夏の星弥

  • 2021年08月12日
#商標

夕方になっても気温が下がらない暑い日が続いていますね。
太陽が沈み暮れ行く夕空を眺め夕涼みを楽しむという文化は、今の日本では薄れつつあるというより隔世の感を抱きます。
ただ、暗くなって夜の帳が降りると、天の川にそって北から南に向けて翼を広げて飛ぶ白鳥座は、変わらない姿を見せてくれます。

そんな夏の夜空をモチーフとした可愛らしいパッケージのお菓子を見つけたのでご紹介します。

夏の星弥

株式会社み乃龜「夏の星弥」

「株式会社み乃龜」は名古屋のおかきメーカーで「み乃龜」というロゴが商標登録されています。

み乃龜

商標登録番号:第3107725号
商標登録日 :平成7(1995)年 12月 26日
(タイム)

MAGNA-TILES

  • 2021年08月04日
#商標

 こんにちは、ヒロです。
 「MAGNA-TILES」というおもちゃで子供がよく遊んでいます。

MAGNA-TILES

 四角形または三角形のプレートの各辺に磁石が設けられていて、辺同士をくっつけることで平面や立体の色々な形にすることができます。強すぎず弱すぎず、ちょうど良い強さの磁力のため、手の力が弱い子供でも簡単にくっつけたり外したりして遊ぶことができます。

MAGNA-TILES

 パッケージの「MAGNA-TILES」の右肩に、登録商標を示すマーク(丸で囲ったR)があります。

MAGNA-TILES

 「MAGNA-TILES」は米国の商品のため、USPTO(米国特許商標庁)のTESS(Trademark Electronic Search System)で調べてみたら、文字商標「MAGNA-TILES」についていくつか登録されていました(登録番号:2654320、5622354、6247284、6323690)。

 そのうち登録番号が2654320のものは、指定商品・指定役務(Goods and Services)が「Manipulative toys, namely, blocks and puzzles(操作玩具、つまりブロックとパズル)」、出願日が「2002年2月6日」、登録日が「2002年11月26日」、現商標権者が「MVW HOLDINGS, INC.」となっています。

 「MAGNA-TILES」について日本で商標登録されていないかJ-PlatPatで調べてみたところ、登録番号「第5816110号」で登録されていました。こちらは、指定商品又は指定役務が「知育玩具,ブロックおもちゃ,積み木(おもちゃ)」、出願日が「2015年7月2日」、登録日が「2015年12月25日」、商標権者が「ピープル株式会社」(東京都中央区)となっています。

 さらに調べたところ、「MAGNA-TILES」は、ピープル株式会社が1992年に日本で販売開始した「ピタゴラス」という知育玩具の米国版(MVW社(前バルテック社)より1997年に販売開始)であるということがわかりました(ピープル株式会社:ピタゴラスとは?)。

 なお、商標「ピタゴラス」については、ピープル株式会社により1991年12月25日に日本で出願され、1995年5月31日に登録されています(登録番号:第2707566号)。

スパイスカレー

  • 2021年07月30日
#商標

 先日、ネットサーフィンをしていたところ、「印度カリー子」さんというスパイス料理研究家の、スパイスカレーのレシピに出会いました。

 彼女のレシピで使用するスパイスは、基本的に、「クミンシード」、「コリアンダーシード」および「ターメリック」の3つのみ(私は辛い食べ物が好きなので、「カイエンヌペッパー」を足します。)です。他の具材も、たまねぎ、トマト、ヨーグルトなど手軽に手に入れられるものだけです。それでいて、スパイスが香る本格的なカレーができあがるため、大変気に入り、リピートして作っています。この夏はスパイスカレーをたくさん食べて元気に乗り切りたいと思います。

 「印度カリー子」は、指定商品「カレー」等で商標登録されています(登録第6176763号、登録第6393357号)。(さくらもち)

オリジナルザッハトルテ

  • 2021年07月19日
#商標

ウィーンにあるホテル・ザッハーが、ザッハトルテを全世界送料無料で送るという、期間限定のキャンペーンをやっていることを知り、取り寄せてみました。

ザッハトルテは、チョコレート味のスポンジ全体をチョコレートでコーティングしたケーキですが、1832年に料理人のフランツ・ザッハーが考案し、後に次男のエドゥアルトが開業したホテル・ザッハーの、レストランとカフェで提供されたのが始まりだそうです。
レシピは門外不出でしたが、ホテルが財政難に陥った折に、ウィーン王室御用達の洋菓子店「デメル」が販売権を得ることになります。
その後、レシピは広く知られるようになり、ホテル・ザッハー側が、デメルを相手取って商標権の使用と販売の差し止めを求める裁判を起こしますが、7年に及ぶ裁判の結果、双方にザッハトルテの販売が認められます。
その結果、デメルのものは「デメルのザッハトルテ(Demel’s Sachertorte)」、ホテル・ザッハーのものは「オリジナルザッハトルテ(Original Sacher-Torte)」として売られています。

注文したオリジナルザッハトルテは、暑さにも耐えて無事に届きました。木箱にしっかり収まっていて、崩れることもありませんでした。

強~烈に甘く濃厚なケーキですが、酸味の利いた杏ジャムがスポンジの間に挟んであり、味のアクセントになっています。また、ホテルで供されるのと同じように、無糖ホイップを添えていただくことで、甘さが少し和らぎます。コロナ渦において、貴重な海外体験ができました。(シスぞう)

ザッハトルテ(Wikipedia)

鬼滅の刃関連の商標出願 その2

  • 2021年06月30日
#商標

 鬼滅の刃に登場するキャラクターの羽織の柄が商標出願されていることを以前に記事にしましたが、こちらの最初の審査結果が出ました。
  前回の記事:鬼滅の刃関連の商標出願

 義勇さん柄、しのぶさん柄、煉獄さん柄は、2021年6月3日に商標登録されました。(登録番号6397486,6397487,6397488)
 興味のある方は、J-PlatPatの「商標」より「商標番号照会」を選択し、登録番号欄に上記の番号を入れると詳細情報を見ることができます。
 個人的には、登録されるのであれば、しのぶさん柄、煉獄さん柄で、義勇さん柄は微妙かな、と思っていたので、わりと予想通りでした。義勇さん柄は、半々羽織なのが識別力に繋がったのかもしれません。
 また、同日付けで、「炭次郎」「禰豆子」「善逸」「伊之助」「義勇」のキャラクター名や、「全集中」「無限列車」「鬼殺隊」などが標準文字で商標登録されています。権利者はいずれも株式会社集英社です。

 一方、炭次郎柄、禰豆子柄、善逸柄は、拒絶理由が通知されました。適用条文は、いずれも第3条第1項第6号で、識別力がない、と認定されています。
 拒絶理由が通知された3つについては、出願人である集英社が応答する可能性も十分にありますので、引き続き、今後の審査動向を見ていきたいと思います。(マロン)

軽やかなメガネ

  • 2021年06月09日
#商標

最近、新しくデスクワーク用のメガネを作りました。
店員さんに相談しながら選んだものは、Cotoriという自社ブランドのメガネです。
登録商標のロゴや添えられたイラストが「ココロさえずる、軽やかさ」というブランドコンセプトにぴったりで、このメガネの持つ特徴を適切に表現していてイメージしやすいと感じました。

ルックスも付け心地も軽やかな新しいメガネを手に入れて心が躍りました。
プレゼントの専用ケースとメガネ拭きも素敵です♪
あれこれリクエストして長い時間をかけてしまったのに、店員さんは「楽しく作らせていただきました」と見送ってくださり、一層心地よい気分でお店を後にすることができました。(カカオ)

登録商標:第6259543号(J-PlatPat)
cotori|眼鏡市場

ほたリウム

  • 2021年05月28日
#商標

夜が短くなり随分日が長くなり、徐々に夏に近づいています。名古屋は梅雨に入り、空を見上げるとどんよりとした曇り空。まばゆい陽光は影をひそめ、街の樹木は雨に濡れそぼち、雨粒を通し多彩な緑を我々に見せてくれます。
虫たちも、季節に寄り添うように新たなメンバーが登場し、四季の移ろいを感じます。

ところで、皆さんは蛍の鑑賞シーズンが梅雨の時期であることはご存知ですか?
どのような場所に蛍が生息できるのか、よく知られているのは水がきれいであること、水流が穏やかであること、暗く静かであること、など昔の自然の原風景のまま時が流れているような場所のようです。
ですが、東武動物園では1年を通して蛍を鑑賞できる世界初の「ほたリウム」という施設があるようです。(タイム)

●商標:ほたリウム
商標登録番号 :第4870447号
登録日    :平成17(2005)年 6月 10日
権利者    :東武鉄道株式会社

●東武動物園 ほたリウム
https://www.tobuzoo.com/zoo/feature/hotariumu/

昔の薬

  • 2021年05月19日
#商標

 こんにちは、ヒロです。
 先日実家に帰ったとき、古い箪笥の奥から出てきた昔の薬を見せてもらいました。袋を振ると、カラカラと薬の粒が袋に当たる音がしました。

 袋の表面に記載されている「BAOF」、「バオーフ」、「Ristoma」、「リストマ」でインターネット検索してみましたが、該当する薬の情報は見つかりませんでした。
 「BAOF」の袋に記載されている「Gastritis」、「Magendarmkatarrk」をGoogle翻訳してみたところ、ドイツ語で「胃炎」、「胃腸障害」と訳されました。「Ristoma」の袋の「Anamie」、「Herzklopfen」は、「貧血」、「動悸」と訳されました。これらの症状を緩和または治療するための薬のようです。

 袋の中に入っていた紙に「昭和15年」(1940年)と書かれていたので、80年ほど前の薬ということがわかりました。祖父母か曽祖父母の代で使用されていたのでしょう。

 袋の裏面には「薬價金五圓」(薬価金五円)と記載されています。日本銀行の下記ページを参考に当時の五円を今のお金に換算すると約二千円になりました。
「昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?」(日本銀行)
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/history/j12.htm/

 「九州理化学製剤所」についてもインターネット検索してみましたが、該当の製剤所はヒットしませんでした。この製剤所は、今はもう存在しないようです。

 袋の表面に「TRADEMARK」の文字とともに表示されている龍の図形について商標登録されていないか、J-Platpatで商標検索してみました。
 「図形等分類」の欄に「24.11.17」(龍)と「4.3.3」(ドラゴン)を入力し検索したところ、龍(ドラゴン)の図形を含む商標が1201件ヒットしました(2021/5/12時点)。さらに、「類似群コード」の欄に「01B01」(薬剤等)を入力し条件を追加して検索したところ、62件に絞り込まれました。しかし、この62件の中に、袋の龍の図形と同一または類似の登録商標はありませんでした。当時は商標登録されていたのかもしれませんが、今は登録されていないようです。

 薬剤師をしている義妹がこの薬に興味をもち、「調べてみたい」とのことで、この薬は今、義妹の手元にあります。
 この薬について何か知っている方は、コメント欄からご連絡いただけると嬉しいです。

ペコちゃん人形焼

  • 2021年05月12日
#商標

 先日、株式会社不二家の「ペコちゃん人形焼」という、とてもかわいいお菓子に出会いました。その名のとおり「ペコちゃん」の顔を象った人形焼で、つぶあん、こしあん、カスタードクリームなど数種類のフレーバーがあります。私は、期間限定の「宇治抹茶」を選んだのですが、ふんわりした生地に抹茶のクリームがマッチしていて、とてもおいしかったです。今度、他のフレーバーも買ってみようと思います。

 この商品に関連した商標があるかJ-PlatPatで検索すると、「GINZA FUJIYA ペコちゃん 人形焼」という商標が、指定商品「人形焼」で、登録されていました(登録第6368159号)。下記写真の、商品パッケージ上部に使用されていますね。(さくらもち)

コロコロ

  • 2021年05月06日
#商標

5月6日は、「コ(5)ロ(6)コ(5)ロ(6)」の語呂合わせから、日本記念日協会に「コロコロの日」として登録されています。
これは、株式会社ニトムズが開発した、粘着カーペットクリーナー「コロコロ」の商標出願から25周年を記念して、2010年に制定されたものです。

とても単純なネーミングですが、発売当初は別の商品名だったそうです。しかし、手軽にお掃除できるアイテムとして、「コロコロ」といえば誰もが粘着カーペットクリーナーのことと認識するのが面白いですね。(シスぞう)

「コロコロ」の商標は、1985年2月20日に出願され、1987年5月29日に登録されています。
J-PlatPat 商標照会 コロコロ

※「コロコロ」は、株式会社ニトムズの登録商標です。