タクマ式ボイラ

  • 2022年08月10日
#今日の発明】 【#特許

 今日8月10日と関連の深い発明について紹介します。今回紹介するのは、明治生まれの実業家、発明家であり、株式会社タクマの創業者の田熊常吉(1872.2.8~1953.12.22)が発明した「タクマ式ボイラ」です。

 田熊常吉は107年前(1915年(大正4年))の今日、当時の農商務省外局であった特許局に、我が国初の国産ボイラーであるタクマ式ボイラの特許を出願したとされています。なお、1912年に発明し、翌年特許取得、との情報もあります。
 田熊常吉は30代に材木商として成功した後、ボイラー製造事業に出資して失敗、多額の負債を負いました。しかし、その後独力でボイラー開発を行い、タクマ式ボイラの完成に漕ぎ付けます。これにより、外国製ボイラーの輸入に歯止めがかかるほどの成功を収めたとのことです。

 1936年、田熊常吉は自宅に田熊常吉研究所を設立しました(現・株式会社タクマ)。株式会社タクマは現在、毎年10~30件規模の特許出願を行う研究開発企業となっています。

関連リンク
1. 8月10日 – Wikipedia
2. 田熊常吉 – Wikipedia
3. タクマ(企業) – Wikipedia
(blink)

ココトモバウム

  • 2022年08月03日
#商標

6月、ホテルインディゴ犬山有楽苑にて、4年ぶりに開催された所員&家族交流会に参加し、久々の会食とホテル滞在を楽しみました。
翌日は、犬山城下町で食べ歩きをしたかったのですが、とても蒸し暑い日になり断念。何か美味しそうなものでも買って帰ろうと思っていると、道すがらすれ違う人の多くが同じ紙袋を掲げているのに気づきました。カラフルで印象的な図柄が目を引く紙袋に書かれていた「COCOTOMO BAUM」で検索してみると、犬山城入口の近くにある「ココトモファーム」というお店のバウムクーヘンと判明しました。

訪れた犬山城三の丸店は、白を基調としたデザイン性の高い内装のお店で、バウムクーヘンの展示やドリンクショップも併設され、試食や無料のお茶などもいただけ、休憩がてら立ち寄るにも最適なお店でした。

ココトモバウム

購入したバウムと一緒に入っていた冊子やHPを見ると、「ココトモファーム」は、愛知県犬山市の米農家で、看板商品である自家製米粉100%グルテンフリーのバウムクーヘン「ココトモバウム」の製造から販売まで手がけているそうです。代表取締役ご自身が発達障害グレーゾーンということで、障害がある人が特性を生かして働ける場所を増やし、適所で能力を伸ばし、経済的な自立をめざせるよう様々な取り組みを進めているそうです。
たまたま出会ったお店ですが、地元愛知県にこのような企業があることを知ることができ、バウムを買って応援したいという気持ちになりました。

紙袋や冊子にある「COCOTOMO BAUM」と「COCOTOMO FARM」の図柄は登録商標です。
(登録番号第6375138号、第6392022号)

自宅用に購入した白米のソフトバウムはしっとり優しい味でとても美味しかったです。次は玄米のハードバウムを食べてみたいです。常温で日持ちもするのでちょっとした手土産にも良さそうです♪(カカオ)

ココトモバウム|犬山市
株式会社ココトモファーム |ココでトモだちになろう

冷たいタオルシート

  • 2022年07月27日
#商標

この時期、屋外でのレジャーには熱中症対策が必要ですね。
ドラッグストアには冷たさを感じることができる様々な商品が販売されています。
汗拭きシートから派生して、冷たさを感じる顔用シート・体用シート、更に大判のものは「タオル」という商品名でたくさん並んでいます。
冷たさをより感じるよう、商品名を工夫したりパッケージのイラストで消費者の目に訴えたりしており、それぞれ趣向を凝らしています。

ご参考までに、かわいいイラスト付きの「極寒タオル」という商品を写真で紹介いたします。

極寒タオル

今年の夏は去年より暑い、と毎年のように聞かれますが、こういったシートをうまく使うことで熱中症対策していきたいものです。(タイム)

◎商標登録情報
権利者 :株式会社コーセー
登録番号:第6380459号
登録日 :令和3(2021)年 4月 21日

岩手切炭

  • 2022年07月20日
#GIマーク】 【#商標】 【#地理的表示

 こんにちは、ヒロです。
 先日、バーベキューコンロで焼き鳥をして食べました。そのときに使った炭「岩手切炭(いわてきりずみ)」の袋には、商標登録番号(第1665789号)とGIマーク・地理的表示登録番号(第66号)が表示されていました。

岩手切炭

岩手切炭 岩手切炭

 地理的表示「岩手切炭」の登録の公示(第66号)によると、『「岩手木炭」(岩手切炭)は、岩手県内で県内産の原木を使用して生産された黒炭で、国内の一般的な黒炭の炭化温度が400~700度であるのに対し、「岩手木炭」は高温(約800度)で製炭されているため、炭素割合が概ね90%と高く、燃焼時の煙や炎、臭いが最小限に抑えられており、燃焼後に残る灰も少ない。』とのことです。

 確かに、火が付いた後の炭から出る煙、炎、臭いは、以前使った他の炭よりも少なく、そのおかげで快適に焼き鳥を楽しむことができました。炭火で焼いた焼き鳥は、中までしっかり火が通っていて、少し焦げたタレが香ばしくとても美味しかったです。

岩手切炭 岩手切炭

 地理的表示(GI)保護制度下では、登録内容を満たす産品にのみ「地理的表示(GIマーク)」の使用が可能なため、品質を守る産品(商品)のみが市場に流通することになります。商品の品質が気になる消費者としては、「地理的表示(GIマーク)」が表示されている商品を選べば安心ですね。

参考:地理的表示(GI)保護制度-農林水産省-

辛辛魚

  • 2022年07月13日
#商標

 夏になると、無性に辛いものが食べたくなります。食べたくなったときにいつでも食べられるよう、我が家では「辛辛魚(カラカラウオ)」のカップラーメンをストックしています。

 「辛辛魚」というのは、東京(※)にあるラーメン店「麺処 井の庄」のメニュー名「辛辛魚らーめん」に由来します。「辛辛魚らーめん」は、豚骨ベースのラーメンに、唐辛子と粉末の鰹節を混ぜた真っ赤な粉が盛られた、激辛ラーメンです。「辛辛魚」のカップラーメンは、「麺処 井の庄」が監修し、「寿がきや食品」が製造販売しています。

辛辛魚

 私は辛さには強い方ですが、このカップラーメンはかなり辛いため、辛さを中和するための飲み物および汗を拭くためのタオルを用意し、準備万端にしてから食べ始めます。生半可な気持ちでは完食できませんが、ただ辛いだけでなく、辛さの中にもうまみがあるため、しばらく経つとまた自然と食べたくなります。この夏を「辛辛魚」とともに乗り切りたいと思います。

※名古屋にも支店があります。

「辛辛魚」は、2016年11月11日付けで商標登録されています(登録第5896486号)。(さくらもち)

名古屋名物?「シャチボン」復活

  • 2022年07月06日
#商標

ここ名古屋の食文化は、独特な進化を遂げてきたおかげで、「なごやめし」目的で観光に訪れる方も多いでしょう。
その中でも名古屋的スイーツというと、ひよこの形をしたケーキ「ぴよりん」が人気だと思います。揺れに弱く、すぐに崩れてしまう繊細さから、「ぴよりんチャレンジ」という言葉が生まれるほど、持ち帰りが難しいことでも話題になりました。

そんな「ぴよりん」の先輩的存在である、「シャチボン」というスイーツがあったのはご存じでしょうか。
先日この「シャチボン」が、11年ぶりに復活販売され話題になっています。

シャチボン

「シャチボン」は、イチゴの舌を出して愛嬌のあるシャチホコの形をしたシュークリームです。
JR名古屋駅の、名古屋うまいもん通り 広小路口にある「カフェデンマルク」にて、14時から販売されています。毎日売り切れてしまうようですが、機会があったら食べてみてください。

シャチボン

「シャチボン」は、ジェイアール東海フードサービス株式会社によって商標登録されています。(シスぞう)

J-PlatPat
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2001-114150/964D9CCE34A052B8531BDA86F3EB16267122B49D4B3A970470F50B1C7A15C123/40/ja

梅雨入りしました

  • 2022年06月29日
#特許

我が服部国際特許事務所のある東海地方も6月半ばに梅雨入りをし、ブログを書いている今も雨が降ってジメジメとした日が続いています。
この時期はいつも折りたたみ傘を持って出掛ける事にしていますが、携帯用の傘を鞄に入れる度に(昔から比べると随分小さく軽くなってこれも進歩だなぁ)と感じます。
「傘 特許」をネットで検索してみると、いろいろな面から工夫された様々な傘が表示され、読んでいるだけでワクワクし手に入れて使ってみたくなります。街に溢れるビニル傘は手軽で便利ですが、機能や材質を工夫して作られた最新の傘も気になる季節です。

さて、いよいよ梅雨本番の季節がやってきた!といっているうちに今年の梅雨は駆け足で去っていったようです。確定すれば1951年の統計開始以来最短の13日間になる見込みです。驚きですね。(スイマー)

ポンポン咲きダリア

  • 2022年06月22日
#商標】 【#意匠】 【#特許

 6月になり、4月に球根を植え付けたダリアの開花が楽しみです。
ダリアの開花の時期は、6月から11月です。このダリアのパッケージには、意匠と2つ以上の商標が用いられているようです。

ポンポン咲きダリア

 球根が入っていた網の袋に貼付されていた写真の台紙は、「物品の台紙」意匠登録第1068135号として意匠登録されていました。
 総合園芸メーカーの株式会社花の大和は、意匠と商標だけでなく特許も保有しているようです。(ラズベリー)

カーボンニュートラルの特許出願

  • 2022年06月15日
#特許

 2020年10月26日、日本の菅首相(当時)は、国会の所信表明演説で「2050年までにカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」と宣言しました。この宣言は経団連にも波及しました。では、この宣言に伴ってカーボンニュートラルに関する特許出願が急増したのか検証しようと、2020年10月から1年半が経過した今、公開公報を調べてみました。
 特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)にて、明細書に「カーボンニュートラル」の言葉が含まれる公報の件数を出願年毎に検索したところ、下のような結果が得られました(2022年5月31日現在)。

カーボンニュートラルの特許出願

 既に2001年には、明細書に「カーボンニュートラル」という言葉を記載した出願がされていました。例えば特開2003-129058に、「特にバイオマスはカーボンニュートラルであり、地球温暖化防止京都会議(COP3)での国際公約を達成する意味でも積極的に使用して石油、石炭等を代替すべき資源であるといえる。」と記載されています。1997年12月の京都議定書をきっかけとして、地球温暖化や気候変動に対する関心が高まってきたことを反映しているように思われます。
 その後、「カーボンニュートラル」という言葉を記載した出願件数は増加しますが、2009年(コペンハーゲンでCOP15が開催された年)をピークとして減少し、2015年頃からはほぼ横這い傾向にあります。ちなみに2015年のCOP21では各加盟国の削減目標を定めたパリ協定が採択されました。冒頭に紹介した菅首相の宣言があった2020年10月末から11月前半の段階では、出願の増加傾向は特にみられませんでした。
 将来の地球環境のため、カーボンニュートラル関連の発明が数多く創出されることを願っています。(コナン)

美味しいおつまみ

  • 2022年06月08日
#商標】 【#特許

 カルディなどで、人気のおつまみ「カズチー」。チーズの中に入った数の子のプチプチ感が独特で、お気に入りのおつまみの一つです。おつまみとしてだけではなく、おやつとしても食べてしまうのですが……

カズチー

 先日購入したパッケージには、「特許取得」の文字が! これまであまり記憶になく、製造元である井原水産のオンラインショップのパッケージ写真にも「特許取得」の記載はありません。
 気になったので、J-PlatPatで調べてみると、令和3年8月31日に登録されていました。(特許番号:特許第6936457号、特許法第30条第2項、新規性喪失の例外適用あり)
 やはり、比較的新しい特許でした! (マロン)

 「カズチー」は、井原水産株式会社の商標です。
 カズチードットコム(オンラインショップ)