白馬ブランド

  • 2024年11月19日
#商標

スイマーです。
秋の連休に長野県白馬村に行ってきました。
雄大な山々を望む美しい村は温泉と食も素晴らしく、家族で度々訪れる場所です。

長野県白馬村

白馬村といえば1998年長野オリンピックのスキー競技を思い出しますが、あの感動からもう四半世紀経っていてびっくりしますね。
先日テレビで白馬村の地価が上がっているというニュースを見ました。車で村内を走っていると、開発中の別荘地やおしゃれな商業施設がいくつか目に付き、村の価値が上がっている事を感じます。
こういった再開発は働く場所や観光客などで地域が潤うのはいいのですが、地価上昇はもちろん今まで築いてきた白馬村らしいイメージを損なう可能性があるなと思いました。

さて、帰ってきて早速J-PlatPatで「白馬村」を検索してみると7件の商標が見つかりました。白馬村や周辺地域、観光局などが皆で白馬のブランドを大切にしていますね。

ちょっと力の抜けた感のある白馬村のキャラクター……いろいろなグッズになっていました。かわいいと思います。
§ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男3世

地域の魅力が見えるお菓子~はたはたパイ

  • 2024年11月11日
#商標

先日、秋田へ旅行した際、所員へのお土産を探していたところ「はたはたパイ」というお菓子を見つけました。

はたはたパイ

「うなぎパイなら知っているけど・・はたはた?」と思いましたが、どんな味だろうかと思いながら目立つパッケージに惹かれて買ってみました。

後で調べてみると「はたはたパイ」は1977年に誕生した秋田の銘菓で、男鹿工房の藻塩や、横手の「シバタ焼肉のたれ」を使用し、秋田の伝統的な発酵調味料であるハタハタの「しょっつる」を塗って、ハタハタをイメージした形に焼き上げたパイとのこと。ハタハタ(鰰)は秋田の県魚です。

「はたはたパイ」を看板商品のひとつとする木村屋の初代、山下九助氏は、あんぱんで有名な東京の木村屋で修業を積んで暖簾分けをしてもらい、羊羹を包んでいる内側がアルミ箔の包装材や、薬を包むオブラートを発明したそう。

「はたはたパイ」は、指定商品をパイ菓子として、2015年に商標登録されています(登録第5730530号)。

地域の特色を存分に生かした「はたはたパイ」は、かすかな塩味で香ばしく、とても美味しいお菓子でした。

愛知の県魚は「クルマエビ」ですが、えびせんべいなどのお菓子がたくさんありますので、愛知へ訪れた際は、お土産にどうぞ。(シスぞう)

木村屋について – 横手のスイーツなら木村屋
秋田ずらり│木村屋-しょっつるのほのかな風味とさくさくの食感がやみつきになる木村屋のはたはたパイ。

Duolingo

  • 2024年11月07日
#商標

テレビのCMで耳にしたことをきっかけにDuolingo(デュオリンゴ)というアプリをダウンロードしてみました。
Duolingoとは言語教育アプリで、アプリのロゴは商標登録されています。(国際登録1640955

Duolingo

アプリの設定言語が日本語の人は4か国語(英語、中国語、韓国語、フランス語)しか選択できないようですが、私はアプリの設定言語を英語にしているため他の言語(約40か国語)も選択できました。
その中で私は学生時代に少し勉強したことがあったスペイン語と興味本位でフランス語のコースを受講しています。
スペイン語は見慣れた単語などが出てきて楽しいですが、フランス語は発音や単語の綴りが難しく苦戦しています。
学習方法がただ翻訳するだけではなく、レッスンの中にはゲーム方式やコンピューターと会話をしたりなど工夫がされていてとても面白いです。
しかもこのアプリ無料なんです!

まさか大人になってから新しい言語を勉強する機会が来るとは思っていませんでしたがDuolingoでトライリンガルやクァドリンガルになれるのを夢見て頑張ります!
(うさぎ)

ノート♪ノート

  • 2024年10月23日
#商標】 【#特許

 一見、なんの変哲もないように見えるこのファイル。実は特許取得製品(特許6505669)なのです。

楽譜専用ファイル ノート♪ノート

 これは、株式会社ミュージックエイトが販売している「楽譜専用ファイル ノート♪ノート」です。四隅を挟んで紙(楽譜)を保持することで、書き込みの邪魔にならないようになっています。出願人は、ミュージックエイトと株式会社たんぽぽとの共願です。また、「Note-Note」は商標登録もされています(第5738437号)。

楽譜専用ファイル ノート♪ノート

楽譜専用ファイル ノート♪ノート

 私が学生の頃は、画用紙を使ったり、セロハンテープで長くつなげたり、いろいろ工夫して楽譜を使っていましたが、今はこんなに便利なものがあるのだなぁ、と感心しました。
 これを機に、またなにか音楽に取り組んでもいいかもしれないな、と感じた芸術の秋でした。(マロン)

 書き込める楽譜専用ファイル「note:Note」
 https://www.music8.com/user_data/notenote_04.php

割るだけBOSS CAFE

  • 2024年10月17日
#商標

サントリーの「割るだけBOSS CAFE」をご存じですか?

サントリー 割るだけBOSS CAFE

「牛乳や水と割るだけでお店のようなラテやブラックコーヒーがカンタンにつくれちゃう」という宣伝文句のとおり、このコーヒーベースを使用すると、とてもおいしいドリンクが本当に手軽に出来上がります。
「おいしいアイスカフェラテ、おいしいアイスコーヒーをいますぐ飲みたい!」という希望をかなえてくれるこの商品に、この夏は大変お世話になりました。
秋冬はホットでおいしいドリンクを楽しみたいと思います。

「BOSS CAFE」は、「茶,コーヒー」等を指定商品として、2013年11月15日付で商標登録されています(登録第5630416号)。
(さくらもち)

Milk Frother

  • 2024年10月09日
#商標

 普段何気なく目にする商標について紹介します。今回紹介するのは「ZWILLING(登録商標)」(ツヴィリング(登録商標))です。私は以前からこのブランドのキッチン用品を愛用しています。最近はこの双子のマークもよくみかけるようになった気がします。なべ、包丁などは機能的でデザインもよく、ブレンダーなどのキッチン家電は余計な機能が付いていないシンプル設計で使いやすく、とても気に入っています。

 私はカプセル式のコーヒーマシンを利用しています。普段はブラックのままで十分美味しく飲めるのですが、たまにはコーヒーショップでみかけるような泡立てたミルクを載せて飲みたいときがあります。また、気分によってはブラックだとキツイ感じがするときもあります。そんなときに便利なのが、このMilk Frother(ミルクフローサー)です。日本ではミルクフォーマーなどの呼称が一般的ですが、要はミルク泡立て機です。

ZWILLING Milk Frother

ZWILLING Milk Frother

 私が最近購入したZWILLINGのMilk Frotherは、エスプレッソマシンのようにラテアートを楽しむことこそできませんが、きめの細かい泡ミルクが気軽に作れますし、加熱もできるので、簡単に美味しいカフェオレを作ることができます。豆乳でもやってみましたが、まったく問題なく使えました。

 今年の夏は長かったですが、最近はようやく秋っぽい風が吹き抜けるようになり、朝晩は過ごしやすくなった気がします。このMilk Frotherがますます活躍してくれそうです。
(blink)

御園座

  • 2024年10月02日
#商標

敬老の日のお祝いに、家族で御園座へ行きました。
御園座は名古屋市にある老舗の劇場で、2018年に建て替えられ、モダンで印象的な建築は観光スポットとしても有名です。
外壁の白い格子柄が特徴的で、エントランスの鮮やかな朱色と看板やロゴマークの緑色のコントラストが目を惹きます。

御園座
御園座
御園座

J-PlatPatにて「御園座」で検索してみると登録商標が5件ありました。
1991年、1992年に出願された4件に対し、2017年に出願された第6042219号は、色彩有りの登録商標です。外壁やエントランスの柱に縦書きで使用されています。(下図参照)

御園座

これまでの4件と異なり、区分数が多く、指定商品の内容からも出願時期的にも建て替え後の経営を意識していることが分かります。
立ち寄ることはできませんでしたが、併設された売店にこの登録商標が使用された土産物がたくさん並んでいるのではと推測します。

初めての御園座で、大いに笑い、家族で楽しい時間を過ごすことができました。
夕食に山本屋の味噌煮込みうどんをいただき、名古屋三昧の1日となりました♪(カカオ)

Coleman -THE SUNSHINE OF THE NIGHT-

  • 2024年09月25日
#商標】 【#意匠】 【#特許

 Colemanをご存じでしょうか。キャンプを楽しむ人たちの間では昔から知られているアメリカのアウトドアブランド(会社)です。私が子供のころ家族と行ったキャンプでColemanのガソリン式ランタンを使っていたことを覚えています。そのランタンは暗闇を昼間のように明るく照らしてくれました。それから数十年経ち、自分の子供たちと行くようになったキャンプでも、テーブルや調理コンロ等のColeman製品が活躍しています。写真は調理コンロやガス式ランタンに使用するLPガス缶。赤地に白のColemanロゴが目立ちます。

Colemanコールマンランタンガス

 調べてみると、Colemanは、1900年頃にウィリアム・コフィン・コールマン(William Coffin Coleman)によってオクラホマ州で創業された会社です。当初はガソリン式ランプを専門に扱っていましたが、電灯が普及するようになると、屋外でも使えるガソリン式ランタンを開発し、1914年に「アークランタン」として販売を開始しました。(Wikipedia -コールマン(キャンプ用品)-)。今ではテントを含む様々な種類のColeman製品がキャンプ用品店やホームセンター、オンラインショップ等で販売されています。

 J-PlatPatで商標検索すると、権利者が「ザ コールマン カンパニー インコーポレイテッド」(以下、「Coleman社」)の登録商標が136件ありました。日本で最初(1950年)に登録された登録387738号(画像参照)には、太陽のイラストとColemanのロゴ文字との間に「THE SUNSHINE OF THE NIGHT」(夜の太陽)と書かれています。ランタンのことを意味しているのでしょうか。

Colemanコールマンロゴ

 136件の登録商標の中に、「Coleman」、「コールマン」の文字を含むものは約60件ありました。また、出願人/権利者がColeman社の特許出願は約100件、登録意匠は約110件ありました。多数の知的財産権によりColeman製品・サービスが保護されています(ヒロ)。

専門雑誌の識別力~日経BPの雑誌メディア

  • 2024年09月18日
#商標

 日本経済新聞社のグループ会社である日経BP社は、経営(ビジネス)、技術(テクノロジー)、生活(ライフスタイル)の広い分野でネット・雑誌のメディアを発行しています。それらメディアの名称の多くは商標登録されています。例えばライフスタイル関連の下記の雑誌の名称は、既に30年以上前の創刊当時から商標登録されており、幅広い世代の読者に広く知られています。

 「日経パソコン」1983年創刊:商標登録第1730485号(登録日1984/11/27)
 「日経TRENDY」1987年創刊:商標登録第2260352号(登録日1990/8/30)
 「日経WOMAN」1988年創刊:商標登録第2247543号(登録日1990/7/30)

 この中で「日経TRENDY」は、「個人生活を刺激する流行情報誌」をキャッチフレーズに、現在トレンドになっている商品、サービス、ビジネスに関する記事を掲載した情報誌です。

日経トレンディ

 日経TRENDY2024年10月号(9月4日発売)の「知的財産のプロ/厳選弁理士ファイル」(p128~p132)の中で、弁理士法人服部国際特許事務所の広告記事が掲載されています(p131)。書店等で雑誌をお見かけの際は、弊所の広告記事をご覧いただけましたら幸いです。(コナン)

 (参考サイト)
 https://info.nikkeibp.co.jp/media/TRE/
 https://www.nikkeibp.co.jp/media/media_list.html

特許権の収益化(第2回)

  • 2024年09月12日
#特許】 【#知的財産

 前回の続きです。特許権をマネタイズする代表的な方法の続きです。

5、訴訟および特許侵害の警告

 他社が特許権を侵害している場合、他社に対して警告を行い、他社とライセンス契約を結ぶか、他社に対して訴訟を起こすことで損害賠償を請求することができます。ただし、訴訟は時間と費用がかかるため、戦略的に行う必要があります。

6、特許ポートフォリオの構築と管理

 複数の特許権(意匠権、商標権等を含められる)を組み合わせたポートフォリオを構築し、それを基にライセンス契約を進めることで、収益を最大化できます。また、ポートフォリオ全体を特定の企業に売却することも考えられます。

7、特許プールやコンソーシアムへの参加

 特許プールやコンソーシアムに参加し、他の特許保有者と協力して市場への技術供与を行うことで、ライセンス料を得る方法です。これは特に標準技術に関連する特許権で有効です。

8、投資家やベンチャーキャピタルとの提携

 特許技術を活用したスタートアップを立ち上げ、提携する投資家やベンチャーキャピタルからの資金を得ることで、特許権をマネタイズする方法です。成功すれば特許技術を基にしたビジネスで大きな収益を得る可能性があります。

9、税務戦略の活用

 特許権を活用して、税務上の優遇措置を受けることができる場合があります。たとえば、特許ボックス制度(日本では現時点で未設定)を利用することで、特許権に関連する収益に対して低い税率を適用することができます。

 以上2回に分けて説明しましたが、特許権をマネタイズする方法は、特許権の内容、市場状況、企業の戦略によって異なりますし、また、特許権を取得した国や地域によっても異なります。上記の方法を組み合わせることで、各国で取得した特許権(いわゆる知的財産権)の価値を最大限に引き出すことができます。

 ご質問、ご相談などございましたら、弊所までお尋ねください。
(マルハチ)