今年、2024年の大河ドラマ「光る君へ」は、源氏物語などの著書として知られる紫式部が主人公です。紫式部は、平安中期の歌人、作家であって、実名や正確な生没年はわかっていません。ですが、著作権の保護期間は没後70年ですので、平安時代からは十分に時間が過ぎており、源氏物語などの平安時代の文学作品は、著作権が発生しておらず、パブリックドメインとなっています。ですから、大和和紀作「あさきゆめみし」のように、漫画化することも問題ありません。もちろん、源氏物語の著作権は切れていても、「あさきゆめみし」には著作権が存在しています。
また、源氏物語には、現代語訳されたものも多くあります。最近ですと、瀬戸内寂聴訳や角田光代訳といったところが有名でしょうか。現代語訳されたものは、訳者に著作権があります。一方で、訳者も没後70年が経過した与謝野晶子訳や谷崎潤一郎訳の源氏物語は、パブリックドメインとなっており、与謝野晶子訳のものは「青空文庫」で読むことができます。(谷崎潤一郎訳は「作業中の作品」となっており、まだ読めませんでした。)
これを機に、源氏物語のいろいろな現代語訳を読み比べるのも面白そうだな、と思いつつ、まずは、学生時代に途中で挫折した「あさきゆめみし」への再チャレンジから始めたいと思います。(マロン)