エレキソルト

  • 2023年01月25日

#商標】 【#特許

 「エレキソルト」は、減塩食品の塩味を約1.5倍に増強させるスプーン型、お椀型のデバイスで、明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明先生の研究室とキリンホールディングス株式会社による共同研究で開発されたものです。現在は、実証実験中、2023年の発売を目指しているそうです。

 エレキソルトは、独自の電流波形の電気味覚技術を搭載し、スプーンやお椀に微弱な電流が流れることで効果を発揮するものです。年末年始にテレビを見ていたところ、いくつかの番組で取り上げられていて、注目しています。

 特許がありそうだな、と思い調べてみたところ、出願人が学校法人明治大学、宮下芳明先生が発明者になっている電気味覚関連の出願が2件ありました。(特開2021-045399、特開2019-212799)
 また、「エレキソルト」の商標が、キリンホールディングス株式会社から出願されており、現在審査中のようです。(商願2022-088846)

 塩分摂取過多と言われる日本人。最初は医療、介護分野からの導入になりそうですが、手頃な価格で買えるようになったら、ぜひ試してみたいと思います。(マロン)

参考記事:明治大学 2022年度プレスリリース

デアバウムクーヘン

  • 2023年01月05日

#商標

昨年のクリスマスはユーハイムの「デアバウムクーヘン」を家族へ贈るお菓子として購入しました。
以前より気になっていたものの購入する機会がなかったのですが、たまたま見かけたテレビ番組で紹介されていて今年のクリスマスはこれだ!と即決しました。

ユーハイム「デアバウムクーヘン」 ユーハイム「デアバウムクーヘン」

外箱がクリスマス仕様になっていて可愛らしいです。
でこぼこした山型フォルムが魅力的なデアバウムは、昔のままの配合と製法で焼き上げられているそうです。画像の原材料名を見て分かるように、マーガリンやショートニング等の植物油脂を使わず、バターを使い、膨張剤等の食品添加物を使用せず、自然の材料だけを使って作られていて、安全・安心なお菓子作りに対する強いこだわりを感じます。

ユーハイム「デアバウムクーヘン」

本社は神戸市にありますが、実は愛知県安城市に中央工場があります。
ユーハイムのお菓子が安城市のふるさと納税の返礼品に採用されていることを初めて知りました。

ユーハイムは、創始者カール・ユーハイムが日本での永住を決意し、横浜で日本における1号店をオープンしてから100周年になります。
創業100周年にあたる2009年には、外箱に印刷されている「SEIT 1909」を含むユーハイムのロゴとデアバウムのでこぼこを表現したような図柄が商標登録出願されています。(登録第5299158号

ユーハイム

クリスマスにはケーキにチキン・・と食べすぎてしまったので、デアバウムを家族でいただくのはもう少し後になりそうです。とても楽しみ♪(カカオ)

ユーハイムの歴史 | ユーハイム | Juchheim
ユーハイム  デア バウム (L) | お礼品詳細 | ふるさと納税なら「さとふる」 (satofull.jp)

キャラメルパッケージで「3Dアート」

  • 2022年12月28日

#商標

ポップコーンのフレーバーとしても人気のキャラメルですが、たまにキャラメルそのものを食べたくなります。
キャラメルといえば何といっても黄色い箱の「森永ミルクキャラメル」を思い浮かべます。
箱のデザインも歴史を感じさせ見ていて面白いのですが、久々に購入したところ「3Dアート」が楽しめるパッケージになっていました。

キャラメルパッケージで3Dアート

外側のフィルムに人や動物の絵が印刷されており、箱の内側に印刷された背景と重ね合わせることで奥行きのある空間を演出しています。
シンプルですが心躍る仕掛け。素晴らしいアイデアに脱帽です。

このパッケージは、2022年「日本パッケージデザイン大賞2023」の菓子部門 銅賞を受賞しました。(タイム)

●登録商標:
登録番号:第89075号
登録日 :大正6(1917)年 11月 6日

サバチとツナチ ~ネーミングの工夫~

  • 2022年12月22日

#商標

 最近食べて美味しいと思ったお菓子を紹介します。
 サバのチップス「サバチ」とマグロ(ツナ)のチップス「ツナチ」です。

サバチとツナチ

 サクサクとした食感で薄い塩味、「サバチ」の方はほんのり甘みもあります。それぞれ、サバ、マグロを70%も使用しているので、魚の風味がすごいです。東海地方の名菓「坂角のゆかり」(海老をふんだんに使用した煎餅)のサバ版、マグロ版のような感じです。健康に良さそうなのも嬉しいポイントです。

サバチとツナチ

 少しわかりにくいですが赤みがかった方が「ツナチ」です。家族の中では3対1で「ツナチ」の方が人気です。

サバチとツナチ

 パッケージには「商標登録出願中」と表示されていますが、それぞれ、文字商標「SABACHI」(登録6321782)とパッケージの商標(登録6437358)、文字商標「TUNACHI」(登録6376443)とパッケージの商標(登録6361490)が登録されていました。

 「SABACHI」と「TUNACHI」は、それぞれ「SABACHIPS(サバチップス)」、「TUNACHIPS(ツナチップス)」の語尾(PS)を省略した造語のようですが、もし「SABACHIPS」、「TUNACHIPS」で出願されていたら、審査において商標法3条1項3号(商品の品質を普通に表示したに過ぎない商標)で拒絶されていたかもしれません。この拒絶理由を回避するためかどうかはわかりませんが、上の商標は、ネーミングを工夫して「SABACHI」、「TUNACHI」で出願され、拒絶理由通知を受けることなく登録査定されています(ヒロ)。

2022年私的ナンバーワンおやつ

  • 2022年12月14日

#商標

年末ですね。
2022年も和・洋問わず、いろいろなおやつを食べましたが、その中で一番印象に残っているものをご紹介したいと思います。
それは、仙台の株式会社菓匠三全が運営する、ずんだ茶寮の「ずんだシェイク」です。
「ずんだシェイク」とは、甘いバニラシェイクに、ずんだ(枝豆をすりつぶしたもの)を混ぜたものです。この絶妙な組み合わせに、虜になる人が多いと言われています。

ずんだシェイク

数年前からずっと食べたいと思っていながら、なかなか機会に恵まれずにいたのですが、今年11月にJR名古屋タカシマヤで開催された大東北展で、ついに飲むことができました。
「ずんだシェイク」は、長年の期待を裏切らないおいしさで、あっという間に飲み干してしまいました。(数日後、再び買いに行きました。)
また来年も、このようなおいしい出会いがあるといいなと思っています。

写真に写っている、「枝豆を象った図形(※)」と「ZUNDA SARYO」からなる商標は、2004年10月22日付け、指定役務「飲食物の提供」で商標登録されています(登録番号第4812488号)。

※図形部分は、写真では黄緑色ですが、登録商標では黄色で表されています。

(さくらもち)

どうなる?福島県西郷村の「TOKIO-BA」

  • 2022年12月07日

#商標

10月に福島県へ旅行に行ってきました。コロナ禍により3年以上ぶりの訪問になりました。
名古屋よりも早く色づき始めた紅葉を楽しみながら、白虎隊自刃の地であり、珍しい建築様式の「さざえ堂」(正式名称は円通三匝堂(えんつうさんそうどう))がある飯盛山や、茅葺屋根の民家が並び、江戸時代の風情が残る「大内宿」などを見てきました。

旅の途中、ちょうど西郷村の近くを通りがかったので、あの「TOKIO-BA」にも行ってみました。

TOKIO-BA

「TOKIO-BA」は、福島県の魅力発信に取り組むTOKIOの3人が、福島県西郷村で始めた創造型プロジェクトで、私が行った日は、福島県産品を販売するマルシェ「フクシマBAルシェ」が開かれていて、たくさんの人が訪れていました。

「TOKIO-BA」は、8万平米もの広大な土地を有するようですが、まだほとんど何もありません。
J-PlatPatで「TOKIO-BA」を検索すると、商標出願されていることがわかります。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2021-075718/1C48139A269BBBB84029A8C7E9A3611DD45346431BF125E59935356167DB1568/40/ja
指定商品または指定役務を見ると、彼らがここで何をやろうとしているのか、垣間見えそうです。これからの展開を楽しみにしています。(シスぞう)

TOKIO-BA – 株式会社TOKIO
https://www.tokio.inc/s/tokio/page/tokio-ba?ima=1624

焼き栗

  • 2022年11月24日

#商標

 先日、栗のパッケージに登録商標が記載されているのを見つけました。福栗は焼き栗です。

焼き栗

 この焼き栗をそのままで食べても、モンブランケーキにして食べても、美味しかったです。
 これまでに食べた焼き栗は、皮が全部付いた栗か、皮無しの栗でした。皮が付いている栗は風味があります。しかし、栗に皮が全部付いていると皮をむくのに時間がかかり手が汚れ大変です。
 パッケージに記載の通り、この焼き栗は、栗の皮が割れていてむきやすいです。調理もしやすく、食べやすかったです。(ラズベリー)

「福栗」
権利者:株式会社神光商事
商標登録出願:第2011-64660号
登録日:2012年3月30日

アップサイクル

  • 2022年11月16日

#商標】 【#特許

 近年、環境に対する意識が高まる中、「アップサイクル」という言葉がよく使われるようになっています。例えば特開2022-115087号公報に次のように記載されています。

 「アップサイクル」とは、リサイクルの一形態であり、捨てられるはずの廃棄物に対してデザインやアイデアといった新たな付加価値を持たせることで、別の新しい製品にアップグレードして生まれ変わらせることである。前述してきた実施形態は、食品廃材や期限切れ直前食品に対し、・・・食品として人が口にすることのできる醗酵組成物にアップグレードしている、と言うことができる。

 この公開公報の出願人である有限会社ソーイは、静岡県沼津市で発酵食品の開発を行っている会社です。ホームページに、アップサイクルに対する理念が掲載されています。

 https://soijp.com/product/upcycling/

 「ごみという概念をなくし、すべての資源を循環させる技術思考」を意味する商標として、「UP 0 TECH®(アップゼロテック)」(商標登録第6550670号)が、以下の指定商品や指定役務などについて登録されています。

UP 0 TECH

 (例)
 第3類(化粧品)
  アップサイクリング(廃棄物の再生)で製造した化粧品
 第30類(菓子、食品)
  アップサイクリング(廃棄物の再生)で製造したコーヒー
  アップサイクリング(廃棄物の再生)で製造したパン
 第40類(加工処理)
  アップサイクリング(廃棄物の再生)に関する情報の提供及び助言

 ホームページには、「UP 0 TECH®で産み出される技術や手法によってサーキュラーエコノミーの実現を目指していきたい」と書かれています。今後、ますますニーズが高くなる技術であると期待します。(コナン)

ヘルプマーク

  • 2022年11月10日

#商標

 先日、アーティストの椎名林檎さんのアルバム特典グッズがヘルプマークに似ている、ということで、発売が延期される、というニュースがありました。
 最近目にすることも多くなってきた白い十字とハートマークを組み合わせたヘルプマークは、義足や人工関節の使用、内部障害など、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としていることを知らせることで援助が得やすくなるようにと、東京都福祉保健局が作成したピクトグラムです。2012年10月から都営地下鉄大江戸線で標示が開始されました。ヘルプマークの商標は、呼称はなく、権利者は東京都です。(商標登録第5624913号)
 ヘルプマークは、愛知県でも、各市町村の障害福祉担当課や県の保健所で配布されています。

ヘルプマーク

 また、赤い十字の「赤十字マーク」は、戦争や紛争などで傷ついた人々や、その人たちを救護する軍の衛生部隊や赤十字の救護員・施設等を保護するためのマークであって、「赤十字マーク」を掲げている病院や救護員などには、絶対に攻撃を加えてはならない、と国際法や国内法で厳格に定められています。赤十字マークの使用は、赤十字社と法律に基づいて定められている組織に限られ、一般の病院や医薬品などにも使用が禁止されています。
 皆が優しい気持ちで助け合って生きられる世界を願っています。(マロン)

助け合いのしるし ヘルプマーク(東京都福祉保健局のサイト)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/helpmarkforcompany/

イータック®抗菌化スプレーα

  • 2022年10月26日

#商標】 【#特許

 先日BSのニュース番組を観ていたら、「特許成分○○配合!」「特許番号第○○号」とPRするコマーシャルを目にしました。特許事務所勤めの職業病か、気付いたらメモしていました(笑)。「イータック®抗菌化スプレーα」という商品です(エーザイ)。少し調べてみましたので紹介します。

 エーザイのCMですから、当然エーザイ株式会社の特許なのだろうと思ったのですが、「特許4830075」を特許情報プラットフォームJ-PlatPatで調べてみると、エーザイではなく、国立大学法人広島大学とマナック株式会社の共有特許であることがわかりました。

イータック
※写真は「イータック®抗菌化ウェットシート」のもの

 ちなみに登録商標「イータック」「Etak」も、権利者は株式会社CampusMedicoとなっています。同社は広島大学大学院医歯薬学総合研究科の研究成果の事業化を行う大学発ベンチャーとのこと(なお、同社HP「弊社の保有特許」には特許4830075も記載されていますが、J-PlatPatによると現在も広島大学とマナック社が特許権者のようです)。

 この辺りが少々わかりにくいところですが、マナック社のEtak特設サイトでは、「関連製品」のページにエーザイのほか、倉敷紡績株式会社(クラボウ)、ジェクス株式会社が紹介されていますので、この3社にライセンスされているようです。ライセンシー各社のHPだけ閲覧してもこの辺の事情がわかりにくいのですが、今回は特許番号とともにCMで紹介され、また各社HPにも紹介があったため、確認することができました。

 イータック®抗菌化スプレーαは「ドアノブやテーブルなど気になるところにスプレーすることで、持続型抗菌成分によりスプレーした部分のウイルスや細菌の繁殖を防ぎます」とPRされており、コロナ禍の2020年以降いかにも売れそうな商品ですが、さらに調べてみるとなんとコロナ禍前の2018年、「日経優秀製品・サービス賞」の「優秀賞 日経産業新聞賞」を受賞していたことが判明。…皆さんご存じでしたか?

関連リンク
1.イータック抗菌化スプレーαの製品情報|イータック|エーザイ株式会社
2.Etak総合サイト
3.製品情報|マナック株式会社
4.CampusMedico-会社概要(キャンパスメディコ)
5.日経優秀製品・サービス賞2018:TOP

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