ハッと一息!
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カーボンニュートラルの特許出願
2020年10月26日、日本の菅首相(当時)は、国会の所信表明演説で「2050年までにカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」と宣言しました。この宣言は経団連にも波及しました。では、この宣言に伴ってカーボンニュートラルに関する特許出願が急増したのか検証しようと、2020年10月から1年半が経過した今、公開公報を調べてみました。
特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)にて、明細書に「カーボンニュートラル」の言葉が含まれる公報の件数を出願年毎に検索したところ、下のような結果が得られました(2022年5月31日現在)。
既に2001年には、明細書に「カーボンニュートラル」という言葉を記載した出願がされていました。例えば特開2003-129058に、「特にバイオマスはカーボンニュートラルであり、地球温暖化防止京都会議(COP3)での国際公約を達成する意味でも積極的に使用して石油、石炭等を代替すべき資源であるといえる。」と記載されています。1997年12月の京都議定書をきっかけとして、地球温暖化や気候変動に対する関心が高まってきたことを反映しているように思われます。
その後、「カーボンニュートラル」という言葉を記載した出願件数は増加しますが、2009年(コペンハーゲンでCOP15が開催された年)をピークとして減少し、2015年頃からはほぼ横這い傾向にあります。ちなみに2015年のCOP21では各加盟国の削減目標を定めたパリ協定が採択されました。冒頭に紹介した菅首相の宣言があった2020年10月末から11月前半の段階では、出願の増加傾向は特にみられませんでした。
将来の地球環境のため、カーボンニュートラル関連の発明が数多く創出されることを願っています。(コナン)
美味しいおつまみ
カルディなどで、人気のおつまみ「カズチー」。チーズの中に入った数の子のプチプチ感が独特で、お気に入りのおつまみの一つです。おつまみとしてだけではなく、おやつとしても食べてしまうのですが……
先日購入したパッケージには、「特許取得」の文字が! これまであまり記憶になく、製造元である井原水産のオンラインショップのパッケージ写真にも「特許取得」の記載はありません。
気になったので、J-PlatPatで調べてみると、令和3年8月31日に登録されていました。(特許番号:特許第6936457号、特許法第30条第2項、新規性喪失の例外適用あり)
やはり、比較的新しい特許でした! (マロン)
「カズチー」は、井原水産株式会社の商標です。
カズチードットコム(オンラインショップ)
マッサージガン「SIXPADパワーガン」
最近、マッサージガン(またはパワーガン)と呼ばれる器具を目にするようになってきました。マッサージガンは、その名の通り銃のような形状をしていて、先端部分が高速で振動する、マッサージ器具の一種です。
肩こりや腰痛の緩和のほか、筋肉のケアにも効果が期待できるそうで、少し気になっていたところ、お試しする機会があり、使用感がとてもよかったので購入しました。
使い方は、体のほぐしたい部位にパワーガンの先端を軽く押し当てるだけ。購入した株式会社MTGの「SIXPADパワーガン」は、先端部分の振動速度を約1,800回転/分から約3,000回転/分までの5段階に調整できますが、はじめて使ったときは、振動の速さと力強さに驚きました。先端のアタッチメントはU字やボール状のものなど、使用する体の部位に合わせて交換でき、振動が筋肉の深部にまでよく届いていると感じます。動作音も静かで、ちょっとした時間にいつでもケアすることができるので、肩こりが酷いときや、運動後の筋肉疲労を感じたときに使用しています。同じように気になっている方にはおすすめです。
株式会社MTGは、愛知県名古屋市の会社です。J-PlatPatで「株式会社 MTG」を検索すると、多数の特許・実用新案・意匠・商標がヒットします。また、「SIXPAD」を検索すると21件の商標がヒットします。(シスぞう)
シックスパッド パワーガン(Power Gun)公式サイト
https://www.mtgec.jp/wellness/sixpad/products/powergun/
多色ペンライトの特許~その後
ロケ先で訪問した人の仕事や生活等を紹介するテレビ番組で、過去に取材した人の数年後を追って再訪問する企画があります。その手法に倣って今回は、6年前(2015年12月16日)のブログで紹介した「多色ペンライト」の特許(第5608827号公報、2014年9月5日登録)がその後どうなったかについてお知らせします。

















この特許は、登録から5年後の2019年3月19日に進歩性を理由として無効審判を請求されました。特許権者(ターンオン社)は請求項1、2を訂正しましたが、特許庁は、「本件発明は、甲1発明、甲2に記載された技術事項及び周知技術に基づいて、当業者が容易に想到することができた」として、2020年7月28日に無効審決をしました。それに対し特許権者は、知的財産高等裁判所に審決取消訴訟を起こしました。
2021年10月6日、知的財産高等裁判所は、「特許庁がした審決には甲1発明の課題の認定の誤りがある」と判断し、審決を取り消す判決をしました。この判決が確定したため、特許庁は、2022年1月13日、本件特許は無効でないとの審決をしました。
このように紆余曲折を経て、本件特許は存続しています。なお、この特許の対象製品である「多色ペンライト」は、ターンオン社のホームページにも掲載されています。(コナン)
https://turnon.co.jp/patent/
福缶と縁起物
定期的に立ち寄りたくなるお店の1つに無印良品があります。お気に入りの商品がいろいろあるなか、以前より気になっていた予約販売の「福缶」を昨年初めて買うことができました。今年は抽選販売でしたが当選し無事に買えました。
福缶は、購入額(今年は2022円)と同額のギフトカードと日本の縁起物が缶詰にされたものです。可愛らしかったり面白かったりする縁起物が入っていて、両面で紹介されている封入チラシを見ているだけでも楽しいです。地域に根付いた日本文化に親しむきっかけにもなります。
震災復興の東北を応援する想いも込められ、東北4県の縁起物14種類を缶詰にして2012年の正月に販売をスタートした福缶は、今年で10周年を迎え、先日、銀座の「ATELIER MUJI GINZA」で福缶10周年企画「CREATIVE IMAGINATION」展が開催されました。近い場所なら是非立ち寄ってみたかったです。
さて、J-PlatPatで検索してみると「無印良品」のキーワードでヒットする商標は94件ありました。全て登録済みです。会社名「良品計画」で検索すると、商標224件、意匠368件、特許・実用新案40件と幅広く知財を活用していることが窺えます。
写真は、昨年と今年の福缶に入っていた縁起物たちです。(2個ずつ購入)
左から京都市「京陶人形 小判 丑」、福島県いわき市「福太郎」、岡山県瀬戸内市「邑久張子 寅」、熊本県玉名郡「泥面子(4点)」です。
缶はペン立てにもなるし、毎年コレクションすることになりそうです♪(カカオ)
イヤホンを探して
先日、以前から使用していたイヤホンが壊れたため、新しいものを購入することにしました。前から気になっていたコードレスのものにしようと、はりきって家電量販店にいったところ、品数のあまりの多さと価格の幅に圧倒されてしまいました。あれこれ悩んだ末に、前とデザインが似ているものを購入したのですが、初期不良なのかBluetooth機能がうまく作動せず、電車内で音が漏れるという恥ずかしい思いをしました。それがトラウマとなり、結局コードが付いたものに買い換えたのですが、これが耳のサイズに合わず、何度も外れるので思い切ってまた新たにコードレスのものを購入しました。それが、こちら。
今回はあえて安価なものを選びましたが、大満足しています。音漏れもなく、耳にもフィットし、大変快適です。高価なものはもっと音が良いのかも知れませんが、慣れればそこまで気になりません。ワイヤレスの便利さに驚いています。
J-plat patで「ワイヤレス イヤホン」と検索したところ特許が194件と意匠が200件、商標が1件ありました。私が購入したものはありませんでしたが、こんな便利なものを発明した人に感謝して大事に使っていきたいと思います。(マリーゴールド)
ポカヨケ ~ うっかりミスを防ぐ工夫
よく見るテレビ番組に、Eテレで放送されている「0655」と「2355」があります。
内容は日によって違うのですが、「ポカヨケ」について紹介されることがあります。「ポカヨケ」とは、工場などの製造ラインに設置される、作業ミスを防止する仕組みや装置のことです(Wikipediaより)。
うっかりミスをさす「ポカ」を防止するための、絶対に気付く仕組みである「ポカヨケ」は、トヨタ生産方式の基本概念のひとつとして有名かも知れません。日本国外でもそのまま「Poka-Yoke」と呼ばれることがあるそうです。
番組では、大きなタンクの中を掃除するために、デッキブラシを持って中に入る際、デッキブラシに紐をつなぎ、その紐をタンクの外に出しておくことで、デッキブラシの出し忘れを防ぐ「ポカヨケ」などが紹介されています。このようなちょっとした工夫で、大きなミスを防げるのです。
J-PlatPatで「ポカヨケ」を検索すると、34件の特許・実用新案と、10件の商標がヒットします。
工場の製造ラインに限らず、どんな仕事にもミスはつきものです。私も「ポカヨケ」で工夫しながら、日々の仕事をこなしたいと思います。(シスぞう)
ポカヨケ – Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%AB%E3%83%A8%E3%82%B1
Eテレ0655:https://www.nhk.jp/p/e0655/
Eテレ2355:https://www.nhk.jp/p/e2355/
書き初めの思い出
スイマーです。
幼い頃通った書道教室では、書き初めには市販の墨汁ではなく墨を擦って墨液をつくっていました。
磨っても磨っても水っぽく、なかなか理想の濃度と粘りにはならず苦労をした憶えがあります。
容器から硯に注ぎすぐ使える墨汁の手軽さ有り難さ、毎年正月を迎えると感じていました。
その墨汁は1893年に特許がとられています。
生麺うまいまま製法
東洋水産株式会社の「マルちゃん正麺」は、麺が美味しくてお気に入りのインスタントラーメンの一つです。
パッケージには「生麺うまいまま製法」と書かれており、裏面には特許番号が載っていました。
調べてみると、この特許は、早期審査で特許査定となっています。特許査定後、日清食品ホールディングス株式会社が請求人となり無効審判が請求されており、請求項1が無効、請求項2~10については審判請求が成り立たず権利確定となっています。また、本件に基づく分割出願が第4世代まで行われており、いずれも登録されています。さらに、日本出願を基礎出願としてPCT出願にて国際出願もされています。
日頃なにげなく食べていたラーメンが、特許制度をフル活用して守られている技術に支えられていたと知ると、今まで以上に美味しく感じられるような気がしました。(マロン)







