点字ブロック

  • 2024年03月18日

#今日の発明

 今日(3月18日)と関連の深い発明について紹介します。今回紹介するのは、点字ブロックです。3月18日は、1967年、世界で初めて点字ブロックが設置されたことにちなみ、「点字ブロックの日」と定められています。

点字ブロック

 点字ブロックはよく目にするものの、日常風景の一部と化し、特に意識することは少ないかもしれません。日本弁理士会がダイバーシティ&インクルージョン推進を宣言(PDF)するなど社会的な意識も変容しつつある今、自戒の意味も込め、少し調べてみました。

 点字ブロックは、正式には視覚障害者誘導用ブロックというようです。いうまでもなく視覚障害者に歩行に必要な情報を提供するためのもので、歩道や床面に敷設されています。

 点字ブロックは、安全交通試験研究センターの初代理事長、三宅精一さんが1965年に発明しました。1967年3月18日、岡山県立岡山盲学校近くの旧国道2号、原尾島交差点の横断歩道付近に230枚の点字ブロックが世界で初めて設置され、これが、冒頭で紹介した「点字ブロックの日」制定につながります。

 点字ブロックはその有用性から多くの国々で採用され、設置が進みました。2012年には点字ブロックに関する初の国際規格ISO23599が整備されるに至ったようです。

 点字ブロックのような発明をもたらした先人たちに感謝するとともに、今後もこのような発明が数多く生み出され、世界が誰にとっても生きやすい場所になることを願ってやみません。(blink)