チューブ容器の特許

  • 2021年02月24日

#特許

 こんにちは、ヒロです。
 特許番号が表示されたチューブ容器入りわさび(エスビー食品株式会社)を購入してみました。

 キャップを開けてみると、容器のネジ部周りとキャップの内側の形状が工夫されていることがわかります。

 緩み止め部のおかげで、キャップが閉まった状態では緩みにくく、勝手に開くことがありません。また、周方向に4分割されたネジ部のおかげで、キャップを少しひねるだけで簡単に開けることができます。さらに、ネジ部間の縦溝のおかげで、容器の先端部をつぶしやすく、中のわさびをしぼり出すのが簡単です。

 ところで、特許第6006532号の発明が解決しようとする課題は、「従来に比べて、緩み止め部を構成する容器本体の外向凸部を蓋の内向凸部が乗り越える直前の衝撃を強く、且つ乗り越える際に要する力を大きくし、しかも、乗り越える距離を短くし、それによって蓋が閉まるときの感触を鮮明にすること」となっています。確かに、キャップ(蓋)を閉めるとき、閉まったことがはっきりとわかります。
 昔からあるこのようなチューブ容器も改良によりここまで使いやすくなっていることに驚きです。

 この特許の詳しい内容は、下のリンク先(J-PlatPat)で確認できます。
 特許第6006532号「容器及び包装食品」

ホットケーキミックスの特許

  • 2021年01月27日

#商標】 【#特許

 私の大好物であるケーキの特許を調べてみました。特許となっているケーキを調べてみると、特許第5771385号森永製菓株式会社のホットケーキミックスのアレンジミックス、および、プレミックス食品がありました。

 森永製菓株式会社のホットケーキミックスはいつも行くお店に置いてあり、手軽に購入できました。
 実際、ホットケーキミックスのパッケージをみると、日本プレミックス協会JPAマークが記載されていました。日本プレミックス協会は、「会員としての自覚と責任を認識して消費者の皆様へ貢献する」という立場より、JPAマークを制定し、特許庁への商標手続きを経て、会員企業の製品への表示を実施しているようです。
(ラズベリー)

入学試験のインターネット出願システム

  • 2021年01月22日

#特許

 私たちがいる知財業界で「出願」といえば、特許出願や意匠登録出願、商標登録出願を意味しますが、一般社会では、高校や大学を受験するために志願票と調査書を郵送する手続きを思い浮かべる人の方が多いかもしれません。入学試験の出願において最近ではインターネット出願が当たり前になっています。

 そのような状況の中、受験生の調査書を出身校から受験校に送り、受験校がその調査書を受け付ける業務の改善に着目した発明「出願データと調査書データのマッチング方法」が、昨年(令和2年)の6月と8月に特許第6715423号、特許第6752480号(特許権者:株式会社アットシステム)として登録されました。これらの発明では、教員や学校事務職員の業務時間を短縮したり、転記作業でのデータ入力ミスを防止したりすることができます。

 特許出願手続の視点から、この2件の特許出願は、出願前のプレゼンについて新規性喪失の例外の適用を受けており、且つ、早期審査を請求している点が注目されます。そのため、特許第6715423号は出願から約7カ月、特許第6752480号は出願からわずか約4カ月で登録に至っています。特許権者のホームページ(下記リンク)によると、既に多くの学校で採用されているようです。

 これから受験シーズンです。このブログを見ている方の中に受験生の方がいらっしゃいましたら、体調に気をつけて頑張ってください。(コナン)

 (参照リンク) https://www.atsystem.jp/
         https://www.ckip.jp/top/

鼻にかけない眼鏡

  • 2021年01月13日

#特許

 先日、御在所サービスエリアに立ち寄ったところ、写真の看板を見かけました。鼻ではなく、テンプル(つる)で顔のサイド部分を挟み込むようにして眼鏡を支えるようです。鼻パッドがあると、顔に跡が付きますし、メイクも落ちるので、これはとてもいいな、と感じました。

 看板には「特許出願中」とありましたので、J-PlatPatで調べてみたところ、発売元の株式会社アイゾーンジャパンから出願されている特許がありました。
(特開2020-95243、特許第6749712号)
 2020年の公開で、すでに特許査定が出ているので、経過情報を確認すると、スーパー早期審査の対象案件だったようです。

 (1)、(2)の要件を満たすと、スーパー早期審査の対象となります。
(1)「実施関連出願」かつ「外国関連出願」であること、又はベンチャー企業による出願であって「実施関連出願」であること
(2)スーパー早期審査の申請前4週間以降になされたすべての手続をオンライン手続とする出願であること

 スーパー早期審査の詳細は、特許庁サイト内「スーパー早期審査の手続について」(PDF)をご参照ください。(マロン)
https://www.jpo.go.jp/system/laws/rule/guideline/patent/document/index/supersoukisinsa.pdf

逆転の発想! ~自動運転の世界~

  • 2020年12月07日

#特許】 【#発明

このような技術を活用しませんか?
ノイズとなる電磁波を遮断する表面加工技術は世の中に沢山あります。
反対に、ミリ波レーダーが照射するミリ波を透過する、そのうえ目隠しし(目視を遮断する)、外観は美しい!、という表面処理加工の技術は希少な価値をもっています。
このような希少な価値ある技術を提供する会社をご紹介します。
ご興味のある方は弊社(服部国際特許事務所)までお問い合わせください。
「ミリ波レーダー」は、ミリ波(電磁波の中で波長が1〜10ミリ)を照射し、対象物などから反射して戻ってくるまでの時間から障害物までの距離を測定する装置で、自動運転に広く採用されています。(おにぎり)

PS5

  • 2020年11月27日

#商標】 【#実用新案】 【#意匠】 【#特許

 こんにちは、ヒロです。
 先日(2020/11/12)発売された最新世代の家庭用ゲーム機PlayStation5(PS5)。初期出荷台数に対し購入希望者数が多く、入手困難な状況になっています。私は、予約抽選に運よく当選し、発売日に入手することができました。

 高解像度・高フレームレートの映像出力、高速SSD採用により大幅に短縮されたロード時間、高精度のハプティック技術(触覚技術)を用いたコントローラ、3Dオーディオ技術等、最新技術が多数投入され、前世代のPlayStation4(PS4)と比べ、性能が大きく向上しています。特許の仕事をしているせいか、ゲームソフトで遊ぶことよりも、今、ゲーム機にはどのような技術が使われているのか、ゲーム関連の技術はどこまで進歩しているのかといったことに興味があります。少し遊んでみて、特にコントローラのハプティック技術に驚きました。ゲーム内での場面や状況に合わせてコントローラが様々なパターンで振動したり、ボタンの反発力が変化したりします。従来のバイブレーション技術とは明らかに違います。今までにないゲーム体験ができると感じました。

 J-PlatPatの特許・実用新案検索で、PS5を製造販売する「株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント」(文字数制限により実際は先頭から20文字目まで)を「出願人/権利者/著者所属」の欄に入力し検索したところ、876件の国内文献が見つかりました(「登録日あり」で絞り込むと585件)。これらの文献に記載された技術のうちのいくつかがPS5に使われているかもしれません。

 続いて、J-PlatPatの意匠検索で、同様に「出願人/権利者」の欄に入力し検索したところ、55件の国内公報が見つかりました。最新の登録例(意匠登録第1671045号)は、PS5本体と同日に発売されたワイヤレスヘッドセットに対応すると思われます。今後は、斬新なデザインのPS5本体やコントローラ等について意匠登録および公報発行される可能性があります。

 さらに、J-PlatPatの商標検索で、同様に「出願人/権利者」の欄に入力し検索したところ、535件の出願・登録情報がヒットしました。

 パッケージ前面中央右寄りには「PS」ロゴ(第4440718号の2)、「PS5」ロゴ(商願2020-14898)、「PlayStation」(第5695839号等)が表示されています。
 「PS」ロゴ(第4440718号の2)は、同一の標章について防護標章登録(第4440718号の2防護第01号等)されているため、著名な商標として認められていることが分かります。
 「PS5」ロゴ(商願2020-14898)については、2019年12月2日にジャマイカに出願し優先日を確保した上で、2020年2月12日にパリ条約の優先権を主張しつつ日本に出願されています。これは、「ジャマイカに出願した場合、出願商標を一般(他人)に知られ難い」という事情があり、「PS5」ロゴについて、発表日まで一般にできるだけ知られないようにするため、および、ジャマイカ以外の各国で他人により先取り的に出願・登録されるのを防ぐため等の理由によると考えられます。なお、「PS5」ロゴは、ジャマイカへの出願日後、日本への出願日前である2020年1月7日に家電見本市「CES 2020」(米国ラスベガス)で発表されました。

パワーボールで筋トレ

  • 2020年11月11日

#実用新案】 【#特許】 【#知的財産

運動や筋トレの機会が減っているため、手軽に鍛えられるトレーニング器具を購入しました。
パワーボールもしくはリストボールなどと呼ばれるもので、片手で握って使います。

ボールと、それを包む外球の二重構造になっていて、ゼンマイを巻いてボールを始動させた後、ボールの回転に合わせるようにして手首を回すことでボールの回転数を上げていくと、ジャイロ効果で外球が動こうとする力が発生します。その力に対抗することで、筋力を鍛えられます。
持ち方によって、指先から上腕まで鍛えることができますが、ダンベルなどのトレーニング器具とは違い、筋肉に過度な負荷をかけずにトレーニングすることができます。小さいので保管場所にも困りません。回転数に応じて、色を変化させて発光したり、回転数や回転速度を表示する機能もあります。

付属の取扱説明書を開くと、「特許」の文字がありました。

国別にずらずらと番号が並んでいる商品は、あまり見かけたことがありません。日本では3件登録されているようです。J-PatPatで日本の番号を検索してみると、3件とも実用新案登録となっていました。(シスぞう)

空き缶衛星

  • 2020年11月06日

#特許

スイマーです。
飲料水の缶にカメラやセンサーを取り付け、ドローンからそれを落とし、正常に作動するかを確認する講義があったというニュースをみました。今年の11月に福井県で自作の人工衛星の性能を競い合うという高校生の大会に向けたもののようです。簡単に手に入る材料で、実験場所は学校の校庭です。いかに自分で考えて工夫し結果を出せるかが課題となるとても楽しそうな興味深いニュースでした。以前、町工場から宇宙へ飛ばす衛星が話題になりましたが、私たちの生活がより豊かになる特許技術へつながる科学に目を向ける若者たちの夢が大きく育って欲しいと思いました。

参考ニュース
NHK 福井 高校生が空き缶で超小型人工衛星作り
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201026/k10012680841000.html

脱げない秘密

  • 2020年10月21日

#特許

 ストッキングが苦手なので、特に暑い時期にはフットカバーを愛用しています。先日購入したフットカバーには、「特許取得済」と書いてありました。

 J-PlatPatで、発売元であるグンゼ株式会社の特許を調べてみると、フットカバーに関する特許がいくつかありました。商品ラベルに特許番号が書いてなかったため、どの特許かまではわかりませんでしたが、こうした企業の努力に日々の快適な生活が支えられているんだな、と改めて感じました。(マロン)

ガチャガチャの森にて

  • 2020年10月07日

#特許

今年リニューアルした金山総合駅前にあるアスナル金山に新規オープンした「ガチャガチャの森」は、たくさんのカプセルトイマシンが積み上げられたカプセルトイ専門店です。

人気キャラクターのマスコットから、こんなものまで!?というミニチュアフィギアなど想像以上のカプセルトイがあり、見ているだけでワクワクします。
通常、空のカプセルを戻す箱などが設置されているので、ぐるりと見渡してみると、ありました!

空のカプセルをカプセル投入口から入れて、3つのスロープを転がって内側に設置してあると思われる回収箱へ落ちるという単純な仕組みですが、遊び心があり思わずカプセルを入れたくなります。不要な紙とビニールを別の投入口にいれ、カプセルを転がしてみる。これなら楽しく簡単に仕分けができ、回収したあとの処理も簡単になります。お客さんも店員さんもメリットしかありません。

そして、ありました!リサイクルボックスの右上に「特許出願中」の文字が!
特願2020-116620号
出願番号から今年7月頃の出願と思われます。まだ公開されていないので、J-PlatPatで発明の内容を見ることはできませんが、どのような特許出願なのか興味があります。
ちなみに、ガチャガチャの成果・戦利品は非公開です♪(カカオ)