薬にまつわるあれこれ

  • 2024年12月04日
#商標】 【#特許

後発医薬品を示す「ジェネリック」という呼称は世の中に浸透したように思います。
ジェネリック医薬品は新薬(先発医薬品)の特許が切れた後に製造販売される薬で、新薬と同等の有効成分・効能があると厚生労働省から認められている安価な薬です。
以前は、病院で薬を処方される際、ジェネリック希望の意思表示をしたり、医師や薬剤師から希望を聞かれたりした記憶がありますが、今では特に確認されることなく当然のようにジェネリックが処方されている印象です。
医療費削減のために利用推進の取り組みがなされたことで、ジェネリックの普及に一定の効果があったのだと思われます。

薬

ところで、マイナ保険証の話題の陰に隠れてしまいがちですが、10月からジェネリックに関して新たな仕組みが導入されたことをご存じでしょうか。
ジェネリックのある一部の先発医薬品(長期収載品)について、先発医薬品の処方を希望すると、通常の自己負担分とは別に「特別の料金」が加算されるようになりました。
この取り組みにより、さらにジェネリックの普及が進むことが期待されています。
長期収載品の選定療養について | 医療費の節約 | 全国健康保険協会

さて突然ですが、問題です。
登録商標第1号は何の商標でしょうか。

正解は、薬に関する商標です!
(流れから答えが予想できてしまいますね・・)

第1号は、商標登録制度が始まった明治17年(1884年)10月1日に出願され、翌年6月10日に登録されています。J-PlatPatで第50号まで確認してみたところ、「商品ノ種類及品名」から読み取れる限りで、なんと4件を除いた全てが薬関係の商標でした。
書籍「江戸・明治のロゴ図鑑 登録商標で振り返る企業のマーク」によると、江戸時代からの国内主要産業であり、偽造被害も多かった薬に関する商標が、明治時代を通して最も多く登録されたそうです。

今年は商標登録制度が誕生してから140年。上記書籍では、薬の商標以外にもたくさんのレトロな商標が掲載され、歴史的背景などと一緒に紹介されています。図鑑としても読み物としてもとても楽しめる書籍だと思います。
登録商標第1号(魚を捌いていて指を切った人の描写)もなかなか独特なのですが、個人的には、同じく薬に関する登録商標第13号のインパクト、半端ないと思います!!(カカオ)

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