昔の薬

  • 2021年05月19日
#商標

 こんにちは、ヒロです。
 先日実家に帰ったとき、古い箪笥の奥から出てきた昔の薬を見せてもらいました。袋を振ると、カラカラと薬の粒が袋に当たる音がしました。

 袋の表面に記載されている「BAOF」、「バオーフ」、「Ristoma」、「リストマ」でインターネット検索してみましたが、該当する薬の情報は見つかりませんでした。
 「BAOF」の袋に記載されている「Gastritis」、「Magendarmkatarrk」をGoogle翻訳してみたところ、ドイツ語で「胃炎」、「胃腸障害」と訳されました。「Ristoma」の袋の「Anamie」、「Herzklopfen」は、「貧血」、「動悸」と訳されました。これらの症状を緩和または治療するための薬のようです。

 袋の中に入っていた紙に「昭和15年」(1940年)と書かれていたので、80年ほど前の薬ということがわかりました。祖父母か曽祖父母の代で使用されていたのでしょう。

 袋の裏面には「薬價金五圓」(薬価金五円)と記載されています。日本銀行の下記ページを参考に当時の五円を今のお金に換算すると約二千円になりました。
「昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?」(日本銀行)
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/history/j12.htm/

 「九州理化学製剤所」についてもインターネット検索してみましたが、該当の製剤所はヒットしませんでした。この製剤所は、今はもう存在しないようです。

 袋の表面に「TRADEMARK」の文字とともに表示されている龍の図形について商標登録されていないか、J-Platpatで商標検索してみました。
 「図形等分類」の欄に「24.11.17」(龍)と「4.3.3」(ドラゴン)を入力し検索したところ、龍(ドラゴン)の図形を含む商標が1201件ヒットしました(2021/5/12時点)。さらに、「類似群コード」の欄に「01B01」(薬剤等)を入力し条件を追加して検索したところ、62件に絞り込まれました。しかし、この62件の中に、袋の龍の図形と同一または類似の登録商標はありませんでした。当時は商標登録されていたのかもしれませんが、今は登録されていないようです。

 薬剤師をしている義妹がこの薬に興味をもち、「調べてみたい」とのことで、この薬は今、義妹の手元にあります。
 この薬について何か知っている方は、コメント欄からご連絡いただけると嬉しいです。

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