が減ってきている畳縁(たたみべり)を使ったバッグです。

これが、なんと、鬼滅の刃の登場人物の着物の図柄です。畳縁と鬼滅の刃とのコラボレーションです。

畳文化応援のため。私たちは、このような会社を応援したい。全集中! (おにぎり)
髙田織物株式会社 (ohmiyaberi.co.jp)

逆転の発想! ~自動運転の世界~

  • 2020年12月07日

#特許】 【#発明

このような技術を活用しませんか?
ノイズとなる電磁波を遮断する表面加工技術は世の中に沢山あります。
反対に、ミリ波レーダーが照射するミリ波を透過する、そのうえ目隠しし(目視を遮断する)、外観は美しい!、という表面処理加工の技術は希少な価値をもっています。
このような希少な価値ある技術を提供する会社をご紹介します。
ご興味のある方は弊社(服部国際特許事務所)までお問い合わせください。
「ミリ波レーダー」は、ミリ波(電磁波の中で波長が1〜10ミリ)を照射し、対象物などから反射して戻ってくるまでの時間から障害物までの距離を測定する装置で、自動運転に広く採用されています。(おにぎり)

名古屋企業コラボ商品

  • 2020年12月04日

#発明

複数の企業などが共同で製作するコラボ商品ですが、先日名古屋の企業コラボ商品を見つけました。

コラボ商品というと、漫画やアニメ、映画などと文具やお菓子とのコラボ商品を目にすることが多いのですが、名古屋の企業同士で更に食品メーカー同士のコラボ商品ということで、目新しさを感じました。

それが、味噌・しょうゆなどの調味料メーカーの「イチビキ株式会社」と、豆のお菓子が有名な「春日井製菓株式会社」のコラボ商品、「ゆで旨ピーナッツ 鶏だし胡椒味」です。
この“鶏だし胡椒味”とゆでたピーナッツがまさに“発明”的な美味しさの組合せ。
中部地方の人にとっては、両社とも普段よく食しているメーカーなので、きっと味も馴染み深い懐かしい味なのだろうと思います。(タイム)

PS5

  • 2020年11月27日

#商標】 【#実用新案】 【#意匠】 【#特許

 こんにちは、ヒロです。
 先日(2020/11/12)発売された最新世代の家庭用ゲーム機PlayStation5(PS5)。初期出荷台数に対し購入希望者数が多く、入手困難な状況になっています。私は、予約抽選に運よく当選し、発売日に入手することができました。

 高解像度・高フレームレートの映像出力、高速SSD採用により大幅に短縮されたロード時間、高精度のハプティック技術(触覚技術)を用いたコントローラ、3Dオーディオ技術等、最新技術が多数投入され、前世代のPlayStation4(PS4)と比べ、性能が大きく向上しています。特許の仕事をしているせいか、ゲームソフトで遊ぶことよりも、今、ゲーム機にはどのような技術が使われているのか、ゲーム関連の技術はどこまで進歩しているのかといったことに興味があります。少し遊んでみて、特にコントローラのハプティック技術に驚きました。ゲーム内での場面や状況に合わせてコントローラが様々なパターンで振動したり、ボタンの反発力が変化したりします。従来のバイブレーション技術とは明らかに違います。今までにないゲーム体験ができると感じました。

 J-PlatPatの特許・実用新案検索で、PS5を製造販売する「株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント」(文字数制限により実際は先頭から20文字目まで)を「出願人/権利者/著者所属」の欄に入力し検索したところ、876件の国内文献が見つかりました(「登録日あり」で絞り込むと585件)。これらの文献に記載された技術のうちのいくつかがPS5に使われているかもしれません。

 続いて、J-PlatPatの意匠検索で、同様に「出願人/権利者」の欄に入力し検索したところ、55件の国内公報が見つかりました。最新の登録例(意匠登録第1671045号)は、PS5本体と同日に発売されたワイヤレスヘッドセットに対応すると思われます。今後は、斬新なデザインのPS5本体やコントローラ等について意匠登録および公報発行される可能性があります。

 さらに、J-PlatPatの商標検索で、同様に「出願人/権利者」の欄に入力し検索したところ、535件の出願・登録情報がヒットしました。

 パッケージ前面中央右寄りには「PS」ロゴ(第4440718号の2)、「PS5」ロゴ(商願2020-14898)、「PlayStation」(第5695839号等)が表示されています。
 「PS」ロゴ(第4440718号の2)は、同一の標章について防護標章登録(第4440718号の2防護第01号等)されているため、著名な商標として認められていることが分かります。
 「PS5」ロゴ(商願2020-14898)については、2019年12月2日にジャマイカに出願し優先日を確保した上で、2020年2月12日にパリ条約の優先権を主張しつつ日本に出願されています。これは、「ジャマイカに出願した場合、出願商標を一般(他人)に知られ難い」という事情があり、「PS5」ロゴについて、発表日まで一般にできるだけ知られないようにするため、および、ジャマイカ以外の各国で他人により先取り的に出願・登録されるのを防ぐため等の理由によると考えられます。なお、「PS5」ロゴは、ジャマイカへの出願日後、日本への出願日前である2020年1月7日に家電見本市「CES 2020」(米国ラスベガス)で発表されました。

萩乃薫の歴史

  • 2020年11月20日

#商標

 先日、「萩乃薫」というお菓子を購入しました。

 この菓子は、山口県萩市に店舗を構える「光國本店」というお店のもので、夏みかんの皮を細切りにし、糖蜜煮したものです。私が購入したものは、9月~11月の秋限定の商品であったため、未完熟の夏みかんを薄切りにしたものが入っていました。見た目も味もさわやかで、とてもよい商品でした。

 J-Platpatで検索すると、「萩乃薫(縦書き)」という商標は、大正8年(1919年)に商標登録出願され、同年に商標登録されていました(登録第107032号)。繰り返し更新登録され、今日まで有効に商標権が存続しているという点から、「萩乃薫」は長く大切に受け継がれている商品なのだと実感しました。(さくらもち)

パワーボールで筋トレ

  • 2020年11月11日

#実用新案】 【#特許】 【#知的財産

運動や筋トレの機会が減っているため、手軽に鍛えられるトレーニング器具を購入しました。
パワーボールもしくはリストボールなどと呼ばれるもので、片手で握って使います。

ボールと、それを包む外球の二重構造になっていて、ゼンマイを巻いてボールを始動させた後、ボールの回転に合わせるようにして手首を回すことでボールの回転数を上げていくと、ジャイロ効果で外球が動こうとする力が発生します。その力に対抗することで、筋力を鍛えられます。
持ち方によって、指先から上腕まで鍛えることができますが、ダンベルなどのトレーニング器具とは違い、筋肉に過度な負荷をかけずにトレーニングすることができます。小さいので保管場所にも困りません。回転数に応じて、色を変化させて発光したり、回転数や回転速度を表示する機能もあります。

付属の取扱説明書を開くと、「特許」の文字がありました。

国別にずらずらと番号が並んでいる商品は、あまり見かけたことがありません。日本では3件登録されているようです。J-PatPatで日本の番号を検索してみると、3件とも実用新案登録となっていました。(シスぞう)

空き缶衛星

  • 2020年11月06日

#特許

スイマーです。
飲料水の缶にカメラやセンサーを取り付け、ドローンからそれを落とし、正常に作動するかを確認する講義があったというニュースをみました。今年の11月に福井県で自作の人工衛星の性能を競い合うという高校生の大会に向けたもののようです。簡単に手に入る材料で、実験場所は学校の校庭です。いかに自分で考えて工夫し結果を出せるかが課題となるとても楽しそうな興味深いニュースでした。以前、町工場から宇宙へ飛ばす衛星が話題になりましたが、私たちの生活がより豊かになる特許技術へつながる科学に目を向ける若者たちの夢が大きく育って欲しいと思いました。

参考ニュース
NHK 福井 高校生が空き缶で超小型人工衛星作り
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201026/k10012680841000.html

マスクの部分意匠

  • 2020年10月27日

#意匠

 意匠登録出願において有効な手段の一つに部分意匠が挙げられます。部分意匠制度を利用すると、物品全体のうち意匠登録を受けようとする部分のみの形状、模様、色彩等を権利範囲とすることができます。意匠登録を受けようとする部分以外の部分を「ディスクレーム部分」とも言います。図面には、例えば意匠登録を受けようとする部分を実線で記載し、ディスクレーム部分を破線で記載します。カラー図面を出願する場合、ディスクレーム部分を色分けして特定することもできます。

 例えば意匠登録第1540049号公報(意匠権者:興和株式会社)に開示された「衛生マスク」の部分意匠では、マスク本体のブリーツ(折りひだ)、溶着部、網目シール等の位置、形状、大きさ等が意匠登録を受けようとする部分となっています。一方、破線で示される耳紐の部分はディスクレームされています。(図中の名称は筆者が追記しました。)

 したがって、第三者が登録意匠に対して耳紐の形状を変更したマスクを実施した場合であっても、マスク本体部分の形状が類似していれば侵害となります。なお、この登録意匠に対応するマスクは「三次元マスク」として市販されています。(コナン)