ほぼ日のアースボール

  • 2018年10月05日
#特許

今回は「ほぼ日のアースボール」をご紹介します。

この「ほぼ日のアースボール」というのは、首都大学東京の渡邉英徳研究室と、株式会社ほぼ日が共同で研究・開発した、AR (拡張現実)技術を用いた地球儀です。
専用アプリをダウンロードしたスマホ等を、この地球儀にかざすと、世界の国旗がそれぞれの場所に浮かび上がります。
「子どもは特に喜ぶだろうな~」と思っていたら、数日後、姪っ子とテレビ電話をしていた際に「買ってもらった」と嬉しそうにアースボールを見せてくれました。
彼女は恐竜が好きなのですが、なんとアースボールは恐竜の生息地も表示することができるようで、「○○(恐竜の名前)はここにいるよ!」などと、目をきらきらさせて教えてくれました。他にもコンテンツがたくさんあるようなので、興味を持たれた方はリンク先をご覧ください。https://earthball.1101.com/

さて、このアースボール、ホームページに「特許出願中」とあったので、J-platpatで検索してみましたが、公開特許公報はまだ発行されていませんでした。発行された際には、どんな技術が用いられているのかぜひ読んでみたいと思います。(さくらもち)

スタインウェイのコンサートピアノ

  • 2018年10月02日
#特許

先日、ピアノの調律センターに出かけてきました。YAMAHAをはじめ100台以上のピアノが並ぶ中、ひときわ存在感を放つスタインウェイのコンサートピアノに出逢いました。
コンサートグランドピアノメーカーとして世界的に有名なスタインウェイは、1857年以来、120を越える特許を取得しています。特許の内容は、ハンマーアクションや弦の構造に関するものなど種々にわたります。スタインウェイの初期の特許が現在のコンサートグランドピアノの礎となり、世界中のピアノメーカーがスタインウェイの技術を次々に採用しているそうです。滅多に弾ける機会のない最高級グランドピアノ・・・今回試弾させて頂きましたが、さすがに超一流のピアノだけあって音色も弾き易さも格段に素晴らしかったです。(バレリーナ)

コミコンという名前

  • 2018年09月26日
#商標

スイマーです。
先月、アメリカのサンディエゴ・コミコンがソルトレイク・コミコンに商標権をめぐる裁判で勝訴したという記事を読みました。 “Comic Con”と”Comic-Con”の名称使用の差止めを命じられたソルトレイク側は名称の変更をしたとのことです。
地名+コミコンの名前が付いたイベントは他にも世界中にあり、東京でも開催されています。今後各地のイベント名がどうなっていくのか、成り行きを見ていきたいと思います。

ウィキペディアより
コミコン・インターナショナル

今日の発明~邦文(和文)タイプライター

  • 2018年09月20日
#今日の発明

今日(9月20日)と関連の深い発明についてご紹介するこのシリーズ。今回は「邦文(和文)タイプライター」です。

邦文(和文)タイプライターを発明した発明家・実業家の杉本京太氏は、1882年の今日、岡山県で生まれ、1915年(大正4年)に邦文(和文)タイプライターを発明し、「特許第27877号タイプライター」を取得しています。
1917年には、日本タイプライター株式会社(現キヤノンセミコンダクターエクィップメント株式会社)を大谷仁兵衛氏、杉本甚之助氏とともに創立しています。

英文タイプライターでは、QWERTY配列のキーを打鍵することで活字を紙に打ち付けます。この配列は、今日のコンピューターのキーボードに採用されているものと同じです。
しかし、日本語の文字数は膨大なため、使用頻度を考慮して選んだ2,400字の活字を独自の配列で並べ、前後左右に稼働するバーで選択してつまみ上げ、紙に打ち付ける機構を開発しています。

1980年代に日本語ワードプロセッサーが普及するまで使用されていましたが、日本語独特の特徴から、開発するのは大変なことだったでしょうし、印字できる文字が限られたり、高速でタイプすることが難しかったり、当時のいろいろな苦労が容易に想像できます。同時に、現在使われている日本語変換のありがたみも感じます。

杉本京太氏は、1985年に特許制度制定百周年を記念して選出された、日本の十大発明家の一人になっています。(シスぞう)


By miyamiya‘s file, CC 表示 3.0, Link
※画像はWikipediaより「小型邦文タイプライターSH-280」(日本タイプライター株式会社製造)

・杉本京太:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E6%9C%AC%E4%BA%AC%E5%A4%AA
・十大発明家:https://www.jpo.go.jp/seido/rekishi/judai.htm

スーパーの食品売場にある登録意匠

  • 2018年09月05日
#商標】 【#意匠

 スーパーの食品売場でいつも目にする商品の中には、商品自体やパッケージが意匠登録されているものがあります。その中で、今年(平成30年)登録されたものを2つ紹介します。いずれも、一つの商品に対し意匠権及び商標権の両方で保護が図られています。
 1.サントリーホールディングス(株)の缶チューハイ「明日のレモンサワー」は、缶の正面に男性の顔、背面に女性の顔のイラストが特徴的に描かれており、物品「包装用缶」について、意匠登録(第1597505号、登録日:平成30年1月19日)されています。また、同出願人により、指定商品「レモンを使用した又はレモン風味のサワー、レモンを使用した又はレモン風味の酎ハイ」について、「明日のレモンサワー」が商標登録(第5949930号)されています。
 2.味の素(株)の冷凍食品「香炒飯」は、物品「包装用袋」について、パッケージの正面部分のデザインが部分意匠として登録(第1602331号、登録日:平成30年3月30日)されています。また、同出願人により、指定商品「チャーハンのもと、チャーハン、冷凍チャーハン」について、「香炒飯/かおりチャーハン(AJINOMOTOのロゴ入り)」が商標登録(第6030986号)されています。(コナン)

ポテトチップス

  • 2018年08月24日
#発明

 今日(8月24日)と関連の深い発明について紹介します。今回紹介するのは「ポテトチップス」です。ポテトチップスは、1853年の今日、アメリカの料理人であるジョージ・クラムにより考案されたと言われています。
 誕生逸話はこうです。ある大富豪から「ポテトフライが厚すぎる」として、クラムは何度もポテトフライを作り直しさせられます。うんざりしてしまったクラムは、フォークで刺せないほどに薄く切ってカリカリに揚げて、大富豪を困らせようと企てます。ところが大富豪は困るどころか、逆にこのカリカリ薄切りポテトを大変気に入ったそうです。
 思わぬことから発明が生まれることもあるのです。(ランナー)

アートアクアリウム展

  • 2018年08月22日
#商標

先日、名古屋の松坂屋美術館で開催されているアートアクアリウム展に行ってきました。このアートアクアリウム展は、夏の風物詩として日本人に親しまれてきた「金魚」をテーマに、様々な意匠を凝らした水槽と光、音楽を暗闇の中で組み合わせ、幻想的な雰囲気を作り出している展覧会です。全体的に和をモチーフにしている作品が多いためか、外国人のお客さんも多くたいへん賑わっていました。この展覧会は期間限定で全国各地で行われています。

このアートアクアリウム展の名前、最近よく聞くようになったので、商標登録されてるのでは?と特許事務所員の感を働かせてJ-platpatで調べてみると、ホームページでも掲載されているロゴ「ART AQUARIUM」が2014年1月10日に商標登録されていました。

http://artaquarium.jp/
(ホームページ左上にあるロゴ)

名古屋では9月16日までアートアクアリウム展が行われています。興味があれば足を運んでみてはいかかでしょうか(ポテト)

専売特許の日

  • 2018年08月14日
#特許

 8月14日は、専売特許の日です。堀田瑞松によって出願された「錆止塗料及ビ其塗法」に対して、1885年(明治18年)8月14日に特許第1号が付与されたことにちなんでいます。明細書を見ると、出願日が明治18年7月1日となっているので、出願から特許査定まで、今と比べるとずいぶん早いですね。
 特許第1号の明細書は、以下のURLで見ることができます。(マロン)
 https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/PU/JPC_1/5057BF50DF8583E2

PAT.P

  • 2018年08月06日

みなさん、商品やカタログ等で「PAT.P」という表記を見たことがありませんか? これはPatent pending(特許出願中)の略です。あくまでも出願中なのであって、表記の時点で商品に関する特許が存在するわけではありません。出願後、審査にパスして特許料を納付すると、晴れて「PAT」と表記することができるようになります。(ランナー)

テレビを発明した人々

  • 2018年08月02日
#特許

 テレビ技術と関連の深い発明家について、ご紹介します。

 一人目は、ロシア系アメリカ人の発明家、ウラジミール・ツヴォルキン(Vladimir Zworykin、1888-1982)。彼は、ブラウン管によるテレビ送受信システムや、電子顕微鏡を発明したことで知られています。サンクトペテルブルクの工業大学で学んだ後、ロシア革命後にアメリカに移民し、その後ウェスティングハウスやRCAなどで働きながら、長くテレビ技術の開発に携わりました。引退後、アメリカ国家科学賞を受賞しています。

 二人目は、アメリカ人のフィロ・ファーンズワース(Philo Farnsworth、1906-1971)です。ファーンズワースは、電子顕微鏡開発を手掛けるなどし、300もの特許を国内外に保有していた著名な発明家です。

 二人のテレビ技術は、ともに1936年のベルリンオリンピックで使用されるほど完成度は高かったようです。
 この他にもたくさんの発明家の努力があって、今日の高品質テレビ技術が製品化していることに共感します。 (blink)

 詳細は以下リンク先(Wikipedia)をご覧下さい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウラジミール・ツヴォルキン
https://ja.wikipedia.org/wiki/フィロ・ファーンズワース