AIによる採点は可能か?~記述式問題の自動採点システム~

  • 2020年01月22日

#特許

 2020年度開始の大学入学共通テストにおいて国語、数学で予定されていた記述式問題の導入が、採点ばらつき等の問題を理由に見送りとなりました。50万人以上の答案の採点に約1万人の採点者が必要になるそうですから、採点者が正規職員かアルバイトかという問題ではなく、そもそも人作業のばらつきを無くすことに限界があると考えられます。そこで、「AIに採点させる」という発想が生まれます。特開2019-185754号公報には、千葉大学融合理工学府の須鎗(すやり)弘樹教授の研究室(下記リンク参照)で考案された「記述式試験採点プログラム及び記述式試験採点方法」の発明が開示されています。



 このシステムでは、あらかじめ人手により設定された採点をもとに自動採点(キーワード等の一次採点、キーフレーズ比較)を行い、自動採点により判断できない場合、手動採点を併用します。「約1200人分の模試の解答データに対して実験を行った結果、100%に近い精度で約60%の解答を自動採点することができた」と記載されています。本格導入には、まだ自動採点率を高めることが課題となりそうですが、今後の動向に注目したいと思います。(コナン)

(参照リンク)http://www.icsd3.tj.chiba-u.jp/~suyari-lab/

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