みなさん、「東海・北陸 地域ブランド総選挙」をご存じですか? この総選挙では、各地域の大学生と地域団体商標権者がチームを組み、地域の商品の魅力を「Instagram®」上で発信します。そして勝ち進んだ10チーム程度が決勝戦で新商品や新ビジネスのアイデアのプレゼンテーションを行い、最優秀賞を目指します。決勝戦の日時は12月12日(水)13:00~17:30、場所は名古屋国際センター別棟ホールです。是非ご注目ください!(ランナー)
https://www.chiiki-brand.com/
ハッと一息!
弁理士、特許技術者、商標実務者、図面作成者、業務管理者が書き込みます
蒸気でホットアイマスク
こんにちは、レモンです。
こちらのブログを見てくださっている方の中には、普段の生活の中でパソコンやスマートフォンの使用等で目に疲れを感じる、という方も多いのではないでしょうか。
私も普段から目を酷使しているため、手放せないものがあります。
それが”めぐりズム 蒸気でホットアイマスク”(花王株式会社発売)です。
使い捨てタイプのもので、袋から取り出して耳にかけるだけですぐに温かくなってきます。
私は主に夜眠る前に使用しているのですが、とても心地よい温度で、目の疲れが和らぐのを感じます。
こちらのアイマスクですが、特許を取得しています。[第3629956号]
発明の概要としては、目、及び目の周辺に一定量以上の水蒸気を適用し、リラックス効果を与え、且つ安全に使用できるといった、アイマスクの技術に関するものです。
袋から取り出すと鉄粉の酸化反応が起き、約40℃の蒸気で目を心地よく温められます。
これまでは快適な温度の持続時間は約10分間でしたが、2018年9月1日から、快適時間が2倍の約20分間という改良が施され、新発売されました。従来の物よりも長く使用できるということで、今後ますます手放せなくなりそうです。
災害用簡易トイレ
西日本豪雨の発生から100日となる10月14日、倉敷市真備町では犠牲者を追悼する催しが行われたそうです。今でも不便な暮らしを強いられている方がいらっしゃる現実に胸が痛みます。
今年は自然災害が多く、弊所でも防災グッズの備蓄をするなど防災意識を高めています。
水、食品の備蓄など欠かせないことはたくさんありますが、個人的にはトイレの問題が一番気になります。建物が倒壊して仮設トイレが設置されるまでどう凌ぐのか・・。
調べてみました。たくさんの種類のものが販売されているなか、気になるものを見つけました。「ゆうぺーる」という簡易洋式トイレです。蓋付きのバケツのような形状なので、部屋や玄関などに置いて椅子や物入れとして日常生活で使用することもできます。特許取得済、日本製ということで期待できます。(発明の名称:簡易トイレ、特許第4931906号)
同梱されている消臭吸収剤の「ヒノキパック」は登録商標です。(商標登録第5869830号)
自宅に備蓄して不安材料を1つでも減らしておきたいと思います。(すーママ)
参考サイト:http://www.yamato-nb.com/items/u-pail-toilet/up53
発光ダイオード(LED)
今回紹介するのは「発光ダイオード(LED)」です。
発光ダイオードを発明した米国人発明家、ニック・ホロニアック・ジュニア(Nick Holonyak, Jr.)は、今からちょうど90年前(1928年)、イリノイ州ジーグラーで生まれました。90歳となった現在も健在で、イリノイ大学で教授を務めています。
ホロニアックが1962年に初めて世に送り出したのは赤色LEDでしたが、10年後の1972年には同じ米国のジョージ・クラフォードによって黄緑色LEDが発明され、1990年代に入ると、赤崎勇、天野浩、中村修二らによって青色LEDが発明されました。
現在では白色LEDのほかさまざまな中間色LEDも実用化され、信号機・電光掲示板・乗用車のランプなど、数え切れないほど多くの分野でLEDが使用されています。
2014年、青色LEDの開発に対してノーベル物理学賞が授与されました。日本人3名の受賞ということで大きな話題となりましたが、ホロニアックら先駆者による赤色LEDの発明がなければ、その後の展開はずいぶんと違ったものになっていたかもしれません。
ちなみに、ホロニアックは発光ダイオードだけでなく、赤色半導体レーザー(CDのピックアップなどに使用)など41の特許を取得しています。詳細は以下のリンク先をご覧ください。
ニック・ホロニアック(Wikipedia)
タグ付きガニ
こんにちはタイムです。
厳しかった夏も終わりましたが、日中はまだまだ暑いですが、夕方以降は秋らしく気温も低く過ごしやすくなりましたね。
涼しくなると恋しくなるのは温泉です。そして、温泉のパンフレットに載っている各地方の地元料理の写真に目を奪われます。
とくにこの時期になると、“タグ付き〇〇ガニ”というコピーの温泉パンフレットが見受けられます。
“タグ付きガニ”とは地元の漁港で獲れたカニを他と識別するために付けられた、プラスチック製のタグが付けられたカニのことです。
種類としては、「越前ガニ(黄)」、「加能ガニ(水色)」、「香住ガニ(緑)」他多数あります。
カニは、生息地が異なると同じ種類であっても味覚が異なるため、水揚げされる漁港により味覚に差が出るようです。
例えば、同じ松葉ガニであっても、香住漁港で水揚げされる香住ガニの場合は、他のものと違い、深海ミネラル豊富な水深500~2500mで育っているため、甘味が強く瑞々しいのが特徴とのことです。
この秋は、“タグ付き〇〇ガニ”をはじめとした、自然の恵みを食し心身ともにゆったり過ごし英気を養いたいものです。
●上記に挙げたかにの種類中「越前ガニ」は商標登録されています。
登録番号:第5089307号
登録日 :平成19年(2007)11月9日
権利者 氏名又は名称:福井県漁業協同組合連合会
コーヒーミル
こんにちは、ヒロです。
最近、挽きたての豆で淹れたコーヒーのおいしさを知り、自分でも淹れてみたくて、手動のコーヒーミルを購入しました。ジャパンポーレックス株式会社の「コーヒーミル」です。
円筒状の本体の上部にコーヒー豆を入れ、ハンドルを取り付けて回すと、内部の臼によりコーヒー豆が挽かれ、粉状になったコーヒー豆が下部に溜まります。ハンドルを取り外せばコンパクトに収納でき、持ち運びにも便利です。
パッケージに「国際特許出願中」と記載されていたのでJ-PlatPatで調べてみたところ、対応すると思われる出願の特許掲載公報がありました(発明の名称:ミル装置、特許番号:特許第5964536号)。
(特許第5964536号の図6より抜粋)
この特許発明では、ハンドルに形成された矩形の軸孔と嵌合する断面矩形の軸部に「ねじれ」が形成されていることが特徴のようです。軸孔と軸部とを矩形にすることにより、軸部に対するハンドルの空回りを防止でき、軸部に「ねじれ」を形成することにより、軸部からのハンドルの抜け落ちを防止できるとのことです。
購入した「コーヒーミル」でも、軸孔と軸部は矩形に形成され、軸部には「ねじれ」が形成されています。確かに、使用中、ハンドルが空回りしたり抜け落ちたりしたことは1度もありません。軸孔と軸部が断面五角形の前機種では使用中のハンドルの空回りや抜け落ちがあったそうなので、上記特許発明により、この課題が見事に解決されていることがわかります。
ほぼ日のアースボール
今回は「ほぼ日のアースボール」をご紹介します。
この「ほぼ日のアースボール」というのは、首都大学東京の渡邉英徳研究室と、株式会社ほぼ日が共同で研究・開発した、AR (拡張現実)技術を用いた地球儀です。
専用アプリをダウンロードしたスマホ等を、この地球儀にかざすと、世界の国旗がそれぞれの場所に浮かび上がります。
「子どもは特に喜ぶだろうな~」と思っていたら、数日後、姪っ子とテレビ電話をしていた際に「買ってもらった」と嬉しそうにアースボールを見せてくれました。
彼女は恐竜が好きなのですが、なんとアースボールは恐竜の生息地も表示することができるようで、「○○(恐竜の名前)はここにいるよ!」などと、目をきらきらさせて教えてくれました。他にもコンテンツがたくさんあるようなので、興味を持たれた方はリンク先をご覧ください。https://earthball.1101.com/
さて、このアースボール、ホームページに「特許出願中」とあったので、J-platpatで検索してみましたが、公開特許公報はまだ発行されていませんでした。発行された際には、どんな技術が用いられているのかぜひ読んでみたいと思います。(さくらもち)
スタインウェイのコンサートピアノ
先日、ピアノの調律センターに出かけてきました。YAMAHAをはじめ100台以上のピアノが並ぶ中、ひときわ存在感を放つスタインウェイのコンサートピアノに出逢いました。
コンサートグランドピアノメーカーとして世界的に有名なスタインウェイは、1857年以来、120を越える特許を取得しています。特許の内容は、ハンマーアクションや弦の構造に関するものなど種々にわたります。スタインウェイの初期の特許が現在のコンサートグランドピアノの礎となり、世界中のピアノメーカーがスタインウェイの技術を次々に採用しているそうです。滅多に弾ける機会のない最高級グランドピアノ・・・今回試弾させて頂きましたが、さすがに超一流のピアノだけあって音色も弾き易さも格段に素晴らしかったです。(バレリーナ)
コミコンという名前
スイマーです。
先月、アメリカのサンディエゴ・コミコンがソルトレイク・コミコンに商標権をめぐる裁判で勝訴したという記事を読みました。 “Comic Con”と”Comic-Con”の名称使用の差止めを命じられたソルトレイク側は名称の変更をしたとのことです。
地名+コミコンの名前が付いたイベントは他にも世界中にあり、東京でも開催されています。今後各地のイベント名がどうなっていくのか、成り行きを見ていきたいと思います。
ウィキペディアより
コミコン・インターナショナル
今日の発明~邦文(和文)タイプライター
今日(9月20日)と関連の深い発明についてご紹介するこのシリーズ。今回は「邦文(和文)タイプライター」です。
邦文(和文)タイプライターを発明した発明家・実業家の杉本京太氏は、1882年の今日、岡山県で生まれ、1915年(大正4年)に邦文(和文)タイプライターを発明し、「特許第27877号タイプライター」を取得しています。
1917年には、日本タイプライター株式会社(現キヤノンセミコンダクターエクィップメント株式会社)を大谷仁兵衛氏、杉本甚之助氏とともに創立しています。
英文タイプライターでは、QWERTY配列のキーを打鍵することで活字を紙に打ち付けます。この配列は、今日のコンピューターのキーボードに採用されているものと同じです。
しかし、日本語の文字数は膨大なため、使用頻度を考慮して選んだ2,400字の活字を独自の配列で並べ、前後左右に稼働するバーで選択してつまみ上げ、紙に打ち付ける機構を開発しています。
1980年代に日本語ワードプロセッサーが普及するまで使用されていましたが、日本語独特の特徴から、開発するのは大変なことだったでしょうし、印字できる文字が限られたり、高速でタイプすることが難しかったり、当時のいろいろな苦労が容易に想像できます。同時に、現在使われている日本語変換のありがたみも感じます。
杉本京太氏は、1985年に特許制度制定百周年を記念して選出された、日本の十大発明家の一人になっています。(シスぞう)
By miya – miya‘s file, CC 表示 3.0, Link
※画像はWikipediaより「小型邦文タイプライターSH-280」(日本タイプライター株式会社製造)
・杉本京太:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E6%9C%AC%E4%BA%AC%E5%A4%AA
・十大発明家:https://www.jpo.go.jp/seido/rekishi/judai.htm