体内の酸化還元反応を音楽教育に利用した発明

  • 2018年12月12日

#特許

 音楽等の芸術は、発明の対象となる「自然法則を利用した技術」とは馴染みにくいように思われますが、面白い特許を見つけましたので紹介します。特許第6034262号の「音楽色調絵画指導法。」は、音楽を聴いて、イメージから感じた色を選択したときの唾液の酸化還元電位を測定して心理状態を推定する発明で、幼児等の音楽教育に用いられます。酸化還元電位(ORP)測定装置を開発したオルプ株式会社(ホームページ参照)の役員が会社設立以前に個人名で出願したようです。学習者は、まず曲を聴く前に、唾液ORPを測定します。その後、曲を聴いてイメージした色を下図(特許公報から引用)のような塗り絵教材に自由に塗り、再び唾液ORPを測定して変化を調べるというものです。

 なお、この出願は、拒絶理由通知を受けることなく早期審査で登録されています。特許の専門的観点から言うと、請求項の記載において「など」が多用されており、形式的には明確性要件(特許審査基準 第Ⅱ部第2章第3節2.2(5)e)に適合しないようにも思われます。しかし、個人の発明に対する審査官の配慮により、実質的に問題ないと判断されたのではないかと推測します。(コナン)

 (参照リンク) https://www.orp-corporation.com/

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