コーヒーミル

  • 2018年10月15日
#特許

 こんにちは、ヒロです。
 最近、挽きたての豆で淹れたコーヒーのおいしさを知り、自分でも淹れてみたくて、手動のコーヒーミルを購入しました。ジャパンポーレックス株式会社の「コーヒーミル」です。

 円筒状の本体の上部にコーヒー豆を入れ、ハンドルを取り付けて回すと、内部の臼によりコーヒー豆が挽かれ、粉状になったコーヒー豆が下部に溜まります。ハンドルを取り外せばコンパクトに収納でき、持ち運びにも便利です。

 パッケージに「国際特許出願中」と記載されていたのでJ-PlatPatで調べてみたところ、対応すると思われる出願の特許掲載公報がありました(発明の名称:ミル装置、特許番号:特許第5964536号)。

(特許第5964536号の図6より抜粋)

 この特許発明では、ハンドルに形成された矩形の軸孔と嵌合する断面矩形の軸部に「ねじれ」が形成されていることが特徴のようです。軸孔と軸部とを矩形にすることにより、軸部に対するハンドルの空回りを防止でき、軸部に「ねじれ」を形成することにより、軸部からのハンドルの抜け落ちを防止できるとのことです。


 購入した「コーヒーミル」でも、軸孔と軸部は矩形に形成され、軸部には「ねじれ」が形成されています。確かに、使用中、ハンドルが空回りしたり抜け落ちたりしたことは1度もありません。軸孔と軸部が断面五角形の前機種では使用中のハンドルの空回りや抜け落ちがあったそうなので、上記特許発明により、この課題が見事に解決されていることがわかります。

ポーレックス コーヒーミル

ほぼ日のアースボール

  • 2018年10月05日
#特許

今回は「ほぼ日のアースボール」をご紹介します。

この「ほぼ日のアースボール」というのは、首都大学東京の渡邉英徳研究室と、株式会社ほぼ日が共同で研究・開発した、AR (拡張現実)技術を用いた地球儀です。
専用アプリをダウンロードしたスマホ等を、この地球儀にかざすと、世界の国旗がそれぞれの場所に浮かび上がります。
「子どもは特に喜ぶだろうな~」と思っていたら、数日後、姪っ子とテレビ電話をしていた際に「買ってもらった」と嬉しそうにアースボールを見せてくれました。
彼女は恐竜が好きなのですが、なんとアースボールは恐竜の生息地も表示することができるようで、「○○(恐竜の名前)はここにいるよ!」などと、目をきらきらさせて教えてくれました。他にもコンテンツがたくさんあるようなので、興味を持たれた方はリンク先をご覧ください。https://earthball.1101.com/

さて、このアースボール、ホームページに「特許出願中」とあったので、J-platpatで検索してみましたが、公開特許公報はまだ発行されていませんでした。発行された際には、どんな技術が用いられているのかぜひ読んでみたいと思います。(さくらもち)

スタインウェイのコンサートピアノ

  • 2018年10月02日
#特許

先日、ピアノの調律センターに出かけてきました。YAMAHAをはじめ100台以上のピアノが並ぶ中、ひときわ存在感を放つスタインウェイのコンサートピアノに出逢いました。
コンサートグランドピアノメーカーとして世界的に有名なスタインウェイは、1857年以来、120を越える特許を取得しています。特許の内容は、ハンマーアクションや弦の構造に関するものなど種々にわたります。スタインウェイの初期の特許が現在のコンサートグランドピアノの礎となり、世界中のピアノメーカーがスタインウェイの技術を次々に採用しているそうです。滅多に弾ける機会のない最高級グランドピアノ・・・今回試弾させて頂きましたが、さすがに超一流のピアノだけあって音色も弾き易さも格段に素晴らしかったです。(バレリーナ)

専売特許の日

  • 2018年08月14日
#特許

 8月14日は、専売特許の日です。堀田瑞松によって出願された「錆止塗料及ビ其塗法」に対して、1885年(明治18年)8月14日に特許第1号が付与されたことにちなんでいます。明細書を見ると、出願日が明治18年7月1日となっているので、出願から特許査定まで、今と比べるとずいぶん早いですね。
 特許第1号の明細書は、以下のURLで見ることができます。(マロン)
 https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/PU/JPC_1/5057BF50DF8583E2

テレビを発明した人々

  • 2018年08月02日
#特許

 テレビ技術と関連の深い発明家について、ご紹介します。

 一人目は、ロシア系アメリカ人の発明家、ウラジミール・ツヴォルキン(Vladimir Zworykin、1888-1982)。彼は、ブラウン管によるテレビ送受信システムや、電子顕微鏡を発明したことで知られています。サンクトペテルブルクの工業大学で学んだ後、ロシア革命後にアメリカに移民し、その後ウェスティングハウスやRCAなどで働きながら、長くテレビ技術の開発に携わりました。引退後、アメリカ国家科学賞を受賞しています。

 二人目は、アメリカ人のフィロ・ファーンズワース(Philo Farnsworth、1906-1971)です。ファーンズワースは、電子顕微鏡開発を手掛けるなどし、300もの特許を国内外に保有していた著名な発明家です。

 二人のテレビ技術は、ともに1936年のベルリンオリンピックで使用されるほど完成度は高かったようです。
 この他にもたくさんの発明家の努力があって、今日の高品質テレビ技術が製品化していることに共感します。 (blink)

 詳細は以下リンク先(Wikipedia)をご覧下さい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウラジミール・ツヴォルキン
https://ja.wikipedia.org/wiki/フィロ・ファーンズワース

二重構造の陶磁器カップ

  • 2018年07月23日
#商標】 【#特許

先月の事になりますが、今年の父の日も家族で食事&何かプチギフトを用意しようと雑貨屋さんへ足を運んだところ、父の日ギフトコーナーで気になる陶磁器のカップを見つけました。

外箱の説明によると、二重(中空)構造のため保冷、保温に優れていて結露しにくく、電子レンジOK、食洗機OKとのこと。そして「製造特許取得商品」「清山窯」とあり、カップの底には商標らしき「キーポ」「清山」という文字が。

非常に気になります。(特許事務所員あるある)

おなじみJ-PlatPatで調べてみました。
「キーポ」は登録商標(第4291591号)で、登録日は平成11年7月9日。権利者は株式会社清山でした。この権利者名で特許検索をしたところ、二重構造の焼物容器に関する特許出願が2件ヒットしました。20年ほど前に出願されていましたが、いずれも拒絶査定となっていました。特許にはなりませんでしたが、製法は普及して多様なカップが作られ定番商品となっているようです。日本の技術を垣間見られる良い商品に出会えました。

父から使用感など特にコメントはありませんが、晩酌や食後のお茶にと出番が多いようなので、そこそこ気に入ってもらえたのかなぁと思っています♪(すーママ)

 

夏時間

  • 2018年07月18日
#特許

こんにちは、タイムです。
梅雨も明け、いよいよ夏が始まりましたが、ここ名古屋では梅雨明け後すぐに盛夏かと思われる気温が続いています。

先日、早起きをし、活動開始時間を早めたところ、気温も低く出勤する人の数が少なく地下鉄もゆったり乗ることができ、とても快適でした。

欧米では、現在夏時間ということで、国際出願(特許、意匠、商標)に関する問合せ先である世界知的所有権機関(スイス)への電話による問合せ時間も、先月は日本時間17時以降でしたが、今月7月に入ってからは16時以降になりました。
季節により国全体で時間が変わるという事は、日常生活と業務上で一体どういった影響があるのだろうか、と思いを馳せつつ個人レベルで夏時間で行動をすることで心身ともにより快適な夏が過ごせるような気がします。

呼吸する靴:GEOX

  • 2018年07月17日
#特許

 いよいよ暑い夏がやってきました。みなさんは、暑い日に履く靴の中の熱気や蒸れを不快に感じたことはありませんか?何か良い靴はないか探していたところ、この不快感を軽減できそうな靴をネットで見つけ、購入してみました。GEOXという、イタリアの靴メーカーのスニーカーです。

 靴底のつま先側部分に50~60個の穴が開いています。この穴を通じて靴内外で換気され、靴の中の蒸れが軽減されます。また、防水透湿機能をもつ膜(メンブレン)が靴底と中敷きの間に設けられており、靴底の穴を通じて靴の中の熱気を蒸気とともに外へ逃がしつつ、外からの水の侵入を防ぐことができるそうです。GEOXのWebページでは「呼吸する靴」と紹介されています。

 この靴の靴底を見ていて、かかと部分に「WORLD P.C.T. PATENT」の文字があることに気づきました。中敷きには、「ITALIAN PATENT」の文字も見えます。

 特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)で調べてみると、「GEOX S.p.A.」名義で、通気性の高い靴に関する数十件の特許が日本で取得されていることがわかりました。そのうちの多くが、特許協力条約(PCT:Patent Cooperation Treaty)に基づく国際出願制度を利用したものでした。

 このスニーカーを数日履いてみましたが、確かにつま先周りが涼しく感じられました。今年の夏は、快適に過ごせそうです。(ヒロ)

サッカーロシアW杯開幕!

  • 2018年06月26日
#特許

 4年に一度のサッカーW杯が開幕しました!今回の大会にはW杯史上初、正確な判定のためのビデオ判定システム(ビデオ・アシスタント・レフリー)が導入されています。ビデオ・アシスタント・レフリー(VAR)とは、映像を見る限り明らかに間違っていると思われる判定があった場合は、無線を通じて主審にそれを知らせることができる審判のことです。将来的には、複数のカメラを駆使してIT技術+人工知能(AI)による完全ロボット審判も可能なのでは?なんて思いますが、いかがでしょうか?(^^;) これについては開発されているかは不明ですが、最新のIT技術を取り入れたサッカー関連の特許出願は昨今増えているとのことです。何はともあれ、がんばれ日本!
(バレリーナ)

すり切れた刻印

  • 2018年06月13日
#特許

スイマーです。
20年以上使い込んできた道具箱の留め金にこんなものを見つけました。
小さくてわかりにくいのですがちゃんと番号が読み取れます。
滅多に使わない箱とはいえ、今までこんな刻印があることに気が付きませんでした。
日常生活の中で目に飛び込んでくる知的財産の証。
古い物から新しい物まで、探せばまだまだたくさんありますね。