ダブルダッチ

  • 2026年09月02日
#商標】 【#実用新案

 ダブルダッチは、向かい合った2人のターナー(回し手)が回す縄の中をジャンパー(跳び手)が色々な技を交えて跳ぶ競技です。2倍速で駆け足跳びする技、ターナーが横移動しながら縄を回す技、ジャンパーが跳びながらターナーとチェンジする技などがあります。最近では、多くの大学にもダブルダッチサークルがあるようです。

ダブルダッチ

 「ダブルダッチ」、「DOUBLEDUTCH」は、運動用具を指定商品として標準文字で商標登録(第3366188号、第3366189号)されています。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/TR/JP-1995-059878/40/ja
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/TR/JP-1995-059879/40/ja

 なお、商標権者である特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会は、2021年に一般財団法人日本ジャンプロープ連合に統合されました。

 また、実用新案登録第3149031号には、ダブルダッチの練習に好適な縄跳び練習具の考案が開示されています。この練習具を用いると、ターナーが初心者であっても、縄の中間部分が垂れ下がらずに綺麗な弧状を描くため、ジャンパーが縄の中に入るタイミングがつかみやすいという効果があるようです。道具の助けも借りながら、大事なのは、練習の繰り返しですね。(コナン)

テレビで楽しむ夏の花火と、未来へつなぐ想い

  • 2026年08月26日
#商標

夏の風物詩といえば花火です。近年はテレビで生中継される花火大会も増え、さまざまな事情で現地に足を運べない方でも楽しめるようになりました。

今年は家族とともに、岡崎と長良川の花火大会をテレビで鑑賞しました。現地の臨場感には及ばないかもしれませんが、テレビならではの魅力もあります。BGMとともに映し出される花火はとても美しく、岡崎の花火大会では終演後にドローン撮影によるダイジェスト映像も放送されました。

花火の中へ飛び込んでいくような映像は、まるで映画のワンシーンのような美しさでした。花火師の皆さんが丹精込めて作り上げた花火の魅力を、余すことなく堪能できたように思います。
岡崎城大花火 生中継2026|テレビ愛知

そんな中、ビール「晴れ風」のCMを目にする機会が増え、「晴れ風ACTION」という取り組みを知りました。これは、消失の危機にさらされている花火大会を、商品の売上の一部を通じて支援する活動です。

ビールを購入することで自動的に寄付につながるほか、公式サイトにアクセスすると1日1回もらえる「晴れ風コイン」を使って寄付することもできます。
花火大会の支援活動|晴れ風ACTION|KIRIN

晴れ風

ちなみに、「晴れ風」や「晴れ風ACTION」はキリンホールディングス株式会社の登録商標です。花火支援の取り組みそのものに目が向きがちですが、活動名やブランド名が商標として適切に保護されている点にも、知財に携わる立場としては見逃せません。

花火を眺めながらいただくビールは格別です。こうした取り組みを知ると、その一杯が少し特別なものに感じられます。日本の夏の風物詩が、これから先も受け継がれていくことを願わずにはいられません。

さて、昔の写真を整理していたところ、花火の写真を見つけました。
2018年の所員旅行で訪れた蒲郡ラグーナテンボス。ラグーナビーチで開催された「はなびFes.」で撮影した一枚です♪(カカオ)

花火

※「晴れ風」(登録6752854登録6886937)及び「晴れ風ACTION」(登録6841058)は、キリンホールディングス株式会社の登録商標です。

『IPランドスケープ』とは?守りの知財から攻めの知財へ

  • 2026年08月12日
#商標】 【#特許】 【#知的財産

「IPランドスケープ」という言葉をご存じでしょうか? 簡単に言うと、「知財(IP)情報を分析し、企業の経営や事業の次の一手を決めるための手法」のことです。
実は日本企業の特許出願数は、今でも世界トップクラスを誇ります。しかし残念ながら、AIや半導体、量子技術といった「政府が指定する戦略17分野(今後高い成長が見込める重点分野)」においては、中国や米国などの諸外国に一歩遅れをとっているのが現状です。
そこで今、国を挙げても推進されているのが「IPランドスケープ」です。

これまでの知財活動は、自社の技術を守るための「守りの知財」が主流でした。しかしこれからは、競合の動きや市場の隙間(空白領域)を分析し、自らビジネスを仕掛けていく「攻めの知財」へと変革していく必要があります。
とはいえ、「自社だけで取り組むのはハードルが高い……」と感じる方も多いかもしれません。 実は、公的機関であるINPIT(工業所有権情報・研修館)では、公募型の「IPランドスケープ支援事業」を行っています。専門家の力を借りながら実践できる心強い制度ですので、まずはこうした支援策の活用から検討してみてはいかがでしょうか。(カモミール)
※「IPランドスケープ」は登録商標です。

「経営戦略に資するIPランドスケープ実践ガイドブック」について | 経済産業省 特許庁
[INPIT]IPランドスケープ支援事業 | 独立行政法人 工業所有権情報・研修館

おいしくなったBASE BREAD、「BASE」に込められた意味とは…

  • 2026年07月22日
#商標

先日、ちょこっと寄った某スポーツジムで「BASE BREAD チョコレート」をいただく機会がありました。
BASE BREADは、ベースフード株式会社が販売する「BASE FOOD」シリーズの主力商品で、ベルギーチョコレートを使用したマーブルタイプのパンです。

BASE BREAD

日本人の食事摂取基準を参考に、1食2袋で1日に必要な栄養素の約3分の1を摂取できるよう設計した食品を「完全栄養食」として、全粒粉や大豆、チアシードなど10種類以上の自然由来の原材料を使用しながら、たんぱく質、食物繊維、26種類のビタミン、ミネラルなど1日に必要な33種類の栄養素をバランス良く含むことを特徴としていて、パッケージの裏面には栄養成分がびっしりと記載されています。

BASE BREAD

スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどでよく見かけるこの商品、以前から気にはなっていましたが、正直なところ、「おいしくない」との噂を耳にしていたので、実際に購入したことはありませんでした。
ところが、予想以上においしく食べることができました。パンはしっとりしていてパサつきも気になりません。やや苦みを感じるのは全粒粉の特徴かも知れませんが、チョコレートとのバランスが良くて、甘さを抑えた大人の味わいとも言えます。しっかりとした食べ応えもあり、これはまたリピートできます。
健康食品だからと言って我慢して食べるのではなく、おいしいパンとして普通に食べられるのは、何度も改良を重ねているおかげのようです。別のシリーズも試してみたいと思うようになりました。

また、保存料を使用していない点も健康的。食の安全安心への取り組みもされています。常温で約1か月の長期保存を実現するために、製法や水分コントロールなどを工夫しているそうです。

ベースフード株式会社は、BASE BREADのほか、BASE Cookies、BASE RAMEN、BASE YAKISOBAなど、「BASE」を共通ブランドとしてシリーズ展開しており、「BASE」や「ベース」を組み合わせた商標を、日本で複数出願・登録しています。
BASE FOODの特徴的なロゴは、「栄養バランスの良い食事」や、「健康の基盤づくり」を、正五角形をモチーフに描いているそうです。
ベースフードのロゴの由来は何ですか? – ヘルプセンター
「BASE(土台・基礎)」という言葉は、健康の基盤をつくるというブランドの思想とも一致していて、商標を活用したブランド戦略の好例といえるでしょう。

BASEシリーズは、朝食を抜いてしまったり、炭水化物中心になってしまったり、栄養バランスを考える余裕がない状況でも、手軽に美味しく栄養を補給できる商品だと思います。ただし、健康な生活は一つの食品だけで実現できるものではなく、多様な食品を摂取する食事のほか、適度な運動や、十分な睡眠も重要です。その上で、このような完全栄養食は、忙しい毎日の栄養管理をサポートする有力な選択肢のひとつになりそうですね。(シスぞう)

BASE FOOD https://shop.basefood.co.jp/

FIFA ワールドカップ2026

  • 2026年07月15日
#商標】 【#意匠】 【#特許

4年に1度開催されるFIFAワールドカップ。2026年大会が現在開催中で、7月20日(日本時間)が決勝戦です。どの国が優勝するか今から楽しみです。
幼少期にサッカーをやっていたこともあり、本大会は注目して観ています。
今回はアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共同開催のため日本と時差があり、試合の時間は日本時間午前が多く、平日の朝早い時間の試合は断念することもあります。

実はスポーツの中にも知財が関わっているのをご存じですか?
例えば、大会名やロゴなどは商標権、試合球(ボール)の構造やカメラ・センサー技術は特許権、ユニフォームや公式マスコットなどは意匠権で保護されています。
なお、FIFA(フェデェレイション・インタ―ナショナル・デ・フットボ―ル・アソシエ―ション)は日本で複数の商標登録を保有しています。(うさぎ)

FIFA World Cup

*画像は商標第4094032号の公報より

宝石のようなお菓子

  • 2026年07月01日
#商標

先日、亀広良さんのお菓子「華氷」を購入しました。

華氷

購入のきっかけは、見た目の涼やかさです。
梅雨の時期に少しでもさわやかな気持ちになれたらと思い、手に取ってみました。

商品説明に「精製度の高い国産の氷砂糖と上質な糸寒天で作り上げた、宝石のようなお菓子です」とあるとおり、色とりどりでまさに宝石のような美しさです!

「京菓子司 亀広良」さんは、名古屋市西区に店舗を構える和菓子店です。
公式サイト:https://www.kamehiroyoshi.com/

西区のお店まで足を運べない場合でも、高島屋の「銘菓百選」でいくつかの商品を購入できるのがうれしいところです。

視覚からも涼しさを取り入れながら、暑い夏を乗り切りたいですね。

「亀広良 華氷」は、第30類「和菓子,菓子」等を指定商品として、2020年7月1日に商標登録されています(権利者:三谷謙一、登録第6265156号)。
(さくらもち)

旧東海道五十三次~池鯉鮒(ちりふ)宿

  • 2026年06月17日
#商標】 【#特許

 現在の愛知県知立市には江戸時代に東海道五十三次の池鯉鮒(ちりふ)宿がありました。

旧東海道五十三次~池鯉鮒(ちりふ)宿

旧東海道五十三次~池鯉鮒(ちりふ)宿

 写真の石碑の近くに知立市観光交流センターがあります。中に入ると、知立市のマスコットキャラクター「ちりゅっぴ」のぬいぐるみが迎えてくれます。

知立市観光交流センター

 知立市が商標権者であるマスコットの図形商標及び「ちりゅっぴ」の標準文字商標が各種グッズを指定商品として10年前(2016年)に登録されています。なお、図形商標の称呼は「チリュッピ」でなく、「チリュウシ、チリューシ」となっています。

 図形商標:商標登録第5888931号(下記リンク)、第5969661号
 https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/TR/JP-2016-042337/40/ja

 標準文字商標:商標登録第5888932号(下記リンク)、第5969662号
 https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/TR/JP-2016-042338/40/ja

 また、愛知県知立市に本社をおく株式会社FUJIは、電子部品実装機、工作機械等の多くの特許を出願しています。(コナン)

健康診断と「健康経営」~身近になった言葉と商標の話~

  • 2026年06月10日
#商標

先日、年に一度の健康診断を受けてきました。結果はまだ届いていませんが、自身の健康状態を見つめ直すよい機会になることは間違いありません。

健康診断

今年度は協会けんぽでも新たな健診費用の補助が追加されるなど、「健康経営」の普及・推進に力が入れられている印象があります。実際、協会けんぽのおたよりなどでも、この言葉をよく目にします。
また最近では、企業向け保険会社のパンフレットなどでも「健康経営」という言葉を見かけるようになりました。

ところで、「健康経営」はNPO法人健康経営研究会の登録商標(第4922981号)で、2006年1月に登録されたものだそうです。区分は、医療や健康指導などを含む第44類とのこと。意外と以前から存在する言葉だったことを知り、少し驚きました。

一方で調べてみると、「健康経営」を含む商標は他にも複数存在します。例えば、「健康経営プラス」「健康経営アライアンス」「健康経営サポートプラン」などがあり、類似と判定されそうな言葉であるにもかかわらず、いずれも第44類を含む区分で登録されていることが確認できます。
これらが登録されている理由については、あくまで一つの見方ではありますが、「健康経営」という言葉自体が広く使用されるようになり、一定の一般性を有するようになったことで、「健康経営」の部分のみでは識別力が弱いと評価される場面もあるのかもしれません。そのため、商標全体の構成や組み合わせによって、他の商標と区別できるかどうかが判断されているのではないかと考えられます。
商標登録の世界は、本当に奥深いですね。

「この言葉を商標登録したいけれど、登録できるのだろうか」「他人の商標と似ていないだろうか」といった疑問をお持ちの方は、ぜひ弊所までご相談ください。

さて、年に一度の一大イベント(?!)を無事に終え、事務所へ戻る帰り道のこと。真っ青な空がとても印象的だったので、事務所が入居するアレックスビルを背景に1枚パシャリ。気持ちを新たに、仕事へ戻りました♪(カカオ)

アレックスビル

※「健康経営プラス」は東京海上日動火災保険株式会社の登録商標です。
※「健康経営アライアンス」はオムロン株式会社の登録商標です。
※「健康経営サポートプラン」はAIG損害保険株式会社の登録商標です。

テイラー・スウィフトと商標登録 ― AI時代の新たな防衛策

  • 2026年05月27日
#商標

 アメリカの人気歌手、テイラー・スウィフトさんが、米国特許商標庁(USPTO)に対し、自身の「声(HEY, IT’S TAYLOR SWIFT.)」と「ライブ画像」を商標として出願したことが話題となっています。

 昨今のAI技術の進歩は目覚ましく、著名人の声や顔を驚くほど精巧に模倣できるようになりました。インターネット上では、これらを悪用して投資を煽る広告やディープフェイク画像が氾濫しており、深刻な社会問題となっています。

 これまで、著名人の氏名や肖像を保護する権利として、「パブリシティ権」が議論されてきました。これは、個人の氏名や肖像が持つ経済的価値を保護する権利ですが、その適用範囲や判断基準は国や州によって曖昧であり、特に「AIによる生成物」に対してどこまで対抗できるかは、依然として法的な議論が続いています。

 また、「著作権法」でも、特定の楽曲や写真は保護できますが、「本人に似せただけの声(AI生成音声)」などは規制しにくいという限界がありました。

 そこでテイラーさんは、自身の象徴的なフレーズやライブ画像を「商標」として登録する戦略に出ました。 商標法であれば、権利の対象が明確であり、「同一」だけでなく「類似(似ているもの)」まで広く規制の対象となります。あらかじめ商標権として権利を確定させておくことで、AIによる無断利用に対して、より強力かつ直接的な法的手段を確保する狙いがあると考えられます。

 「音の商標」は日本でも2015年から認められています。 今後、日本でも「声を聴けばその人と分かる」ような特徴を持つ著名人が、ブランド防衛の新たな形として、パブリシティ権だけでなく「商標登録」という選択肢を選ぶケースが増えていくかもしれません。(カモミール)

Trademark search (HEY, IT’S TAYLOR SWIFT.)
Trademark search (ライブ画像)