本日12月5日と関連の深い発明について紹介します。今回紹介するのは、イギリスの電子工学者で発明家のロバート・ワトソン=ワット(Sir Robert Alexander Watson Watt, 1892.4.13~1973.12.5)が発明した防空レーダーです。ロバート・ワトソン=ワットは、48年前の今日、スコットランドのインヴァネスで亡くなりました。
ロバート・ワトソン=ワットは大学で工学を学んだ後、イギリス気象庁などで無線通信の研究を行いました。その後、ナチスドイツが台頭しつつあった1935年、イギリス空軍省に電磁波による防空用航空機探知システムを提案。2月から実験を開始し、4月には特許を取得、同年終わりまでに探知距離を60マイル(97km)まで伸ばしました。この功績により、1942年ナイトの称号を与えられます。
この技術をもとに防空レーダー設備が整えられた結果、イギリスは1940年のバトル・オブ・ブリテンに勝利することになりました。その後、彼は、1941年にアメリカに派遣され、防空システムについて助言を行ったとのことです。
ちなみに、ロバート・ワトソン=ワットは蒸気機関を改良して産業革命を呼び起こしたジェームズ・ワットの子孫(日本語版ウィキペディア)との説がありますが、はっきりとした証拠はないようです(英語版ウィキペディア)。
関連リンク
1. ロバート・ワトソン=ワット – Wikipedia
2. Robert Watson-Watt – Wikipedia
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